No.45 虫コ〇ーズ
今回は
エリカとフレイはバチバチモード。
アメリアの目はレアもの採取モード。
お楽しみください。
うーん。
なぜ、こんなことになってんだ?
うちは自分の周りにいるエリカとフレイを見ていた。
完全に作り笑顔な2人はバチバチと火花を散らしているようだった。
「おい……、2人とも……」
「アメリア様!聞いてください!!」
「お、おう」
あまりのエリカの勢いにアメリアは首を縦に振る。
「この前、アメリア様が上から落ちてくる植木鉢から私を守ってくださった時があったじゃないですか?」
「おう」
「その時、この男が私に話していたことって、全部アメリア王女様のことで」
え、マジ?
攻略者、主人公に何しとんじゃ?
「私も、はじめはいっかなって聞いてたんです。でも、この男30分もぶっ通しでアメリア王女様の素晴らしいところ、惚れたところを永遠と語ってくるんです」
はぁ?
「きもくないですか?」
!?
主人公っ!
そんな言葉言っていいのかっ!?
アメリアがエリカのとんでも発言に呆然としていると、フレイも反撃にかかった。
「そんなことを言うのならば、エリカだって永遠とナイルについて語っていたじゃないか?」
「私のとフレイ様のは違うんです!フレイ様は現にアメリア王女様とは婚約を解消し、アメリア様と婚約したじゃないですかっ!」
あ、そうだった。
うちはフレイと婚約してたんだっけ?
忘れて、フレイをアゼリアに売ってたわ。(前話より)
アハハ!
「君も知っているだろう!アメリアは虫よけなんだっ!!」
「へぇー!アメリア様は虫コ〇ーズとでも言いたいんですかっ!?」
エリカとフレイはさらに顔を近づけ、にらみ合う。
虫コ〇ーズ、見えないあみーどー、玄関用♫
じゃなくて。
うちは思わず前世でよく聞いていたCMの歌を頭の中で流す。
ちょ、まて、エリカ。
なぜ、前世のものを知ってんだよ、おい。
てか、なんでそう虫よけという表現を使う!?
もっといいのあるだろうっ!?
バンっ!!
「「!?」」
机を思いっきり叩き立ったアメリアは言いたい放題言う2人に対し、悪魔のような笑みを見せる。
「あんたら、どうしたってんだよ。調子に乗って、うちのこと言いたい放題言うじゃねーか。あん?」
うちは口角を上げ、腕を組む。
うちはこの時いいことを思いついた。
ああ、良いことだよ……。
ニヤニヤ抑えきれず顔に出てしまうが、そんなことは気にせず2人に言い放つ。
「お前ら、うちの研究室、出禁な」
「はい?」「えっ!?」
アメリアの突然の出禁宣言に2人は一瞬思考が止まっていたようだったが、すぐに話始める。
「なんでですかっ!?私は何もアメリア様のことを悪く言っておりません!!」
「ふざけてんのか?変な例えしやがって。現世にあるはずのない虫コ〇ーズなんかにたとえやがって」
「え。それありますよ」
え、マジで。
おい、公式。
世界観どうなっとんや。
「アメリア、僕何もしてないよ?」
「バカ。とぼけんな」
「ねぇ、悪かったって。僕なんでもするから、出禁なんかにしないで」
フレイは自分がイケメンなのを利用して、甘い顔でうちのことを見てくる。
くっ、騙されんぞ。
いくら、うちが?前世でフレイ推しだったとしても?
許しはしない、なんでもやってもらうぜっ!!
「なんでもね……」
「アメリア様っ!!私もなんでもしますので!!お許し下さい!!」
「ふーん」
よし、エリカも言ったな。
「じゃあ、休日にうちと一緒にあそこに来てもらおうか」
多分、ルイもいないだろうし。
うちは窓から見える場所を指さす。
「「山?」」
アメリアの意図が分からずエリカとフレイは首を傾げるのだった。
★★★★★★★★★★
「アメリア様、なんでフレイ様を連れてこなかったのですか?」
うちの後ろをついてくるエリカは急な坂を上りながら言った。
「アイツ、おっさんから招集がかかったんだよ」
「おっさん?」
「国王」
「アメリア様……」
エリカはなぜかあきれ顔をしていた。
その反応をドスルーしたうちは目的の場所に向かって坂を上る。
なんでもやると言った2人に対し、うちはあることをしてもらおうと考えていた。
あることとはレア鉱物を手に入れてもらうことだ。
レア鉱物ならなんでもいい。
しかし、それをうち1人でするのはなかなかで、自分の主魔法上山を掘っていくのは難しいと考えていた。
もちろん、バリア魔法を応用してすることもできるが……。
正直言って、精神削られるんだよな。
そこで!!
光魔法であるエリカっちと氷魔法のフレイっちにひたすら掘ってもらおうと思ったんやけど……。
「おっさんの招集なんて無視してもええからって言ったんだけど、マジで抜けられないらしいんや」
「そりゃあ、そうですよ……」
アイツなら来そうなもんだがなぁ……。
そうやって、エリカと話しながら坂を上っていると目的地の場所に着いた。
うちの目の前には洞窟の入り口のようなものがあった。
「さぁ、エリカ。お前の主魔法で爆発させてくれっ!!」
「えっ。爆発ですか?やったことないんですが……」
エリカは困った顔でこちらを向く。
「まぁ、物は試しだっ!!洞窟に魔力をためるイメージでやってみてくれっ!!」
レアものっ!!レアもの!!
ウキウキした目でエリカに訴えると、エリカは両手を構えた。
「行きますよっ!!」
ドガ―ン!!
洞窟の入り口は光り輝くと、爆発音をたてた。
「これで…、いいんですか?」
「おおうっ!!」
嬉しくて、エリカの手を掴んだ瞬間、どこからか殺気を感じた。
「誰だっ!!」
視線を感じた方向に向いたアメリアはエリカと自分の周りにバリアを張る。
「警戒なんてしなくていいよ」
「え……」
どこからか聞こえる声にエリカは反応していた。
「お前っ、知ってるやつかっ??」
うちは周囲を注意深く観察する。
「知ってるも何も……」
すると、草むらから人が出てきた。
「やぁ!!」
現れた人はフードを被った男だった。
見たことのあるシルエット。
「この声はナイル様の声です」
「言うのが遅い」
「すみません……」
出てきたナイルはフードをしたままだった。
しかし、声はとても陽気。
さっきの視線はナイルのか?
アメリアは虫コ〇ーズ。
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