No.47 遠い場所
今回は短めです。
Who are you??
お楽しみください。
あれからフレイは国王に元婚約者アメリア王女について尋ねたがフフフと笑って、
「トッカータ国に行っておいで」
というだけだった。
どういうことだ?
陛下にはぐらかされた僕はトッカータ王国の王城に来ていた。
王城に入るなり、トッカータ王国第1王女アメリナ、アナ姉がいた。
アナ姉に挨拶をすると、ウキウキした顔で
「アメリアなら、中庭にいるわよ」
と言われ、アナ姉に感謝すると僕は走って中庭へ向かった。
もう会えないと思っていたアメリアに会えるんだっ!!
僕は嬉しくて仕方なかった。
王族なんてことを忘れ王城内を無我夢中で走った。
★★★★★★★★★★
「アメリアがフレイに会いたいなんてどういうことだい?」
「え?」
フレイの父、ウィンフィールド国王はスカイぺで友人のトッカータ国王と話していた。
「それ、誰が言ったんだい?」
「アメリナ」
僕がそう答えると、彼ははぁと溜息をつくと顔を伏せる。
「あー、すまん」
「え?何が?」
★★★★★★★★★★
「ナイル様、アメリア様からお離れください。でないとっ!!」
エリカっ!
エリカがナイルを殴りかかろうとしたとき、後ろにフードを被る者が現れた。
「グハっ」
そして、エリカは首元を叩かれ、倒れたところをナイルに肩を触れられる。
クソっ。
アイツは誰だっ?!
アメリアは突然現れた人を確認しようとしたが、ナイルに横抱きにされると意識が徐々に遠のいていく。
しかし、2人の会話はほんのり聞こえる。
どこかで聞いたことのある声……。
「君、少し遅かったね」
「ちょっと、表でな」
表?
「えー、目をつけられてないよね?」
「ああ。学園内には行ったが、表の方のことしか知らなそうなやつばっかだった」
「まぁ、君も基本フード被ってるし、裏では貴族様と縁はないでしょ?でも、君の本性知ったら、表の人も裏の人も驚くだろうね」
裏?
裏って闇業界的な感じか?
「そうだろうな、きっと。でも、バレたとき俺はもうこの世界にいないんだろうけど」
「君のお兄さん怖いもんね」
「ああ」
「あんなこと止めてこっちに来ればいいのに」
「ああ、でも……」
「でも?」
「俺はまだあそこにいないとな」
そのフードの男の声を最後に聞きうちは意識を失った。
★★★★★★★★★★
「アメリアっ!!」
必死に走っていたフレイは中庭に行くと、屋根付きの建物で座って休憩ができるガゼボに桜髪の彼女はいた。
ああ、アメリアだ……。
彼女は僕の声に反応し振り向く。
「フレイ様、お待ちしておりましたわ」
「えっ?」
僕は別れる前にアメリアの顔を何度も見てきた。
何度も何度も。
忘れるはずがない。
そして、
アメリアの姉たちの顔も何度も見てきた。
「ミーシャ姉?」
シルエットはアメリアにそっくりだったが、顔はアメリアの姉、ミーシャだった。
「あー。やっぱりわかります?」
「え、ええ」
先ほどまではハイテンションだった僕はショックのあまりミーシャ姉に声を掛けられるまで思考が停止していた。
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