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セルデシア・インザ・リューリク  作者: 創手カケラ
道連れ四人とヴォトカの四人
39/94

狩人料理~下~実食

渡された枝を受け取り、樹皮を削りながら、前に試したことを大地に話す。それを聞いて大地は自分のおかしな疑問に答えが出た。大地本人もこの世界がゲームだと言う風な概念に気付かず縛られていたことに。疑問が溶けて楽しげな笑みを浮かべて何度も静かに頷き考えを改めた。その二人会話について行けないテオは、取り残されて両者を交互に見てた。

「じゃあ、焼いてみますか……調味料とかあります?」

「ええ、ありますよ……塩、胡椒、山椒、唐辛子、まあ、何でも」

「なんでそんなに?」

「秘密です」

ザハルは削って作った太めの串に部位ごとに切り分けたものを串にし、鳥の何羽かは、頭から刺して丸焼きにする用意をしたりと用意をする。調味料を大地に訪ねれば、大地はマジックバッグから色々な調味料を取り出して見せる。見てるザハルはその数に訪ねるが、大地の反応は即答で秘密と返す。

「あの、何をやってるのですか?」

「ああ、これから肉焼くんだよ。味ないもんと違ってうまいぞ多分」

「あ、味ですか?」

「失敗したら嫌なので全部焼かないでくださいね」

テオの質問にザハルと大地は簡単に答える。その答えにテオは首をかしげるが二人は用意を進めていく。串に刺した肉に塩コショウを振りかけて、その枝を焚き火の回りに刺すして、焼いていく。丸焼きにする鳥は、焚き火の両脇に即席で作った二股の串置きで掛けてしたから焚き火の火を当てて時おり回しながら火を通す。

「うーん……お?なんもおきねえ!!いけるか?」

「……ん?この匂い……」

ザハルが火の当て具合を見つつ、肉を焼いていく。怪しい物体化もせず、焼く肉から油がにじみ出てくる。焼ける音、油の熱せられて弾ける音がなり始め、煙が上がる。肉の焼ける匂い、煙の匂いが辺りに漂う。その音、匂いにテオは表現できない感情を抱く。ただ口のなかは何故か唾液で満たされて、口の端から気付くと垂れていて驚く。その唾液を袖でごしごしと拭って、今度はお腹がなり始める。

「美味しそうな匂いでしょ?音も……」

「この匂いが……はい!!」

「何の匂い……おにいちゃん……」

大地が言うこれが、冒険者の言う美味しいもの美味しそうな匂いと言うものらしい。テオは大きく頷いてそれを理解する。テオはこの匂いに期待しかなく目が輝いていた。マルタも匂いに誘われて目を覚まし、テントから出てくる。テオと同じく言い表せないこの匂いに涎が垂れていた。

「うーんこんなものか?はいテオに、マルタちゃん……大地さんも……」

焼き上がった串焼き肉をそれぞれに渡す。肉は程よく焼き上がり、匂いが食欲をそそる。じゅうじゅうと油が音をたてて熱でにじみ出て、肉汁がぽたりと雪に落ちる。テオとマルタ、大地までもが生唾飲んでかぶりつこうとしていた。

「あ……では、皆さん。いただきます」

「いただきます!!」

「いただきます」

「いただきまーす」

大地の号令で一斉に肉にかぶりつく。その瞬間一同表情が明るくなり、噛み締めれば口に油と肉汁が広がり、塩の程よい塩味と胡椒のピリッとした辛味と香り、焦げた本の少しの苦味が肉の味を引き立てる。噛めば噛むほどそれが、より広がり油と肉汁が満たしていく。

「美味しいですね……」

「うまい!!味があるってこんなに嬉しいものか!!おい!!」

「何ですかこれ、本当に食べ物ですか!?」

「いつものお肉じゃない!!すごい!!」

四者四様この味に歓喜を表しあっという間に食べてしまい、次の肉を食べ始める。飢えが満たされる。この味が甦り味わえる。元のあの食事はもう要らない。これがありこの味はいつでも得れるからだ。

「他のも焼いちまうぞ!いいよな!!大地さん!!」

「ええ、全部焼きましょう」

焚き火の回りは歓喜の声が木霊して、獣や魔物の方が身を引き寄り付くことはなく、四人はこの味を心いくまで堪能した。

大地人の料理はやはりコマンド的な事かなにかで調理してるんじゃないんでしょうかねえ?普通に調理するならば、どんなことがあっても、必ず味が発生するはずですからねえ。

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