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元ヤン王女の研究記録  作者: せんぽー
ファイル3 平穏からの海賊登場
59/136

No.59 光の先は

今まで、更新時間を決めていましたが、今回からそれをなくします。

毎日更新はするので宜しくお願い致します。


エリカたん……。

怪物化?


お楽しみください。

ナイルに向かっていく水の刃。

それは僕が戦闘時よく使っている氷魔法と似ていた。

テウタは何も違和感なくその刃を放っているが、フレイには状況があまり読めず、立ち尽くす。

トッカータ王国王女専属騎士は魔法が使えない。

僕はそれを元婚約者アメリア王女から実際に聞いていた。

そんなテウタが魔法を容易くまるで魔力の限界がないかのように積極的に攻めており、僕は自分の目を疑う。

なんせ主魔法は最低でも7歳までに発動するもの。それまでに発動しなかった者は魔法を使えない。しかし、今発動したテウタは疾っくの疾うに7歳を過ぎているのだ。

フレイが驚くのも無理はなかった。

まさか、さっきの……と僕は脳裏であることを考えていると捕らえられているエリカが目に入った。

フレイはナイルのすきを見て素早く移動し、エリカを縛っているロープを氷のナイフで切る。





「フレイさん……ありがとうございます……」





と弱々しく言うエリカは「と言いたいところですが」と話を続ける。

フレイはエリカから解き放たれるオーラから嫌な予感がした。

説教されるかも。





「遅すぎです。今日アメリア様と出かけることをご存じでしたよね」


「うん……」


「起きたことはどうこう言いませんが……あっ、動ける」





そう言うとエリカは椅子から立ち上がり、久しぶりに体を動かしたかのように肩を回す。





「さっ、アメリア様のところまで急ぎましょ」





ストレッチを終えたエリカは船の内部に繋がる入口へと駆け出す。





「アメリアはどこへ?一緒じゃなかったのか?」


「移動しながらご説明します。さぁ、こちらへ」





僕らはナイルと戦闘中のテウタを置いて船の内部へと向かう。

廊下をかける足音に負けないぐらいの大声でエリカは話し始める。

エリカの説明を聞くには

先ほどまでアメリアと同じ部屋にいたが、気づけば自分はあのベランダに連れてこられていたということ。

そして、ナイルが言うにはナイルの仲間が別室でアメリアの記憶を消そうとしていること。


僕とエリカは室内に侵入したことに気づかれ現れてくる敵を次々に倒していく。

何気にエリカは主魔法である光魔法を右手に闇魔法を左手に宿し、容赦なく敵を殴っていた。

さっきの「あっ、動ける」は一体何だったのか、なぜ闇魔法などましてや優に2つの魔法を同時に使えているのかなど色々ツッコミたいことはあるが、フレイはそれをぐっとこらえ、走り倒し続ける。





「あ゛ああぁぁーーーーーーーー!!!!!!」





すると、突然甲高い叫び声が聞こえ、フレイたちは思わず耳を塞ぐ。

叫び声が一旦弱まるとフレイとエリカは互いに目を合わせ頷き叫び声が聞こえた方向に駆ける。

ずっと耳を手で押えていたいその叫び声はまるで波のように音量をかえ、何も聞こえない瞬間があれば、鼓膜が裂けそうな大声の時もあった。


その叫び声を目印にずんずんと進んだフレイとエリカは叫び声が聞こえる部屋に辿り着く。


どこでも見る普通の木のドア。

でもどこか不気味なものを放っていた。

隙間からは闇の霧が出ている。





「フレイさん。ドアを開けたら、私が光魔法で攻撃するので、アメリア様をお願いします」


「分かった」





僕は唾をのみ、そして、ドアを思いっきり開いた。

その瞬間、エリカは駆けだす。





「おりゃあぁーーーーーー!!!!」





エリカが放った光は眩しく、その部屋の空間を支配していた闇を消していく。





「くそっ!!あと、少しだったのにっ!!」





闇が消えた先には椅子に座るアメリアとシアン色の髪の少年がいた。

少年は突然侵入したフレイたちに驚きつつも構えている。


そして、僕はアメリアの方に目を移すと、驚きを隠せなかった。

彼女の顔は真っ青。

肌はいつも以上に白く、ぐったりしていた。





「アメリアっ!!!」





フレイはアメリアのもとへ駆け出した。





★★★★★★★★★★





ここはどこだ?

全部真っ白じゃねぇーか。

うちがいる場所は真っ白真っ白真っ白。

本当に何もない場所だ。


でも、なんでこんなところいるんだ?


アメリアは困惑しつつも、その白い空間を歩く。


さっきまであの青髪少年カンデラに苦しめられて……。


あることをふと思ったアメリアはとっさに手を口に当てる。


まさか、うち死んだ?

うちの人格が?


そんな……。

バカな……。

魔法がある世界だったのに。


ん?


悲しそうにアメリアがトボトボ歩いているとふと女の声が聞こえた。


誰?


いや、少女の声か。

俯いていたアメリアは顔を上げ、耳を澄ませる。




















「ねぇーえみちゃんこれ見てー。アップデートが来たよー!!」





それは誰でもない姪っ子恵莉香の声だった。

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