表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ゲーム名「オセロ」  作者: wise
サイド編
12/14

十二話「ザ・サード・サイド×FOUR」

 俺にはあのカードを避ける術も、耐える力も両方無い。俺は、死ぬのか?制御下から逃れた心臓の鼓動が、海斗の判断力を鈍らせていく。最善の一手どころか、単なる次の一手さえ思いつかない。何か、何かしなければ、死ぬ。終わる。消える。マチオの放つ狂気から逃げなければ。あれを避けないと、取り敢えず、動かなければ。脚を。っ!!

 だが、遅かった。

 シュッ!!右脚の皮膚を肉をトランプが削り取る。いや、電熱線で焼き切られたような感触だ。見る気は無いが、血が流れているようには感じられない。焦げて無残な様は想像に難しくない。ん!?ドックン!一度強く打った後、鼓動が少し弱くなる。吐き気がして、目が霞む。これが、さっき塗っていた毒か。三回当たれば死に至るんじゃなかったのか?一回でこれかよ、チクショー!

「お兄さん、もう諦めなよ。」

 そう言って、カードをこちらに向けてきたが、投げてはこなかった。いたぶるつもりなのだろうか?そのままマチオは座った。

「そろそろ上司様が来るからね。それまで待ってようか?」

「上から見てんじゃねえよ」

 そう言いながら、俺は一か八かの博打を打つタイミングを見計らっていた。毒に蝕まれた俺の身体に流れる時間は遅くなっており、ある種の冷静さがある。避けられないしガードも出来ない、なら投げるのを阻止するしかない。虎太から貰った猪のブラックボックス。これで意表をつき、一気に畳む。油断しているマチオには、切羽詰まった俺が策を講じるなど思ってもいないことだろう。言葉を紡ぐ前に俺は笑みを抑えることが出来なかった。冷静さではなく、諦めが俺の心を支配しているのだと分かったからだ。

「我に従え!!ゾーン!」

 しかし、ゾーンの力を借りるには海斗は力不足だった。ゾーンは海斗の身体の全てを奪い去った。



”最後の切り札なんかじゃないよ。ようやく僕の出番。そう始まりさ”

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ