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秋はみにしみて

作者: シス・夏夜


公園のすみっこにある大きな木

普段は気にもとめない大きな木

けれど秋は皆を寄せる大きな木


迂闊にかくれんぼに使えば痛い目を見る

鬼に気を取られていないで頭の上にも気を付けろ!


迂闊にボール遊びをすれば痛い事になる

ボールが割れるか空気が抜けるか!


迂闊にも走り回れば転んで痛い目に遭う

踏んで転ぶか転んで刺さるか!


危険と隣り合わせの大きな木

幸せと隣り合わせの大きな木

食欲と隣り合わせの大きな木


あの唄を歌う度に思ってた

その大きな木の下は危険じゃないの?

そこで遊ぶの危険じゃないの?


だって私の頭の上には落ちてきた

だからあなたの上にも落ちるかも

だいたいいつ落ちて来るかも判らない


けどね

あの唄に季節は無いの

だからね

あの唄に危険も無いの

だったらね

あの唄が栗の木である必要って何?


栗の木の下が危険な季節は秋だけなの

公園なのに大人が来るの

誰々は悪い奴だから近付くなとか

ああいう風情は碌でもないとか


他人の陰口を危険人物と言っては子供に吹き込む質の悪い大人が

安全の為とか言って拾いあさるの

子供の為とか言って持って行くの


そんなあたかも論者の大人には

栗の棘を投げ渡してあげたいの……


子供の声も聴いてよ

大きな栗の木の下の

私達の公園の歓びを


奪ってんじゃねええええええええ!!


 

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― 新着の感想 ―
[良い点]  三度目のおっと? でした。  とても秋らしく、読みやすかったです。  (^-^)/     どういった着地をするのかと思ったのですが、  最後にすべてを持っていかれました。 [一言]  …
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