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セルデシア・インザ・リューリク  作者: 創手カケラ
道連れ四人とヴォトカの四人
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命水を干して

「ルールに、現実味を持たせるしかないですね……そうなりますと……拘束力とか……必要かも」

「ん?」

「ああ、すいません……つい。こちら味しませんが店の奢りです」

バーテン兼マスターの男性がつぶやく。全員マスター見るが注目集まるとは思わず苦笑いして奢りと称してボトルを置いて静かに下がっていく。

「現実味か……後は、賛同されんとだよな?」

「けどよ、ギム。それを出す方法がねえから困ってる……それクリアしないと悪党ギルドが賛同する可能性もねえぞ」

「……クリア出来れば見えてくると言うことか……」

「そうですね……けどルールが出来上がって色々変えたとしても、その代わりのものがないとですかね?結局やることがないと好転したとは言えませんから」

この世界では、ルールは形骸化しやすい。そのルールを実感させるため現実味を持たせるにはどうすればよいか。それが課題だろう。ルールが出来て、それを遵守させることに成功したとしても、冒険者が打ち込めるまたは、やることがなけらば、改善したとは言えない。ただ、問題がマスターのお陰で視覚化できた。

「ルールが出来て、守らせることが出来れば……次が見えてくると言うことか……呼んだメンバーが良かったな。否定的な奴がいなくて話ができた」

「こんな世界で遊んだってつまんねえからなあ。イワンさんよ」

「商売もこれでは先行き見えないですからね。このままだと……」

イワンがはじめのボトルを空けてショットグラスを乾かす。皆が協力的なことに口元を緩ましていつも見せない表情を見せる。イワンの言葉にランゲルンとシュトロボフは協力する理由を言う。自分の利益のためと言う風ではあるが、このままでは良くないであろうとそれぞれ思ってるのが分かる。ギムレントもそれを聞き捨てたもんじゃないなと目を細め、グラスを中身を飲み干す。

「また、乾杯しよう……先が見えたのだ」

「酒が飲みたいだけでは?イワン」

「俺も飲みたいぞ」

「自分もいただきます」

「ロシア人どもめ……」

イワンの音頭で二本目のボトルが開けられてショットグラスに注がれる。冒険者がどこの土地もそうであることを願いつつ、このロシアの端に善き隣人たちが居たことを嬉しく思う。注がれたグラスを持ち無色透明の命の水を眺める。

「……では、乾杯だ」

「乾杯」

「かんぱーい」

「乾杯……」

皆一気に飲み干してグラスをテーブルに置く。そして、味のない酒に笑い、次の課題は酒だなと話し始める。ギムレントはふとマスターの方を見た。マスターも何か明るい表情に見えて、手に持つグラスを磨いていた。

「酒が出来たらまたここで飲もうか。イワン、ギム、それかシュトロボフ。後アイツも」

「あいつ?って?」

「ほら、極東ロシア・双極の片割れ……スティレットのギルドマスター・ゲオルギア」

「ああ、ゲオルか」

「そういえば、ゲオルギアは、どこにいるんだ?」

ランゲルンの言うアイツ、戦闘系ギルドの一つスティレットのゲオルギア。イワンは、思い出したような顔をして、ギムレントも面識があるようで彼の所在をイワンに聞いてみる。名前は知ってるが会話に入れないシュトロボフは首をかしげるばかり。

「連絡が一度あったな……ウラジオンに行ってたメンバーを回収してくるとか……」

「そうか。アイツもか」

「アイツはどっちだろうな……協力的か興味ないか……」

イワンとギムレントはゲオルギアが何を考えているか。少し気になった。この世界に対して何を思っているか。

イワンは酒が入ると口数多くなる人です。、普段も無口と言うわけではないけどね。

ランゲルンは、快楽主義な一面があるかな?勿論戦闘狂と言う意味で

シュトロボフは、戦闘が苦手な方だが、時に簡単なレイドにもやったりする。


そろそろ、いや次回はいよいよなものが出ますよ

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