No.101 隣の人物の名
フレイとの踊りが終わるとうちはまた食べて満足すると王城に帰ってすぐにベッドに飛び込んだ。
そして、目を開けたときにはいつの間にか窓の外が明るくなっていた。
服が昨日の服のままだったので部屋に置いてあった服に着替えた。
その服はうちに恐ろしくぴったりでバストサイズまでぴったりだったため、一体誰が置いたのか気になったが、エリカがうちの部屋にやってきたのでそのことはすぐに忘れた。
うちの部屋に朝からやってきたエリカは「帰りましょう」とでも言いにきたと思ったら、「女王様に会いに行きませんか」と言われた。
エリカ曰く昨日確認したところ女王の体に異常はなく、回復に向かっているらしい。
そして、今日女王が目覚めると思うのでここを去る前に挨拶をしに行ってくれと頼まれたらしい。
「それ、誰に頼まれたんだよ」
うちは隣を歩くエリカに質問する。
「えーと。マティアさんだったと思う」
「マティア??」
そういや、悪魔退治をしてからマティアと会っていないな。
あの時マティアはおっさん妖精を気絶させるとすぐに女王の手当に向かっていた。
マティアは結構冷静に女王を見ていた。
そんなマティアを見て別れてから、うちはマティアと会っていない。
すれ違うかなと思ったけれどそれさえなかった。
そんなマティアがエリカと会って話したのか。
まぁ、でもエリカも女王の様子を見ていたわけだしな。
会えなかったのはマティアが女王の代わりに忙しく動いていたせいかもな。
マティアのことを考えているとうちとエリカは女王が眠っている部屋の前にやってきていた。
扉の前にいた侍女に声を掛けると扉を開けてもらえた。
扉を開けた先には豪勢な天井付きベッドがあり、そこに1人の女性がいた。
金髪に紫の瞳。
女王は目を覚まし上体を起こしてベッドの上に座っていた。
うちはエリカが女王に向かって一礼をしていたのでまねて慣れない礼をする。
顔を上げると女王が目を見開いていた。
「エリカ……??」
女王はうちの隣に立つ人物の名を呟いた。
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