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村長になっちゃった?!

「これから、あなたは村長です!」

いきなりそう言われて、私はびっくりした。

そして、なぜこの状態になってしまったのかというと…


私は何となく電車に乗って、遠くまで行ってみようかな、

という気分になって私は電車に乗った。

「どこまで行こうかな~?」

その時の私の気分はどんなたびになるのかワクワクしていた。

そして、私はいつのまにか寝ていて、知らない所まで来ていた。

「う~ん…ここらへんで降りようかな~…」

その後、私は電車から降りて、駅も出た。

すると…目の前には人がいて、いきなり…

「これから、あなたは村長です!」

と、言われた…ってわけです。


「え~っと…?私は村長なんてやったことないのですが…?」

私が目の前にいた女の人に言うと、その子はにっこり笑って私に、

こう言ったのです。

「大丈夫!あなたは信じられる!」

大丈夫なのかな?!この村?!

「えっと…前にいた村長…さんはいないの?」

すると、その女の子は私に向かって涙目で語ってきた。

「実は…」


「ここにはある、男の村長さんがいたんです」

ふむふむ…

「その村長さんは、とっても優しいお方で皆にも優しくしてくれて

 いました。…ですが、ある日、その村長さんは行方不明になって

 しまったのです。」

…ん?

「そして、私たちはきっと帰ってくると思って、一ヶ月待って

 いたんです。それでも村長さんが返ってこないので、どうしようかと

 皆さんで話し合っていたんです」

…ああ、なんとなくわかってきた気がする…

「そして、皆で出た答えが…次この村に来た人を村長さんにしよう!

 …ということになりまして」


私はその話を聞いて思った。

…何とかして、この村の村長になるという選択から逃げなければ…!

「そ、それならこの村の人の誰かに村長になってもらうというのは

 どうでしょう?」

その女の子は考えて満面の笑みで私にこう言ってきました。

「おおお!そんな答え、私たちの頭では浮かびませんでした!」

よし!この流れでいけば…

「そんなに賢い頭があるのならこの村も安心です!」

うっ…そう来たか~…

「…しょうがないですね~…では、私が引き受けます」

私がそういうと、皆が喜んでくれている。

「ところで…私が暮らす場所はどこになるのでしょうか?」

すると、女の子はにっこりこう言ったのです。

「それは…不動産屋まで行けば分かるのですが…一度役場まで

 来てくれませんか?ちょっとお話がありまして…」

私がその時浮かんだ話は、お仕事の話でもするのかな、と

思っていた。

「では私は先に戻っていますね!あ!そうだ!これが、この村の

 地図です!」

そして、その女の子は行ってしまい、周りにいた住人たちも

家の中に戻ってしまった。


う~ん…どうして村長なんか受けてしまったのだろう…

今思うと、さっきの私はバカだったのかもしれない。

途中で話を聞いて、私は思ってしまったのだ。

村長がいない中で生きるなんて大変だったんだろうなぁ…と。

「はあ~…本当にバカだなあ…」

まあ、今思ってもしょうがないから、とりあえず今は、

村長の仕事を頑張りますかぁ~…


私はそう思って地図を見た。

「あれ?!この村…意外と大きいのでは…?」

私が見た地図にはとても大きな村が、隅から隅まで書いてあった。

「これならどこに行くのも便利そう…かも?

 まだこの村の事あんまり知ってないから、初めのほうは便利かも」


そして、私は役場に着いた。

すると、そこには大勢の人がいた。

さっき私と話していた女の子は私に気付いて、皆に整列させた。

「村長さん、こんにちは!…ってさっき会ったばっかりですけどね」

その女の子は苦笑いで言ってから私にこう言った。

「あ!そういえば自分の自己紹介をしていませんでしたね!」

あ…そういえばしていなかったかも

「私の名前は彩音と申します!」

ふむふむ、彩音ちゃんかぁ…かわいい名前だな

「あ、私の名前は小鞠です、皆さんこれからよろしくお願いします」

…ちゃんとしてるよね?変じゃないよね?

こういう事なんてないからちょっと緊張するかもな

…だけど、村長だから他にもこんなことがあるかもしれないし、

今のうちに慣れておかないと。

私はそう思った。

「あ、こちらの方々はこれからお世話になる人たちです!」

そういって周りの人を見た。

「…以外にも多いんですね」

あ、つい本音が出てしまった。大丈夫かな?

他の人たちを見ると、にっこり笑って私を見てくれていた。

「確かに多いですよねぇ…まあ、ちょっとずつ覚えていけばいいですよ!」

彩音ちゃんもにっこり笑ってくれている。

「ええ、分かりました」


そして、皆の自己紹介が始まった。

「まずはこの女の人と男の人ですね、まず、女の人のほうが

 福瀬 沙良さんで、男の人が福瀬 総さんです!」

…夫婦なのかな?まあ、それは後からでも分かるし、今は聞かなくて

いいや

「よろしくお願いします。沙良さん、総さん」

すると、二人そろって

「よろしくお願いします~」

といった。

二人とも、しゃべり方からしてほんわか系かな?

「この二人は不動産屋をやっています!おうちの外装を変えたいときや

 部屋を大きくしたりなどをしてくれます!

 そして、この女の人二人組が双子のアリスさんとシロさんです!」

なんとなくオシャレだから可愛いな

「私はアリス!よろしく!」「私はシロ、よろしく」

「よろしくお願いします」

アリスちゃんは元気系だけど、シロちゃんはツンデレ系かな?

「この二人はお洋服屋さんをやっています!」

ああ、どうりで可愛くてオシャレなわけだ。

「あ、お洋服屋さんだけど、靴も売ってるから見に来てね!」「来てね」

アリスちゃんがウィンクで、シロちゃん…は、無表情で言ってくれた。

「はい!絶対行きます!」

「そして、この男の人が未波 剛さんです!武器屋さんをやっています!」

ん?武器屋…ってことはここの近くにはモンスターがいるのか

「よろしくな!小鞠ちゃんに会いそうな武器を探しておくからよ!

 ぜひ来てくれよな!」

ここの近くにモンスターが出るなら武器も持ってなくちゃよね。

「はい、よろしくお願いします!」

「さて!次の人たちが最後ですよ!この男の人と女の人はレストラン

 をやっていて男の人が、紅城 進さんで女の人が、紅城 奈々さんです!」

レストラン…まあ、食べたいときに行くようなもんになるだろうから、

軽く挨拶するだけでいいや

「よろしくお願いします」

「ヨロシク!食べたい時は食べに来てネ!」

この人たちは外国人なのか…

「はい!分かりました!」

外国人には元気良く振舞った方がいい…と、私は思う。

「他にも、お世話になる方々はいるのですが、用事があってこれないとか…」

彩音ちゃんがちょっとしゅんとしているので、私は彩音ちゃんのほうを見て、

笑いながら

「大丈夫ですよ、また今度会えばいいじゃないですか。

 それよりも私のお家を見に行きませんか?」

すると、彩音ちゃんは満面の笑みで「はいっ!」と言って、スキップで

役場を出て行った。


「ああっ!…行っちゃったね~…今言ってもお店には誰もいないのにな~…」

総さんがそういうと、隣にいた沙良さんがあたふたした顔で総さんに言いました。

「急いで彩音ちゃんを追いましょう~!総さん~!」

「う、うん!そうだね~!」

そして、二人も行ってしまった。

「とりあえず、私も三人を追わなきゃ…!」

と、私が三人を追いかけようとすると…

剛さんとアリスちゃんとシロちゃんが私の事を止めた。

「え~っと?私は早くあの三人を追いたいのですが…私がいないとパニック状態に

 なるでしょうし…」

「でも、不動産屋があるのは隣の町で…隣の町まで行くには森の中を抜けなきゃ

 いけないんだ」

森?それなら普通に抜ければ…

「小鞠、普通にいけばいいと思ってるわね?それは大間違いよ!」

と、アリスちゃんに言われ、その次にシロちゃんに…

「その森にはモンスターがいる。危ない」

と言われてしまった。

「とりあえず武器を…ああ、今これしか持ってねーや」

そういわれて差し出されたのは木の剣でした…

「えーと…私、剣の使い方とか分からないのですが…」

と、私が困った顔で言うと、剛さんはにっこり笑ってこう言ってくれた。

「だと思ったよ。俺らも街の方に戻らなきゃいけないから俺らも一緒に行ってやる!」

おおお、頼もしい。


そして、私たちは森の中へと入っていった。

「アリス!そっちの方からモンスターが来るぞ!」

剛さんがそういうと、アリスちゃんは怒ったような顔をして、

「そんなの分かってるわよ!」

そして、私たちは森を抜けた。


「なんか、二人とも気が合わないんですかね?」

森を出たは出たが、二人は怒った顔をして、口喧嘩をしていた。

私が困ったような顔をすると、シロちゃんがあきれたような顔でこう言った。

「二人はいつもこうだから、私は二人と一緒に森に入りたくない」

シロちゃんがそう言うと、二人はキッとした顔で

「本当にシロの言う通りだわ!」

…とりあえず、早く不動産屋へ言いたいのですが…これは言える雰囲気じゃないな…

「とりあえず小鞠はこの地図見て、不動産屋に急いだほうがいい」

と、シロちゃんに地図を渡されたので、皆を残して私は先に不動産屋に向かった。

すると、私を探してあたふたしている彩音ちゃんが見えた。

ここかな?不動産屋は。

「彩音ちゃん?!よかった~、ここで合ってたんですね!」

すると、彩音ちゃんのウルウルした涙目が待っていた。

「よかった~!迷子になっているのかと思いました~!」

いやいや、置いて行かれただけだから。

「さあ!今からどんな家にするのか選びましょう!」

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