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テーマ詩集:出入口

eternally closed door

作者: 歌川 詩季

 あかずの扉。


 ほんっっとに昔のものを、新作に近いほどリライト!

 13番目の星座が きっと運命だって変える

 昨日までの占いを()りかえて きらり 輝く蛇(つか)

 決まりきってることなんて 多くはないよと

 伏せたカードをめくる爪に ほのかな勇気がともる


 一寸先の闇には ためらいこそが命綱

 踏み出し知らずの踏み外し知らずを

 英雄と(あお)ぐ世界になんて 僕は居座る気はない

 

 叩かなきゃあかない扉に

 指を(くわ)えてならんでるやつら 見限って

 別の抜け道探すのも 賢いやりかただとしても

 楽に生きられる抜け道 (ひざ)(よご)して目を()らすよりは

 いま 鍵をさがせ



 季節をひとつ()くせば 時間(とき)の歯車さえ狂う

 明日(あした)へとの階段を崩すのは ぐらり 揺らいだこの決意

 その手にできるものなんて 多くはないよと

 (てのひら)にならぶ細い指 ふるえを勇気で(にぎ)

 

 一秒先の未来に 絶望こそが落とし穴

 踏み込み知らずで踏み抜きを知らずが

 王冠をかぶる世界になんて 僕の居場所はいらない


 (えが)がなきゃ見えない夢へと

 虚空(こくう)(あお)(にら)んでるやつら 見習って

 同じ廃墟を彷徨(さまよ)えば 馬鹿げたやりかただとしても

 ()けば戻れない片道 別離(わか)れ告げてくサヨナラの数に

 胸を()(むし)



 叩きつづけろ 結んだ指をほどけば

 いつのまにかそのてのひらに

 鍵が(にぎ)られてることだってある


 叩きつづけろ どんな重い扉だって

 閉ざしていれば 壁だけど

 ひらいてしまえば そこはもう道さ



 ひろげなきゃ()べない翼を

 壁にあずけて(ふさ)いでるやつら 見殺して

 違う景色へ身を投げる (あや)ういやりかただとしても

 目のまえにあるのが近道 重い扉のむこうに新世界

 きっと ひらくから

 これを描くために!


 私は、ものを描きはじめ、歌を歌いはじめました。


 やっと!

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― 新着の感想 ―
[一言] TVアニメ「名探偵コナン」のアイキャッチにもドアがありますがこれも開かずのドアが開いたって感じしないですかね?(笑)
[一言] ポジティブなエネルギーに満ち溢れた作品、これぞ!という歌川さんの熱意がびしびしと伝わってきます。 私、Bメロ(と言っちゃっていいのかしら)がすごく好きですね。 やらない後悔よりやる後悔。何事…
[一言] 十三星座や季節が1つ欠けるという描写が 二十世紀末期を思わせます。 いつ頃描かれたのかも興味深いですが、 当時の時代の閉塞感も反映してるのかなぁ、 なんて感じました
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