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マジックワンパーソン  作者: 和心
1/1

手にする力

初めての作品です、初心者なので分かりにくい所など、あると思いますが、楽しんで頂けると嬉しいです。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


プロローグ


この日本では、気功と言う力が存在する。現在から七百年前、突然神が現れた。その神は人々に力を与えた。それが気功だった。


そして現代、世界の全人類が気功を使うと言うのに、一人の少年は気功を使うことが出来なかった。

その理由はいったい。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



第一話 手にする力


ここは地球とは別の場所、魔法にみちあふれた世界。グリンド


王都、ここでは人々が平和に暮らしていた。今この瞬間までは……城の上空、突然黒い光とともに、何者かが現れた。


バチバチバチ


「なんだ、今の魔力は?」


「分からないとにかくいくぞ」


城を守る魔法騎士たちが、皆慌てている。そして騎士数万人が浮遊魔法を使い城上空へと向かった。


「あ、あれは! 魔神か?」


「あの魔神まさか!」


驚く兵士たち


そして、その中の一人、この国の王子レースが声をあげた


「お前は! なぜ生きている、あの時、確かにこの手で仕留めたはず」


「これはこれはレースさん」


お辞儀をす、そしてそのままのしせいでレースを見上げる。


「なぜ生きているのかですって? それはあなたが貧弱だからですよ……」


あらはれたのは、魔神リグド、かつてこの世界を我が物にしようと魔物や魔神を引き連れ人を滅ぼそうと考えた凶悪な化け物。白髪で目は赤く、皮で出来た赤色の長いコートの用な物を身にまとっている。


レースは、この世界の英雄で、魔神との戦争で主犯となるリグドを射ち国の英雄になった、最強の魔法騎士。漆黒のマントをなびかせ、黒の短髪で、美しい顔立ちをしている。


「お前は1年前俺がしとめたはず!」


は顔を青ざめて言った。


「残年でしたね、私は魔力をある道具に貯めていたのです、その魔力でズタズタの体を、全て元にもどしました。」


ニヤリと笑う


「あの時逃げられていたのか、まぁいい、もう一度……仕留めてやる!」


闇の魔法を手に貯めて、リグドの方へ向けた。


「おっと! 今日は闘うつもりはありません、ただあなたに……消えてほしいだけですから」


恐ろしい顔をして大きく両手を広げた。


「さあ、飲まれなさい!」


その瞬間、レースの目の前に大きな時空間が現れた。


「ーーこ! これは」


反撃はおろか動くことも出来ないまま、時空間へ引きずり込まれた。


「さようなら~レースさん! あなたさえ居なければ、後は自由に殺れる!」


ニヤリと笑い消えていくレースに手を振った。


時空に飲まれたレース、暗いトンネルの用な所を流されていく。衣服は全て焼け落ち、気を失ってしまった……。





地球の日本。東京スクランブル交差点


「……何あれ~」「裸だぞ」


裸で、うつむけに寝ているレースが少しずつ意識を戻すと、聞いたことの無い言語で回りがざわついている。


「ーーここは? なんだ……」


辺りを見渡し、状況を確認する。そして別の世界に来たことに気づく。


「そうか、あの時俺はリグドの時空魔法に飲まれたのか……運のいい事に異世界に来たようだな、死ななくて幸いだ」


まだ回りがざわついている。

警察を呼ぼうとしている人や写真をとる人。


「とりあえず、魔力で服を具現化するか」


服を具現化する直後突然目の前に、一人の男が飛び出して来た。


「大丈夫ですか!」


男は自分のコートを着せた。


「家は何処ですか? 」


言葉が全く分からない。


「……なんだこいつ! 俺と……」


とても驚いた。なぜならレースはこの男と瓜二つ。男も驚いて助けてしまった。


「この人言葉が分からないのか? 取りあえずここから離れよう」


と、男は思った。話をするため、ひと気の無い所を探した。しかしそんな場所は無かった。仕方なく自分の家にレースをまねいた。


歩き続ける


その間レースは考えた続けた。この男がなんなのか。


「まさかこいつ! ……いやしかし。とにかく確かめるか」


何かが引っ掛かる、それを確かめるため男についていった。


しばらく歩くと男の家についた。警戒しつつも家に入っていく。家はタワーマンションで大きな部屋だった。ソファーに座ると、ださいズボンとティーシャツを着させられた。

そして、男は何があったのかを尋ねてきた。


「あんな所に自分のそっくりさんが、裸で倒れていたからビックリしたよ。何があったの?」


「まずは、ここの言語を理解し無いとな、この男がなんなのか確めるために」


そう思い、言語の分かる本などがないか探した。そして、近くにあった、地球の事、何でも分かる辞書2000円をたまたま手に取ると、それを読みはじめた。


「え~と? やっぱり言葉が分からないのか、外国の人かな、まぁゆっくりしていってよ僕は大学生の一人暮らしだから怒る親もいないし、そうだ名前がまだだったね! 僕はノヴァ竜士(りゅうじ)、先祖が外国人なんだって、よろしくね、読書終わったら教えて。お茶いれてくるから」


三時間後


「……長い、いつまで読むんだこの人は、もう三時間だぞ」


辞書を読み終わるのをずっと待ち続けた。


「難しい、今までのどの言語より」


ーー四時間後


「そうか! やはりこの男……」


「よし! 終わった。もーいいぞ竜士、日本語は完璧だ。この世界の事も理解した。お前と俺がそっくりな理由もな!」


四時間ほどで日本語と地球の全てを覚えた。


「え! どう言うこと? やっぱりドッキリ」

と、驚いて思った


口をポカンと開ける竜士に、自分に何があったのか、どこから来て、何者なのかを全て話した。


「これが魔法だ。俺の魔法は闇属性と言って人それぞれ違う属性が使える。二属性使える人もいるな」


両手を向い合わせにして、その中心に黒い玉の用な物を作り出した。


竜士はただ座ってレースの話を黙って聞いていた。


「俺の事はだいたい分かったか?」


「うん、でも魔法なんて信じられないや! まぁ、一番信じられないのは四時間で日本語を覚えたことかな」


「日本語はかなり難しかった。だがいい勉強になったな!」


「天才なんだね!」

ニコリ


「気功の事はもう知ってるよね? 」


「ああ、体の中心にあるエネルギーで。それを外に引き出して、攻撃や防御などが可能になる力、そして自分のオーラを混ぜると、人それぞれの色によって属性が具現化される。こんなとこだよな?」


「その通りだよ、さすがだね! それでさ……僕はその気功が使えないんだ。この地球で一人だけ、そのせいでいじめにあって……まぁ昔の事だから気になんかしてないけどね!」


「気功が使えないね~、当たり前だ……竜士には使えないぞ」


「……え! なぜ」

驚いて、立ち上がる。


「落ち着け、今から説明する。辞書で、神とは、と言う説明で、神ラースが出てきた」


「うん、みんな知ってるよ、大昔地球に来た神ラースは人々に気功の力を与えた。て話でしょ、それがどうかしたの?」


「そのラースは俺の弟であり、竜士の先祖だ」


「……ん?」


また口をポカンと開ける竜士、ゆっくり座り、頭を整理する、


「ごめん、意味がわからない」


「そうだろうな、昔、俺と弟が城を抜け出して広い草原で遊んでいた時のことを話そう」


昔話をはじめた。レースとラースはとても仲良く、いつも遊んでいた。しかし城から出ることは許されなかった。そこでレースは城を抜け出して草原に行こうとラースに言った。二人が草原で遊んでいると、当然魔力が風に乗ってやって来た。風はハリケーンになり、二人は必死に逃げた。しかし魔力を含んだハリケーンは時空間を開いてブラックホールの用になってしまった。走り続けていた二人だが、ラースがつまづき転んでしまった。そして巨大な時空に吸い込まれ、ラースの姿が消えた瞬間に時空が消滅した。


「あの時は本当に怖かった。でもまさか弟が地球に来てた何てな」


「ん? ちっとまって、それならレースは今何歳なの?」


「19だが?」


「そんなはず無いよ、何百年も前の話だよ?」

竜士も19才


「少し考えろ、時差があるんだよ、地球と俺の世界でな。そうだな~だいたい地球の一年が向こうでは七日ほどだな!あの事故は十年前だから地球では七百年前だな」


「だから竜士の先祖は俺の弟だ、そして俺の名前は……ノヴァ·レースだ」


「ノヴァ! ……そうか、だから気功が使えないのか……ん!て言うことは、僕魔法使えたりする?」


「ああ、もちろん使える、なぜなら竜士には魔力を感じるからな!」


「そうなのか、あのさレース……魔法を教えてくれないかな。僕には昔から夢があって、気功軍に入りたいんだ」


気功軍とは、気功を悪用する者たちを、取り締まる日本の軍隊、政治も大統領も気功軍のみかた。この日本の正義そのもの。


立ち上がりギラギラした目で竜士に言った。


「もちろんだ! 俺が魔法の全てを教えよう」


「ほ、本当に! 嬉しい、本当にありがとう」

立ち上がって喜んだ。


「早速お願い出来る?」


「ああ、始めよう!」


部屋の家具をすみへ移動させて、二人は部屋の中央に座った。


「まず、竜士がどの属性を使えるかを確めよう」


レースが手をかざした場所に、小さな黒い穴があらわれた。そこに手を入れ、水晶を取り出した。


「これは魔道具、人の属性を調べることが出来る。この水晶に手をかざすと、色のついた小さな玉がくるくる回りだす、この玉の色で、自分の使える属性を確認出来る。火、水、風、電気、毒、爆破、闇、光、これらのいずれかが、一つか二つ出てくる、その出てきた玉が使える魔法属性だ。ただし二属性の場合は、引き出せる力が50パーセントづつになる、一属性ならもちろん100パーセントだ」


「なんだかよく分からないな」


「ま~、やってみろ、ほら手をかざして」


「うん」


言われるがままに手をかざした。すると部屋が突然暗くなり

水晶が光始めた。すると、すぐに色のついた玉が出てきた。


「なっ! 何か出てきた。赤い?」


「ほ~う、火属性だ……なああ!」


赤い玉に続いて、青、緑、黄、紫、銅、銀、金、と順番に水晶から出てきてくるくると回り始めた。


「ーーあり得ない……こんなこと、夢でも見てるのか?」


レースはそう思っい、頭を抱えて考えた。


「つまりこれは……」


「竜士……お前は一属性ではほとんど攻撃ができない」


「え! なぜ」


「さっき言ったな、二属性で50パーセントだと、お前の保有属性は全部で八つ、つまり一属性に使える威力は全て12.5パーセントだ」


「なるほど、ならどうしたらいいの?」


「後で説明する。先に竜士の魔力を解放する。魔力が入った器の扉を開く、これは自分では開けられない、皆師匠に開けてもらうんだ。これを開けばいつでも魔法が引き出せる。こっちに来てくれ」


「うん……」


レースは竜士の胸に手をかざした。すると竜士の胸から光が溢れてきた。光はすぐに消えた。


「よし! これで終わりだ」


「え、もう終わり? 何も変わってないよ」


「今、竜士の器を開いた。これでいつでも魔力を引き出せる。胸のあたりに集中してみろ、体に魔力が流れて、竜士にも見える用になるはずだ」


「こうかな? 」ブヮアー

目を閉じて胸の中心に意識を集中させた。すると、体全身が青みがかった七色に光だしそのまま凄まじい魔力が竜士を包みこんだ。


ブァー~ン


ものすごい風で、魔力は縦横共に8メートルほどの大きさになった。


バチバチバチバチ!


「な、なんだこの魔力は! この場から離れたい、これ以上近付くと吐きそうだ」


と、レースは思い、少しずつ竜士から距離を空けた。


魔法使いは、自分よりも一定魔力を越えると、体がそれに耐えきれずオートしてしまう事がある。しかしレースはグリンド一番の魔法使い、それほどの者が離れたくなるレベルの魔力。


「おい竜士! 止めてくれ、家が吹き飛ぶぞ」


ゆっくり目を開けて自分の部屋を見渡すと、すぐに魔力の器を閉じた


「うわ! なんだこれ! レースがやったの?」


「なわけ無いだろ! お前だよ」


「うそだろ、これを僕が!」


「しかし何てな魔力だ。信じられない、これは期待出来そうだな……」


「竜士、場所変えよう、どこか人の居ないところ、迷惑にならない場所は無いか?」


「う~ん、森とか? でも近くに山が無いな」


「問題ない、どこでもいいから山の写真は無いか? それと距離、ここからのルートも見たい」


「調べるよ」


スマホを出して山の画像を出した、距離、ルートもみせた。


「すごいなこの道具は。よし、この山に移動するぞ……」


「……どうやって?」

口をポカンと開ける。


レースは竜士の肩に手をおいた。ファン、すると二人は部屋から姿を消した。


「あれ? 山だ、なにしたの?」


気がつけば山にいた。


「これはチェンジ魔法、自分と森の生き物を入れ替えた。だいたいの位置と距離が分かれば、その近くにいる生き物をターゲットにしてチェンジ出来る」

技の名前は、分かりやすく日本語と英語にしている。


「すごい! 瞬間移動みたいだね! ……ん? 森の生き物って……何の生き物……虫? ねえ、虫!」


「うるさいぞ、たぶん虫だ」


「は? なに普通に言ってんの?……」


「いい加減にしろ竜士!」



ひとけの無い森。


「ここでなにするの?」


「さっき言った一属性、12.5パーセントの威力、これを強くする方法を教える」


「なるほど、そんな事も出来るんだね」


「威力を上げるのは簡単だ! 出した属性を混ぜて使うこれだけだ。しかし竜士はまだ属性を出したことがない、属性を出すのはかなり難しい、それを八つも使い分けるんだ。何年かかるか……」


あまり話を聞いていない竜士、一人で属性を出そうとしていた。


「おい! 聞いてるのか」


ブォー


「よし火が手のひらからでた! 次は電気だ」


ビリビリ 上を向けた手の平から電気が出てきた。


「これも使えた!」


レースは口をポカンと開けて呆然としていた。


「何て才能だ」

と、レースは思った。


「全属性を、集める!」


両手を上に上げて、全ての属性を出した。手の少し上を属性がくるくると回っている。それを全て融合させた。すると真っ黒なマグマの用な球体ができた。それはバチバチ、グルグルと音をだし少しずつ大きくなり、1メートルほどの球体になった。


「よし、成功だ。試しに撃ってみるか!」


力を手に入れた竜士はテンションが上がって、そのまま山の地面に、属性の球体を投げようとしている。


「ばっ! 馬鹿者、それは威力100パーセントの属性だぞ、んなことをしたら……」


黒々の爆丸(くろぐろのばくがん)


ブォン。竜士は黒々の爆丸を投げつけた。


バーーァーーン、ドゴドゴバーーン!


黒々の爆丸が、直撃した場所は丸い穴が空き、10メートルほどの面積と深さになった。


バコン


「いて」


竜士はレースに頭を叩かれた。


「全く、馬鹿かお前は!」


「ごめん、つい嬉しくて調子にのってしまった」

頭を両手でさする。


「まぁ、当たり前の気功が使えなくて、初めて手にした力が魔法だからな、仕方がない、しかしむやみに使っては行けない、出した属性のなおしかたも教える、今は焦るな」


「うん!ありがとうレース」


レースは近くの大きな木の根に腰を下ろした。竜士も同じく隣に座った。森から抜ける心地よい風が、ほのぼのと二人を包んだ。


「今日からしばらく、ここで魔法を練習するぞ竜士!」


「うん、よろしくレース!」


「今日は一度帰ろうか」


「そうだね」


二人は竜士の家にいる虫とチェンジした。そしてその日は、二人で夕食を囲んだ……



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NeXT 2



有り難うございました。




























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