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セルデシア・インザ・リューリク  作者: 創手カケラ
欠片集め(加筆、修正前)
24/94

白銀、朱色に染めて~上~

「うるせえガキが!!誰に楯突いてるか分かってんだろうな!!」

「ころされてえか?あ?」

「お兄ちゃん!!」

その現場につけば……嫌なものを見た。冒険者が大地人の荷馬車を襲い略奪をしているのだ。ゲーム時代では考えられないことであったが、それが、起き始めてしまっていた。恐らく彼らの行動原理はこの世界がゲームの延長線で、自由度が増し、よりリアルなバーチャルになったと思っているのだろう……そして、元の世界では絶対に出来ないことをやり始めたのだろう。冒険者と言う絶対的な力を最悪の形でしようして……

「人とは簡単に変われるのだな……たった数日でこの世界がゲームだからと思い込んで……」

静かに歩みを進める双振りの刀を鞘から引き抜き、無表情で歩みを進める。

「ははは、抵抗したって無駄だって」

「この……なんでこんな……」

「お、こっちは女か?お前の妹?」

「やあ!!離して!!」

「へへ、一度はしたかったことあるんだよね……」

「妹に……手を出すな……」

「ガキは黙ってろ!!」

大地人の二人押さえつけて、冒険者と呼ばれていただろう彼らは下衆な笑い声を上げていた。大地人の少年は、口から血を流し顔にはアザが痛々しく出来ていた。頭を雪に押し付けられ口から滲む血が雪を紅く染める。少年を兄と呼ぶもう一人は、にやにやと薄気味悪い笑顔を浮かべた男に捕まっていて、その男の口から出た言葉は、少年を青ざめさせる。その少年が顔を無理矢理あげようとするが押さえつける男がさらに力を込めて雪に、地面にめり込ませるように頭を押し潰す。

「マジでこの世界はいいぜ……略奪しようがガキに何しようが誰も俺らになにもできねえからなあ……冒険者にんげんさま最高だぜ」

「ガキ以下の人間じゃない化け物が人語を使わないでいただきたい……」

「あ?なっ!?がぁあぁああ!!」

「何だ?てめえ!!」

「う、腕が!!腕があ!!」

「腕飛んだぐらいで騒がないでください……回復魔法の上位でもかければ生えるんじゃないんですか?」

勝ち誇りにやにやと意気揚々とこの常人にはあり得ない状況を楽しむ一人の腕が中を舞う。腕があるべき所になく痛みがあるのか飛ばされた相手は騒ぎ取り乱す。切り口から血が流れ出して、雪を赤々と染めていく。騒ぐやつ回りの仲間怒鳴り声に対して、腕を飛ばした本人は冷たい目付きで無表情のまま淡々とものを言う。

「ヒーロー気取りか?てめえ……」

「ヒーロー?いや……当たり前のことを少し粗っぽい方法で正そうと教えてあげようとしてるだけですよ?日の本の侍が、北国の腐ったコサックに骨の髄まで教えてあげようとね?」

「一人で何ができんだよ?てめえ!!」

ヒーローと言われれば首をかしげて否定する。そして終始変わらぬ表情で敵と見なした連中に切先を向ける。そんな大地に、一人が一人で何ができるとそう言い剣を振り上げて男が斬りかかる。その剣を簡単に受け流し、峰で背中に一撃入れ叩きつける

「がは!?」

「簡単に落ちないでくださいね〔逆月さかづき〕」

もう片方で握る刀で倒れそうになる相手の腹に、これも峰で振り上げ三日月の弧を創りながら、打ち込み中に放り投げる。三日月は波動となって遠くの木に当たり粉砕する。

「てめえ……」

大地とソウちゃん戦ったらどっち勝つでしょうね?

無表情大地vs凶相ソウちゃん←


あ、オリジナル特技祭りになると思います!!

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