表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
元ヤン王女の研究記録  作者: せんぽー
ファイル3 平穏からの海賊登場
49/136

No.49 今日、情報量多くない??

今日は何か情報量多いんです。

フレイくん、忙し。



お楽しみください。

「何だいっ!!!アメリアっ!!!!」





おっ!!





テレパシーを送っていたアメリアは確かにテウタの声が聞こえた。

若干ジャミング的なものがかかっており、不安定ではあったが、なんとか届いた。





よしっ!!





『テウタっ!!うちを助けてほしいんだっ!!』


『どこにいるんだよ。てか、なにがあったの?』


『サイネリアのアイドル、ナイルってやつがいるだろ?』


『うん』


『そいつになんか攫われた?って感じ』


『はぁ?』





テウタは状況がよく理解できていないようだった。





『アメリアが攫われたのっ!?』


『ああ』


『珍しいこともあるんだなぁ』


ナイル(アイツ)、無効化主魔法だぞ』


『アメリアは素手があるじゃない?』


『そうだが……、ナイル(アイツ)に肩を触れられたとたん、体が動かなくなった』


『!?』


『今も動けない。だから、早く助けにきてくれ。場所は……』





うちが周囲を見渡してどこか予想していると、テウタが言った。





『……船でしょ?捕らえたやつをすぐに移動させるには持ってこいだしね』 


『船か……。確かにずっと揺れている』


『もしかしたら、すでに出発しているかもしれないのか……。ねぇ、ナイルってやつはサイネリア出身だよな?』


『ああ』


『了解。じゃあ、今から助けにいくよ、待ってて』


『……ありがとよ』


『それは助けてからね』





テウタの言葉を最後にテレパシーは完全に切れてしまった。





もしかしたら、サイネリアに運ばれているのかもな。

距離が離れたから、切れたのか……。





アメリアはエリカが非常にゆっくり動いているのと部屋に誰も来ていないことを確認すると疲れて目を閉じた。





★★★★★★★★★★





「ロウっ!!」


「はい、なんでしょ?」





アメリアからテレパシーで連絡を受けたテウタはロウに指示をする。





「急遽ヒラリー様とスカイぺを繋げ」


「了解っ!」


「おい、お前ら!船を用意しろ!すぐにだ!」


「「「「アイアイサー!!!!!」」」」





さらにテウタは部下に指示をした。

数分後、ロウに呼ばれパソコンがある部屋に行く。

画面にはトッカータ王国第5王女、ヒラリー王女がいた。


アメリアに自分に病気にはなっていないことを聞かされて、私はヒラリー王女とも交流を持つようになった。というのも、海賊騎士としての仕事の指示をアメリアからヒラリー王女に変更したためである。





『どうした、テウタ』


「単刀直入に言います。アメリアがサイネリア出身のナイル・ディレクションに攫われたようです」


『何っ!?』





画面のヒラリー王女は珍しく動揺していた。





「ですので、今から救助に向かいに行きますが、よろしいでしょうか?」


『あ、ああ。すぐに行ってくれ』


「了解です。では、失礼します」


『ああ』





テウタはスカイぺを切るとすぐに席を立つ。





実の妹だもんね……。

そりゃあ、動揺するよ。

しかも、今の状況ではヒラリー王女自身が助けに行くことができない。



私が行くしかない。





テウタはそう決意すると、すぐさま船に乗る。





「お前ら、サイネリアに向かえっ!!」


「「「「アイアイサー!!!!!」」」」





テウタの船は東のサイネリアの海に向かって進み始めた。





★★★★★★★★★★





「アナ姉、ホワイトネメシアの王子と婚約してすぐに結婚するの」


「えっ?」





ちょっと……、もう今日は僕、情報処理が追い付かない。

アナ姉が婚約?結婚?

しかも、

相手は以前侵攻を受けたホワイトネメシアの王子だって?

え?





「それでアナ姉が最後のいたずらだから協力してって言われてやったの、ほんと(たち)の悪いいたづらよね。ごめんなさい」





そういうと、ミーシャ姉は深くお辞儀をする。





「ミーシャ姉、顔上げて。あの、ちょっと状況がよく分からないんだけど……」


「……」





顔を上げたミーシャ姉は一時黙っていたが、数分後口を開いた。





「アナ姉の婚約はね……、向こうに脅されて決まったことに近いの」


「向こうって、ホワイトネメシア?」


「うん。あっちの王子がね…、私たちの髪色が気に入ったらしくて……。で、あっちの国王がよこさなきゃ、また侵攻するぞってことをほのめかしてくるもんだから……。そのとき、誰があっちに行くかってなったんだけど、アナ姉がすぐに手を上げてね」


「それで……」


「アナ姉は自分は結構やりたい放題したから今度は国と両親に孝行だなって言ってて……。正直、突然すぎて……」


「……」





ショックと混乱のあまり2人とも黙っていると、城の方からざわめきが聞こえた。





「何かしら?」


「一旦、アナ姉の件は置いといて、ミーシャ姉、ちょっと行ってみよう」


「ええ、何か嫌な予感がする」





フレイとミーシャは城の方に向かうと、庭に面している廊下に急ぎ足でヒラリーが歩いているのが見えた。






「ヒラリー、どうしたのですか?」





ミーシャはヒラリーに問いかけ、足を止める。

ミーシャの声が聞こえるとすぐにヒラリーは振り返った。





「ああ!!ミーシャ!!それが……って、フレイっ!?」


「お久しぶりです、ヒラリー姉」


「ちょうどいいところにっ!!!良かった!!」


「はぁ?」





ヒラリーはガシっとフレイの両肩を掴む



































「お前の婚約者が攫われたんだっ!!助けに行ってくれ!!」


「え?」





フレイは状況がつかめず、本気で困った顔をしていた。



今日、ほんとうに情報量多くないか?

ブックマークをしてくれると喜びます

あと、よければ、下記にある勝手にランキングのところを押して投票してください。


@Senpo1229 私のTwitterです。更新時報告や予告報告します。よければフォローお願いします!



50話は9/21 22時20分を予定しておりますが、少々遅れる場合もございます。更新はTwitterでご確認くださいませ


誤字脱字、話のつじつまが合ってない所があればご報告ください。

ご報告していただいた方、本当にありがとうございました。


頑張りますので、応援よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ