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セルデシア・インザ・リューリク  作者: 創手カケラ
道連れ四人とヴォトカの四人
43/94

やってやろうじゃないか~下~

「ただ」

「ん?」

「その人質を盾にしようとしてた彼らは、ヘッドショットされて結局神殿へ。二人を無事保護しました。ヘッドショットによる加勢してくれたのはアサシンで加わり四人でウラジオンに向かってます」

「まともな人もいて良かった……で、兄妹は保護したと言うので分かるが四人目は?何で?一緒なの?」

「彼もウラジオンに向かってたそうで、向かう途中私と盗賊冒険者の騒ぎを聞き様子をうかがってたようですね。レベルは70台ですが、的確なスナイプでしたよ」

ギムレントは少し口許を緩ませる。まだまだ、個の状況でも冒険者であり続けるものがいることに目を細めて遠くを眺める。自分も変わらずだなと思いつつ、イワンやランゲルンのようなものもまだいる。大地や黒兵衛、大地の言うアサシンのように人助けを当たり前にやるものもいる。

「早く……変えねばな……」

「はい?」

「あ、何でもない。して、他に報告は?」

「はい。一番の発見がありまして、それをお伝えしたいのですが、何分大発見ですので……戻ってから詳細をお伝えします」

「え?念話じゃだめなの?」

「ダメではないですが……ギムレントさん的には、そちらの方がよいと」

「ふーん……そうか……では、戻り次第報告してくれ」

「はい……では、また後で報告します」

「おう、じゃあな」

~◆~

大地の言う大発見に期待しつつ、言わないことにさらに口元を緩ませ口角をあげる。相手の言うことを了承しギムレントは念話を終える。テーブルに散乱するメモをみては目をギラつかせた。

「やれないと思われることをやってこそ男だよなあ……」

メモには問題や不安要素など後ろ向きなことの方が多かった。だが、それをすべてひっくり返せばと思うと、とても気分が高まり、遣る気が満ちてくる。先程までの面倒くささは勿論ある。あるが、それ以上の気持ち、感情が満たしていた。

「ワシがやってやろうじゃないか……一代で成り上がったヤツをなめんなよ」

立ち上がり、窓の外を眺める。日は登り、靄がほとんど消えていた。大地人が働き始め、冒険者はまた、やる気なく愁いていた。それらを目を細め見下ろす。その目は先程までの無理と思ってたときと違う。その眼差しはとても力強く変わっていた。


この地域は中国サーバーに近いので中国のギルドや個人プレイヤーもロシアサーバーには存在してます。 韓国系も少ないですが入ってきてるようです。

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