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セルデシア・インザ・リューリク  作者: 創手カケラ
欠片集め(加筆、修正前)
26/94

白銀、朱色に染めて~下~

「どいつもこいつも……早くやれ!!たかだか一人だろうが!!」

「ううんっ……」

鎧の男は、たった一人も倒せない自分のしたっぱ連中に、苛立ちから力が入り大地人の少年を締め上げながら、怒鳴り散らす。だが、大地と対峙するしたっぱは、大地の強さある種の異様さに気圧されて、さっきまでの様な一歩がでない。

「では、もう一刀の説明もしてあげましょうか?」

「ちっ……こうなったらやけだちきしょ!!」

大地の余裕な様子。高圧的で怒鳴り散らす魔鎧のあいつにやけになる。術師風の連中が呪文を発動させて、相手に火球や雷撃、高圧の鉄砲水を次々に撃ち出しその後を武器を持った連中が再び大地に襲いかかる。

「〔大回転斬り〕」

「なっ!?」

旋風巻き起こし、千夜刀の蒼い気と混ざり、雷撃を鉄砲水を弾き、火球は蒼い風に簡単に消される。魔法の攻撃の後を追撃しようとした連中は、その攻撃に立ち止まってしまう。旋風が止むとその中心に大地はおらず。

「どこいった!!」

「こっちですよ……」

「バカ後ろだ!!」

「なっ!?」

大地は武器を持つ連中の後ろ、魔術師風の連中の前に立つ。朱紫の気を纏うより禍々しくなっている刀で、全員切り伏せ、返り血が大地の回りを染める。血を浴びた刀は千夜刀の蒼より、先程の色より濃く朱黒くかわり、大きくなる気はより禍々しく大地を包み揺れている。

「こう見るとこの刀は、恐ろしいですね……血染ちぞざくら

「うんだよそれ……」

「血染め桜……切って血を吸わせるほど、攻撃力が増す妖刀……良い得物だろ?切れば切るほど強くなるプレイヤーの血でもモンスター血でも……」

「キチガイかてめえ……」

「多分それ……君たちが言える言葉じゃないですよ?我が身を振り返っては?」

「うるせええ!!」

血染め桜と呼ぶもう一刀を振るう。刀から出る朱黒い気は大地を包む。血染め桜の簡単な説明、ゲーム時代の日本だと厨二病と言われるタイプだが、今目の前にあるそれは恐ろしいものである。魔術師風の連中もやられ残った連中が叫びながら襲いかかる。

「それから、この刀のこの気ですが……こういう風に使えるんですよ……」

刀を構えれば気が刀に集まり身の丈を越える刃に変わっていく。かたちが出来上がれば片手でそれを思いっきり振り、向かってくる連中を凪ぎ払う。その一撃は重く残りの連中を払い飛ばす。残ったのは数えるほど、だがまともに動けるのは、今まで大地人を押さえてた二人で、他は弱り気ってしまっている。

「あ、ありえねえ……なんだよこいつ……」

弱りきった連中は一歩二歩と後ろに下がり大地から距く離を開ける。大地はその様子を見て、残る大地人を押さえて連中の方に向き刀を向ける。正直、助ける良い人姿でなく返り血を浴び狂人にも見える。

「っ……てめえ動くなよ」

「ん……」

今さらだが、大地人に刃物を向ける。数で勝ると思っていたからこの方法をとらなかったのだろう。ただ、一人で何人もを倒した相手にやっと最終手段として脅しを始める。

「ほら、武器捨てろ……」

鎧の屑が大地人の少年の目に刃の先を近づける。少年は怯え、もう一人の女の子はその様子にもがき、泣き出す。大地は大人しく両手に持つ千夜刀、血染め桜を投げる。

「これで良いですか?」

「ああ、だが足りねえなあ……」

勝ち誇る鎧の屑、その相手の様子にも動じるそぶりを見せない大地。だが回りからはなにか策があるようにも見えず。

「お前らこいつを八つ裂きにしろ……俺らに歯向かった罰だ……」

「へい……」

命令には従うが、先程まで対峙してた生き残りは動きが鈍く武器を持つ手は震えている。武器を持たない相手とはいえ先程の事がある何かあるように思ってしまう。

「ちんたらしてねえで早くやれ!!」

「ぐお……」

「あ?なっ!?」

鎧の屑と同じく女の子を押さえていた奴が鈍い声をあげる。振り返る屑はその出来事に目を見開く。


表現まだまだですがどうでしたか?大地のバトルシーンは?

オリジナル祭りにはなりませんでしたね……

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