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Dragon Tamer  作者: 闇風
5/5

卵の孵化には遅れずに

 俺は今コーラル村の広場にいる。

「まずここは広場です。ここからいろんなお店に行けます。」

「たとえば?」

「武器屋、ポーション屋、卵の孵化工場などです。」

「孵化工場?」

 どんな所だろ、ゲームでは詳しく描かれてなかったからな。

「はい、モンスターの卵を孵化させる場所です。今からそこに行きます。」

「分かった。」

~卵の孵化工場~

 孵化工場は大きな小屋と小さな小屋が複数あった。今いるのは大きな小屋で、小さな小屋は中から暖かそうな光が漏れていた。多分、あの小屋で卵を孵化させるのだろう。

「こんにちは、カーネル。」

「おや、どうしたのアリシアちゃん?」

 カーネルと呼ばれた少年は緑色の髪、緑色の瞳をしていた。ゲームの登場キャラだ。

「卵を孵化したいのですが。」

「どんな卵?」

 アリシアは俺を見る。

「ん?ああ。」

 俺は持っていた卵をカーネルに渡す。

「ん?君は?」

「俺の名前は赤道 仁だ。えっと竜使いの勇者だ。」

「えっ!この人が!?・・・ということはこの卵は竜の卵!?」

「ええ。」

「お父さん!ちょっと来てよ!」

「何だ、何だ。」

「竜の卵だよ!」

 奥の小屋からこちらに来たのは大柄な男で髪も瞳もカーネルと同じ色をしていた。

 俺はこの人物を知らない。ゲームでは出てこなかった。

「見せてくれ。」

 父親は卵を観察する。

「これは本物だな。持ち主は?」

「俺だ。」

「あんたは?」

「竜使いの勇者だってさ、名前はジン。」

 カーネルが説明する。

「よろしくな、ジン。俺の名前はグリムだ。」

「よろしく、グリムさん。」

「で、この卵を孵化させるのか?」

「ああ、頼む。」

「孵化が始まるまでおそらくあと三日だ。」

「遅れずに来いよ。竜は始めて見た者を親、飼い主と認識するからな。」

「あ、ああ、分かった。」

「じゃあ次は武器屋を案内します。」

「ああ、頼む。」

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