第25話 イースⅠ・Ⅱ(後編)
チョコ「さて、昨日に引き続き、イースだ!」
ミコ「昨日はダルク・ファクトを倒したところまででしたね」
カイコ「ええ。それじゃあ早速、6冊目のイースの本を読むわよ~」
チョコ「文字で内容が表示されるだけだけどな」
ミコ「読み終えたら、アドルが光に包まれました」
カイコ「で、イース2へと続くわけね~」
チョコ「むっ、まずは敵側の場面からか!」
ミコ「ダレスとダームです」
カイコ「ダームって、今までいた塔の名前よね~?」
ミコ「そうです。そして、2のラスボスでもあります」
チョコ「またネタバレかよ!」
ミコ「ここから、待望のオープニングです!」
カイコ「なんか、鼻息荒いわね~」
ミコ「父様が一番好きだと言っていた曲ですから!」
チョコ「おお~、カッコいいじゃないか!」
カイコ「昨日から、曲の感想、カッコいいしか言ってない気がするけど~」
チョコ「いいじゃんか! カッコいいものはカッコいいんだ!」
ミコ「あ~、でもほんとに、とてもいい感じです。
父様も、Windows版が発売されるまでは最高だと言っていました」
カイコ「あら? とすると、Windows版のほうがよかった、ってことなの~?」
ミコ「いえ、甲乙つけがたい、といった印象だったようです。
この曲だけだったらWindows版のアレンジもいいけど、
キャラが喋るなどゲーム全体を考えるとPCエンジン版は絶品、と言ってました」
チョコ「さすが、移植のたびに買い直していた変人だけのことはある!」
ミコ「父様を変人扱いしないでください! がるるるる!」
チョコ「オレのことは容赦なく変態扱いするくせに……」
カイコ「まぁまぁ。とにかく、オープニングのアニメーションも進んでるわ~」
ミコ「光に包まれたアドルが、ダームの塔から上空へと飛んでいくんですね」
カイコ「いったいどういう原理になってるのかは謎だけど~」
ミコ「あっ、なにか見えてきました。空中に浮かんでいる大陸……でしょうか」
カイコ「空中都市って感じかしら~」
チョコ「おおっ! ラピュタはほんとにあったんだ!」
カイコ「違うってば~」
チョコ「きっと、巨神兵も出てくるよな!」
カイコ「出てこないわよ~」
ミコ「というか、シータに出てきてほしいのでは?」
チョコ「それが一番いいな!」
カイコ「もう~。ラピュタとは一切関係ないのに~」
チョコ「おっ! 2作目のヒロイン、リリアだ! この子も可愛いよな! 萌える!」
ミコ「光に気づいて振り返るアニメーションシーンは、パソコン版からあるのですが、
当時から好評だったらしいですよ」
チョコ「やっぱり萌えはいつの時代でも必要だってことだな!」
カイコ「そうかもしれないけど、ヨダレは拭きなさいな……」
ミコ「さすが、見境なく女性キャラに息を荒くする変態だけのことはありますね」
チョコ「オープニングが終わったら、リリアのアップだ! たまらんな! じゅる!」
カイコ「私の妹が、どんどんおかしくなっていくわ~……」
ミコ「むしろ、これが正常だと思えるようになってきましたよ、ミコは」
☆☆☆☆☆
カイコ「ゲームとしては、ランスの村ってところからスタートなのね~」
ミコ「リリアが近くを歩いてますけど」
チョコ「最近なんだか熱っぽいの、とか言うだけだな。つまらん」
ミコ「介抱してあげないんですか?」
チョコ「ふっ……。オレがそばにいたら、熱が余計に上がっちまうだろ?」
カイコ「なにバカなこと言ってるのよ……」
(しかしリリアの母パノアから、実はリリアは重い病気だと聞く)
チョコ「うおおお~! リリア、待ってろ! オレがすぐに治してやるからな!」
カイコ「どうやって治すのよ……」
チョコ「それはもちろん、愛の口づけで!」
ミコ「卒倒しちゃいますよ」
チョコ「なぜじゃ!?」
ミコ「それは、チョコ姉様の口臭が……いえ、なんでもありません」
チョコ「ミコ! お前、いつもいつも、ひどいよな!」
カイコ「まぁまぁ。チョコの口臭の件は事実だし、仕方ないでしょ~?」
チョコ「カイコ姉もひどい!」
ミコ「冗談はさておき、パノアから手紙をもらいました。フレア医師宛てですね」
カイコ「あら? フレアさん、廃坑に閉じ込められてるのね~」
チョコ「医者がなぜ廃坑なんかに行ったんだか……」
(村長に廃坑の鍵を開けてもらう)
カイコ「それじゃあ、廃坑に行きましょうか~」
ミコ「と、その前に、魔法を使えるようにしておきましょう」
チョコ「魔法だと!?」
カイコ「今まで、魔法の話なんて全然出てこなかったわよね~?」
ミコ「ところが、イース2では魔法が使えるようになっているんです!」
カイコ「そうなのね~」
チョコ「なんか、魔物に守られてる宝箱があるな!」
ミコ「そこに神界の杖があります。それを持って、女神像に触れてください」
カイコ「あら、さっきまでMPが0だったのに、突然増えたわね~」
チョコ「これで魔法少女になったんだな!」
ミコ「いえ、アドルは男ですから……」
カイコ「それで、魔法はどうやって使うの~?」
ミコ「魔法を装備して、ボタンで使うんですが……。まだ魔法を取ってないので……」
チョコ「なんだよ、結局使えないんじゃないか!」
カイコ「まぁまぁ。これで魔法を取ったらすぐに使える、ってことよね~?」
ミコ「そうです! さすがカイコ姉様、誰かさんと違って物わかりがいいです!」
チョコ「悪かったな、物わかりが悪くて!」
☆☆☆☆☆
(1作目同様、ダンジョン内に宝箱があってアイテムが入っているので、
逃さないように取っていくのが基本)
チョコ「なんか、この向こうにフレアがいそうなんだが……」
ミコ「さっき、マトックを取ってましたよね? それを使えばいいんです」
カイコ「アイテムは……装備して、RUNボタンで使うのね~」
チョコ「ちょっと面倒だな」
ミコ「ダームの塔でも、同じようにしてアイテムを使ってましたけどね」
カイコ「フレアさんを助けたわ~。
治療薬を作るには、セルセタの花とロダの実が必要なのね~」
チョコ「ロダの実って、すでに取ってあったよな?」
ミコ「そうですね。あとはセルセタの花です。ぶっちゃけ、廃坑の奥地にあります」
カイコ「でもその前に、ボス戦があるのね~」
チョコ「ファイアーの魔法も取ってあるからな! 下から撃つ感じで楽勝だ!」
ミコ「というか、魔法がないと倒せませんけどね」
チョコ「魔法最強!」
(ボスを倒して先に進み、セルセタの花も無事見つける。
フレアに治療薬を調合してもらい、パノアの家へ)
カイコ「これで、リリアの病気が治ったのね~」
ミコ「なんか、やけにあっさりですが」
チョコ「パノアさん、お礼なんていいですよ。ただ、娘さんをいただければ!」
カイコ「……変態なチョコは放っておきましょう」
ミコ「それがいいですね」
チョコ「むぅ。突っ込んでもらえないと、ちょっと寂しいな……」
☆☆☆☆☆
(その後、サルモンの神殿への道が開かれる。
アドルはまず、ノルティア氷壁へと向かうことになる)
ミコ「氷のエリアですか、寒そうですね」
チョコ「アドルひとりだけなのが残念だ!」
カイコ「どうして~?」
チョコ「リリアも一緒だったら、人肌で温めてやるのに!」
ミコ「カイコ姉様、こういうときはスルーしないと……」
カイコ「わかってはいるけど、悲しそうにちらちらと視線を向けてくるんだもの~」
(さらに進むと、今度はバーンドブレスの溶岩地帯へ)
ミコ「今度は溶岩のエリアですか、暑そうですね」
チョコ「やっぱりアドルひとりだけなのが残念だ!」
カイコ「予想はつくけど……どうして~?」
チョコ「リリアも一緒だったら、絶対に薄着になってるはずなのに!」
ミコ「カイコ姉様……」
カイコ「わかってはいるけど、仕方がないのよ~」
チョコ「薄着のリリア……。下着姿がいいだろうか。いや、ここは水着にすべきか!?」
ミコ「チョコ姉様が、暑さでやられてます。……ということにしておきましょう」
カイコ「そうね~」
(溶岩地帯のボスは、顔だけの魔物で、口からイモムシ状の敵を吐き出してくる)
チョコ「なかなか不気味なボスだな!」
カイコ「いやぁ~ん、怖ぁ~い!」
チョコ「だから、カイコ姉のほうが怖いって、何度言えば――」
(バキッ!)
チョコ「……ほんと、怖いですね……」(ガクガクブルブル)
ミコ「え~っと……今なにがあったかは、ご想像にお任せします……」
☆☆☆☆☆
(ラミアの村に到着したアドル。この先がサルモンの神殿だ)
カイコ「門番がいて、先に進めないようになってるみたいね~」
チョコ「ハダトに、サダが神殿に向かったと伝えるように言われたな」
ミコ「サダってのは、ハダトの息子のようですね」
カイコ「いけにえとして神殿に連れていかれたマリアを、助けに行ったみたいね~」
チョコ「それじゃあ、いざ、サルモンの神殿へ!」
ミコ「テレパシーの魔法で魔物に化けて、神殿に侵入するんですね」
チョコ「便利な魔法だな!」
(神殿内では、テレパシーの魔法を駆使して通行証をもらったり、
落とし格子を開けるための認識コードなんかも聞き出す)
カイコ「順調に進みすぎて、なんだか怖いくらいね~」
ミコ「それも開発陣の思惑どおりなのかもしれませんけどね」
カイコ「え……?」
チョコ「おっ、建物に入ったら、ボスっぽい敵が! でかいな!」
カイコ「でも、攻撃してきたりはしないわね~?」
ミコ「地下水路に人間が逃げ込んだ、とか言ってますね」
チョコ「ま、攻撃してこないなら問題ない! そのまま進んでしまえ!」
カイコ「あ……!」
ミコ「魔物に変えられてしまいましたね」
カイコ「あの敵、ダレスっていうのね~。逃げられちゃったけど~」
ミコ「アドルが水色のローパー系の姿になってしまいました。
頭に赤毛だけ生えてるのが、ちょっと可愛いかも……」
チョコ「見た目は違うが、テレパシーの魔法を使ったときとさほど変わらないか」
ミコ「いえ、もとの姿に戻れませんから大変かもしれません。
ラミアの町に帰っても、武器や防具を買えないでしょうし」
チョコ「それは由々しき事態だ!」
ミコ「装備品は宝箱から取れそうですけどね」
チョコ「いや! もし今後リリアと会ったとしても逃げられちまうだろ!?」
カイコ「それが本音なのね~」
チョコ「しかもほら、マリアとかいう新キャラまでいるみたいなのに!」
ミコ「マリアまで、ターゲットとして認識していたんですね」
チョコ「当たり前だ! いけにえになる女性といったら、美人と相場が決まってる!」
カイコ「どうでもいいけど、助けに行くのはアドルなんだから~」
ミコ「操作してるのだって、カイコ姉様ですしね。チョコ姉様は見てるだけで……」
チョコ「だからこそだ! じっくりと目で見て楽しむしかないだろ!?」
カイコ「もしかしたら、アドルが魔物になってよかったのかもしれないわね~」
ミコ「チョコ姉様の毒牙にかかる女性を減らせますもんね」
☆☆☆☆☆
(水路を奥まで進んでいくと、人間が隠れている場所を発見!)
カイコ「でも、入れてくれないわ~」
ミコ「なにせ、今は完全に魔物ですからね」
チョコ「『待ってください、僕は人間です』って喋ってるな!」
カイコ「アドルって基本的にセリフ無しなのにね~」
ミコ「ドラクエの主人公と同様、ってことですね」
チョコ「他にセリフがあったのは、オープニングでのリリアとの対話くらいか」
カイコ「あ~、そうね~。文字だけで、声はなかったけど~」
チョコ「しかし、魔物だと思われたままってのは、意外とつらいものだな!」
ミコ「早く人間になりた~い! って感じでしょうか」
カイコ「ふふっ、そうね~」
(それから、レグの家に聖なる杯を持っていけば人間に戻れると聞き、
その情報どおりに行動する)
チョコ「よしっ、人間に戻ったぞ!」
カイコ「これで水路の奥の人たちとも、ちゃんと会話できるわね~」
ミコ「早速行きましょう」
(水路の奥に入れてもらうと……)
チョコ「おおっ! リリアまでいるじゃないか!」
カイコ「顔のアップが表示されるのは、やっぱりいいわね~」
チョコ「カイコ姉もオレと同じ世界に足を踏み入れたか!」
カイコ「それは違う~」
ミコ「リリアはアドルを追いかけてきたんですね」
チョコ「くぅ~っ! いじらしいではないか!」
カイコ「キースって魔物に助けてもらって、ここまで来れたみたいね~」
チョコ「リリアから神殿の鍵をもらったぞ!」
(と、そこで……)
カイコ「あら~? なにか、声が~」
ミコ「これってさっきの、ダレスですよね?」
チョコ「『自分の痛みは耐えられても、他人の痛みは耐えられまい』だと!?」
カイコ「ああ~、みんな、石にされちゃった~」
ミコ「リリアも石になってますね」
チョコ「……動けない今なら、触り放題か……」
ミコ「この人でなし!」
チョコ「いやしかし、触ったところで感触が石じゃつまらないか……」
カイコ「チョコ……」
チョコ「本人の意識もなさそうだし。たとえキスしてもあまり意味がなさそうだ……」
ミコ「なにを、ぼそぼそと……。心の中の葛藤が漏れてるってことでしょうか」
チョコ「よし、リリア! オレがもとに戻してやるからな! 待ってろ!」
カイコ「結論が出たみたいね~」
チョコ「そしてもとに戻ったあかつきには、あんなことやこんなことを……げへへへ!」
カイコ・ミコ「…………」
☆☆☆☆☆
(サルモンの神殿と地下水路はそれぞれ、東部・西部・中央と分かれていて、
少々複雑な構造になっている上、水路調整室で調節すると水が引き、
さらに行動できる範囲が増えていく。
また、ペンダントによってワープできる場所なんかもある)
カイコ「う~ん、迷子になりそうだわ~」
ミコ「ミコがナビゲーションしますから、大丈夫ですよ」
カイコ「お願いね~」
チョコ「げへへへへ、リリアとあんなことやこんなことを……!」
カイコ「チョコはこのとおり、役に立ちそうにもないから~」
(で、地下水路を抜け、新たなエリアへ)
ミコ「ここには鐘つき堂があって、いけにえの儀式が行われようとしています」
チョコ「マリアか! そっちも捨てがたい!」
カイコ「チョコ……」
ミコ「まぁ、マリアを助けに行きましょう」
チョコ「鐘つき堂に入ったら、鐘が鳴ったわ~」
ミコ「5回鐘が鳴ると、いけにえの儀式が完了してしまいます」
カイコ「急がなきゃね~」
チョコ「先に進んだら、マリアがいるじゃないか!」
ミコ「『来ちゃダメ~~~!』、だそうです」
チョコ「顔のアップが表示されて、オレとしては大満足だ!」
カイコ「でも、バリアみたいなのがあって近づけないわ~。助けられない~」
ミコ「ここの屋上で鐘を鳴らしているようですから、止めればいいんですよ」
カイコ「わかったわ~!」
(だが、途中で2回目、3回目、4回目と鐘は鳴っていき……)
チョコ「ようやく着いたな! あれが鐘か!」
カイコ「あ……敵!?」
ミコ「ダレスのようですね」
チョコ「『神官の子孫を見つけ出し、抹殺するための見せしめの儀式』だと!?」
(そして、最後の鐘の音が無情にも響き渡る)
チョコ「マリア~~~~! オレのマリア~~~~!」
ミコ「チョコ姉様のじゃありませんから」
カイコ「マリアのいる場所まで戻ってきたけど……」
ミコ「倒れてますね……。ピクリとも動かない、って……」
チョコ「マリア~~~~~~!」
ミコ「チョコ姉様……」
チョコ「オレの口づけで目覚めさせてやる!」
カイコ「やめなさいって~!」
☆☆☆☆☆
(鐘つき堂を出て、女神の王宮へ。
女神から黒い真珠を持ってくるように頼まれる。
そして、夢見の石像に黒い真珠をはめ、鐘つき堂の上で掲げる)
チョコ「これで呪いは解けた! リリア、待ってろよ!」
ミコ「ですが、不思議ですね。マリアのなきがら、なくなってましたよ?」
チョコ「死んだキャラなんてどうでもいい! やっぱりオレはリリアひと筋だ!」
カイコ「どこがひと筋なのよ、まったく……」
(で、水路の奥へと戻る。
みんな、呪いが解けてもとに戻っているが、リリアはいない)
チョコ「むぅ。リリア、どこに行ってしまったんだ!?」
ミコ「おそらく、チョコ姉様が来るのを察知して逃げたんです」
カイコ「ええ、きっとそうね~」
チョコ「なぜだぁ~!?」
ミコ「なぜって……」
カイコ「当然でしょ~?」
(さらに進めていくと、ボス戦があるらしき怪しい扉が)
カイコ「セーブしておこうかしら」
ミコ「セーブの名前……ダレスの部屋って……」
チョコ「セーブでネタバレかよ! まぁ、だいたい予想はついてたけど!」
(というわけで、ダレスとの戦闘)
カイコ「魔法が封じられちゃうのね~」
チョコ「とすると……」
ミコ「1作目のように、体当たりで戦うしかない、ってことになりますね」
チョコ「ということは……」
カイコ「戦略もなにもないから、レベルさえ上がってれば楽勝ね~」
(その言葉どおり、あっさり撃破)
カイコ「ここは、通路を進んでいくのね~」
ミコ「これまでに出てきた人たちが、続々と出てきます」
チョコ「うおっ、マリアまで! 生きてたのか!」
カイコ「リリアもここにいたのね~。女神の指輪をもらったわ~」
ミコ「それで結界を解いて、先に進めます」
チョコ「2体の女神像があるな。だが……」
カイコ「封印されてるみたいね~」
ミコ「と、ここで美味しく登場するのはこの人!」
チョコ「ゴーバンかよ!」
ミコ「ゴーバンから銀のハーモニカを渡してもらいました」
チョコ「吹けってことだな!? これで念願のレアとの間接キスが!」
カイコ「そういう邪念は置いといて、ハーモニカを吹くのは確かなのね~」
ミコ「これでふたりの女神が復活します」
チョコ「そのふたりが、フィーナとレア!」
ミコ「そういうことです」
☆☆☆☆☆
(奥にある巨大な黒水晶を撃ち砕く。それが最終目的。
というわけで、ラスボス戦に。
スピード設定をSLOWに変更、シールドの魔法を使って突入)
チョコ「うわっ!?」
ミコ「画面いっぱいに敵の顔が!」
カイコ「戦闘前のごたくね~。あまりの顔の大きさにビックリだけど~」
チョコ「戦い方としては、ワープする敵に体当たりする感じだな」
ミコ「いろいろな方向から火の玉みたいなのが飛んでくるので、避けながらですかね」
カイコ「完全に避けきれるような感じでもないけど~」
ミコ「そこは気にせずGOです!」
チョコ「最初のうちはシールドの魔法でダメージ0なんだな!」
ミコ「ですが、火の玉にぶつかるとMPがごっそり減りますから、
なるべく避けるようにしてください」
カイコ「うう~、アクションは苦手なのに~」
チョコ「斜めに移動できないのが、ちょっと厄介だよな」
カイコ「うう~……」
ミコ「大丈夫です、カイコ姉様。結構上手く避けてますよ」
チョコ「いいぞ! さくっとクリアしてくれ!
で、マリアやリリアやフィーナやレアと、あんなことやこんなことを……!」
カイコ「なんかもう、ゲームオーバーでもいいかな~なんて思えてきたわ~」
ミコ「ダメですよ! どちらにしても、クリアするまでやるんですから!」
チョコ「そうだぞ! ご飯が遠のくだけだ! 頑張れ、カイコ姉!」
カイコ「でも……負けそう……」
チョコ「もし負けたら、以前撮ったカイコ姉のパンチラ写真をネット上にばら撒く!」
カイコ「絶対に負けない~!」
ミコ「それは、脅しというのでは……」
チョコ「どんな手を使ってでも、勝てればそれでいいのさ!」
(そんなこんなで、ギリギリながら、どうにかラスボスを撃破)
ミコ「おお~~~! やりました!」
カイコ「はぁ、はぁ……。これで、写真流出は免れたわ~」
ミコ「……今後も同じ手を使ってひどい要求をされそうな気がしますが……」
カイコ「うっ……」
チョコ「オレはそこまで人でなしじゃない!」
カイコ「ほんとぉ~?」
チョコ「……たぶん、な」
ミコ「信用できませんが……。ま、ミコには関係ないですね」
チョコ「ふっふっふ。ところが実は、ミコの恥ずかしい写真も……」
ミコ「なんですと!?」
カイコ「まぁ……。とりあえず今は、エンディングを堪能しましょう~」
ミコ「……そうですね」
☆☆☆☆☆
(駆けつけてきた全員が並んで、ひとりひとりと会話していく)
チョコ「次はリリアか!」
ミコ「ゴーバン、リリアがアドルのことを好きだって、バラしちゃいましたね」
カイコ「丸わかりだとは思うけどね~」
チョコ「リリア本人は、『もう、ゴーバンさんったら。アドルさん、気にしないでね』
だってさ。健気すぎるだろ! リリアはオレの嫁! これでいいじゃんか!」
ミコ「そうもいかないんじゃないでしょうか」
カイコ「レアとの会話が終わったら、みんな気を遣って離れていって、
フィーナとアドルがふたりきりになったわね~」
チョコ「つまり、女神になってはいても、フィーナが真のヒロインってことなのか」
ミコ「フィーナだけ、会話がしっかりボイスありですしね」
カイコ「とはいえ、女神だからってことなのか、フィーナも健気な感じね~。
『時々でいいから思い出してください、私のような女の子がいたってことを』
だって~」
(そんなわけで、エンディングになるが……)
チョコ「で、結局……」
ミコ「エンディングの最後で……」
カイコ「アドル、リリアとキスしちゃってるのね~」
チョコ「う~む。フィーナはやっぱり女神だからダメってことか?」
ミコ「アドルはこのあと、さらに冒険の旅に出ちゃいますけどね」
チョコ「そうか! 各地に嫁を、ってことか!」
カイコ「アドルはそんな見境のないキャラじゃないわよ~!」
ミコ「ですが、その後のスタッフロールでアドルと踊ってるのはフィーナですね」
チョコ「はたして真のヒロインは誰なのか。答えは各ユーザーに委ねる、ってところか」
カイコ「ふぅ~。長かったけど、楽しかったわ~!」
ミコ「そうですね。BGMのよさも、ゲームを盛り上げてくれましたし」
チョコ「なんといっても、女性キャラの顔のアップがよかった!」
カイコ「チョコは結局それなのね~」
☆☆☆☆☆
イース2も最後までクリアしたか。
実際、イースのコンセプトからして、誰でもクリアできるRPGだったはずだからな。
そのわりに、とくにパソコン版はバランス的に結構難しかった気もするが、当時の感覚とではまた違うのだろう。
なにせ当時のパソコンのRPGは、難しいものが多かったからな……。
クリアできたことがステータス、というようなゲームも少なくなかった気がする。
同じファルコムのザナドゥとか、RPGではないがロマンシアとか……。
イース2のオープニングの曲は本当に好きだった。
このゲームのBGMはそのままCDのトラックに録音されていて、音楽CDとして再生も可能だったのが懐かしい。
Windows版もイース2のオープニングはよくて、とくに一部分だけ静かな感じになるアレンジが好きだった。
最初のPC-8801版が出てから25年も経つのに、いまだに新作や移植などが出るというのもすごい。
それだけ、ユーザーから愛され続けているシリーズだということだな。
☆☆☆☆☆
【ゲーム解説】……は、前回書いているので省略。