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セルデシア・インザ・リューリク  作者: 創手カケラ
道連れ四人とヴォトカの四人
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狩人料理~中~

ザハルが捌きに行ってる間に、大地とテオは焚き火を焚いていた。火を点けるのには、大地が持っていたアイテムを使った。星が光始めたなか、開けたところ焚き火の光が照らしていた。その点火に使ったアイテムにテオは興味を持ち感心していた。

「便利なアイテムがなんでもあるんですね」

「ちゃんと使えるかどうかは別ですがね」

「へー……あ?あの、そう言えば……なんで、ここで捌かなかったのですか?」

「ん?ああ、君たちは別に見慣れてましたか?」

「はい……捌いてるところとか、自分でもとりは捌いたことあります」

「大地人の方がやはり、逞しいですね」

大地達冒険者の殆どは、元の世界で動物を捌いたことはないだろう。狩りなどはさらにないだろう。それに比べ、こっちの方が逞しくまた得るための死が近い。自ら食べるもの得るために動物や魚を捌く。海外でも日本でも、捌く前のものを見る機会は少なくなっているだろう。昔からの市場や肉屋に行かなければ、肉や魚は既に切り身になっているものしか触れることはない。現代とは豊かであるが豊かさを味わうことは薄れているように大地は思えた。

「ここで、捌くのもいいのですが……血の匂いに魔物や肉食の野性動物にこられても困りますからね。離れたところに内臓とか置いとけばまあ、こっちには来ないだろうと……」

「そういえば、そうですね……ここら辺はフォレストウルフもいますし、僕たちが餌に……大地さんはなんでもちゃんと考えているのですね」

「ふふ、そう言うテオはすぐ理解してくれますからね。とても優秀ですよ。私の仲間の一人よりとても」

テオの言うフォレストウルフは名前の通り森に生息する狼であり、餌を見つければすぐに群れが集まる。他にも亜人種や魔物が集まるだろう。寝床にそんなのが群がれてはおちおち寝れない。大地は、それをすぐ理解してくれるテオの頭を撫でる。何処と無くテオは嬉しそうに見えた。

満天の星空が広がり、焚き火の明かりだけが照らしていた。獣の鳴き声が聞こえてくるが姿は見えず、火があるから気にすることもないだろう。そうしていると暗がりから近づく影が一つ。

「おーい……戻ったぞ。でこれってホントに焼けば食えるかな?」

「焼く……ふむ、味がないかもしかれませんが焼いてみればわかるのでは?」

ザハルが捌いたウサギ肉、鳥肉をもって戻ってきた。ザハルは手に持つそれらを見せ、困ったような顔で大地に聞く。大地はザハルの言う焼くと言う言葉に不思議に思ってしまい一瞬言葉が止まる。不思議に思った自分にさらに疑問が湧き、今まで食べた料理を思い出して期待はしてないが意見を返しザハルの集めてきた薪の枝を数本渡す。

「じゃあ、焼いてみますか。まえに、鍋で煮込み料理作ろうとしたんだけど無理だったんだよね。変な紫色の液体に……」

「……ああ、そうか……そう言えば、実際の調理はしたことなかったですね……」

「試したことねえの?」

「ええ、異世界と言う風には思ってるのですが、メニュー画面も出ます。ルールはゲームのままと……なるほど……ねえ」

肉って美味しいよね←ロシアの味の革命はここからです←

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