第22話 夢幻戦士ヴァリス
カイコ「今日はチョコの番ね~」
ミコ「チョコ姉様の好きそうなゲームを用意してありますよ」
チョコ「おおっ! なんだなんだ!?」
ミコ「じゃ~ん! これです!」
カイコ「てれれれってれ~! PCエンジン版、夢幻戦士ヴァリスぅ~!」
チョコ「お~! 露出度の高い鎧の女戦士か! いいじゃないか!
確か、優子って名前だったよな、この主人公!」
ミコ「4作目まで作られたアクションゲームですね」
カイコ「パソコンからの移植ってことになるわね~」
チョコ「PCエンジンで4作目まで全部揃ってるじゃねぇか!
まずは1作目から、ってことだな!」
ミコ「まぁ、それもあるのですが、実は1作目が一番最後に発売されたんです」
チョコ「は?」
カイコ「そうみたいね~。PCエンジンだと、2~4まで発売されたあと、
シリーズの原点である1作目が発売されたらしいわ~」
チョコ「どうしてそうなった!」
ミコ「さぁ? ただ、もともと古いパソコンゲームだったようですから……」
カイコ「単に、時期的にズレただけって感じなのかしらね~。
ゲーム機だと、1作目はファミコンですでに発売されていたみたいだし~」
ミコ「ファミコン版は全然別ものっぽいですけどね。
……そういえば、父様のゲームソフトコレクションの中にあったような……」
チョコ「ま、今回はこのPCエンジンのをやるんだろ?
さっさと始めようぜ! ……って、これCDなのか!」
ミコ「はい。CD-ROMを使った大容量で、ビジュアルシーンが豊富なのが特徴です」
チョコ「それはいい! 萌えるシーンを期待するぜ!」
カイコ「チョコの場合、ファミコンのドット絵でも萌えてるじゃないのよ」
☆☆☆☆☆
チョコ「さて、まずはオープニングだな! わくわく!」
ミコ「オープニングからしてアニメーションします。そして……」
チョコ「おおっ!」
カイコ「あら、キャラが喋るのね~。さすがCDだわ~」
チョコ「素晴らしい! パジャマだし!」
ミコ「そこですか」
チョコ「着替えるし! ブラチラだし! パンツはモロだし!」
カイコ「チョコ……ヨダレ……」
チョコ「おっと」
ミコ「ほんとに大好物って感じですね」
チョコ「最高だ!」
カイコ「見ていて複雑だわ。これが私の妹だなんて……」
チョコ「うるさい! それに、セーラー服ってのもいいよな! じゅる」
ミコ「拭いたそばから、ヨダレが垂れてますよ?」
カイコ「チョコだって毎日学校で着てるじゃない、セーラー服」
チョコ「それはそれ、これはこれだ! デザインだって違うしな!」
ミコ「優子、朝ごはんを食べずに学校に向かうようですね。……と思ったら……」
カイコ「戻ってやっぱりパンを食べることにしたみたいね~」
チョコ「朝食は大事だからな! そしてパンを口にくわえながら走って、
男子生徒とぶつかってパンチラとか、基本的な展開だろ!」
ミコ「そんなシーンなんてありませんから」
チョコ「ちっ……」
カイコ「あっ、急いでるはずなのに、犬を見つけて抱き上げてるわね~」
チョコ「動物を可愛がる心優しき女の子、絵になるじゃないか!」
ミコ「まぁ、いいですけどね」
チョコ「でもなんか、この優子の声って聞いたことあるような……」
カイコ「あら、そうね~」
ミコ「あっ、あれですよ。ナウシカ!」
チョコ「おお、そうだな! だから動物との絡みシーンがあるのか!」
ミコ「それは違うのでは……」
カイコ「それに、チョコが絡みとか言うと違う意味に聞こえちゃう~」
チョコ「と、別の女の子の登場だ!」
ミコ「麗子ですね」
カイコ「いきなり、お別れなのね~」
チョコ「う~ん、オレとしてはやっぱり、優子のほうが好みだな!」
ミコ「そんな感想はいらないですから……」
カイコ「あっ、地震が起こって、敵が現れたわ~」
ミコ「声が……。『優子、これを受け取りなさい』だそうです」
チョコ「剣が現れたぞ! よし、それを取って斬れ、優子!」
カイコ「あら~?」
ミコ「剣が光っただけで、敵を全部吹き飛ばしちゃいましたね」
チョコ「この剣、強いな! っていうか、これって、この剣だけあればよくね?」
ミコ「優子は不要ってことですか?」
チョコ「不要だったらオレがもらうってことで」
カイコ「なに言ってるのよ~。だいたい、剣は持つ人が必要なんじゃないの~?」
チョコ「まぁ、そうだな。
それに、剣だけで戦えるようだと、萌え要素がなくなっちまうし!」
ミコ「そこが一番の重要ポイントなんですね」
チョコ「無論だ! で、タイトル画面に行くわけか」
カイコ「あら、BGMがなんかいい感じね~」
ミコ「それもCD-ROMのゲームならでは、ってところですかね」
チョコ「ノリもよくて、カッコいい曲だな!
それじゃあ、ノリノリでゲームスタートだ! 萌えるために!」
☆☆☆☆☆
カイコ「学校の前からスタートなのね~」
チョコ「セーラー服に剣、ってだけでも充分に萌えられるな!」
ミコ「操作はⅠボタンでジャンプ、Ⅱボタンで剣を振ります」
チョコ「おおっ! ジャンプしたあと、スカートがめくれてパンツ丸見えだ!」
カイコ「そんなに喜ばなくても……」
チョコ「いやいや、普通喜ぶだろ!」
ミコ「だからって、わざわざジャンプしたあとに一時停止させないでください」
チョコ「じっくり見たいじゃないか!」
カイコ「これが私の妹……。はぁ~……」
チョコ「カイコ姉は人のこと言えないだろうが。部屋に隠してるBL本とか……」
カイコ「ちょっ……!? 私のことは関係ないでしょ!?」
ミコ「まぁまぁ。どちらも変態なのは知ってますから、早く先に進んでください」
カイコ「……ミコ、さらっとひどいこと言ってない?」
ミコ「気のせいです」
チョコ「ま、進むぜ! アイテムを取ると、剣からビームが出るようになるんだな!」
ミコ「Bがビームですね。Cだとカッターでしょうか」
カイコ「順調に進んでるわね~」
チョコ「たまにわざと敵にぶつかって、優子の悲鳴を聞いて楽しんでるけどな!」
ミコ「鬼畜です」
チョコ「なんとでも言え! どうやら駅に来たようだな!」
ミコ「ホームに電車が止まってます」
カイコ「あら~? 改札はどうしたのかしら……」
チョコ「細かいことは言いっこなしだ!
おっ。Hのアイテムを取ったら誘導弾になった! これは使いやすいな!」
ミコ「ホーミングですね」
チョコ「Hパワーは強いってことだな!」
カイコ「違うわよ~」
チョコ「そして今度は線路に下りる!」
カイコ「って、それは危険すぎじゃ……」
ミコ「カイコ姉様、細かいことは言いっこなしですよ」
カイコ「細かくないと思う~」
チョコ「と言ってるあいだに、ボスだ!」
ミコ「戦う前に、ボスが喋るんですね」
カイコ「悪役っぽいセリフね~。悪役だから当たり前だけど~」
チョコ「ま、こんな奴、楽勝だ!」
ミコ「ダメージは食らいましたけどね」
チョコ「勝てばいいんだよ!」
☆☆☆☆☆
チョコ「さて、お待ちかねのビジュアルシーンだ!」
カイコ「崖の上ね~」
ミコ「ポニョですか?」
カイコ「違うわよ~! これって、夢の世界とかかしら~?」
ミコ「いえ、ここは夢幻界ってところのようです」
チョコ「おおっ! この声は!」
カイコ「オープニングで響いてきた、謎の声ね~」
ミコ「うわっ!? でっかい女の人が現れました!」
チョコ「幸子か!?」
カイコ「違うってば~。ヴァリアって名乗ったわ~」
チョコ「暗黒界のログレスってのを倒しに行けってことだな!」
ミコ「優子がヴァリスの戦士になりました」
カイコ「パッケージの絵のデザインね~」
チョコ「恥ずかしい格好だよな! とっても目の保養になる!」
カイコ「まったく、あんたは……」
ミコ「なんか露出部分が多すぎて、鎧の役割をあまり果たしていないような……」
チョコ「女戦士は見た目重視ってことだ!」
カイコ「機敏さ重視じゃないの~?」
チョコ「見た目だ!」(きっぱり)
ミコ「チョコ姉様には、なにを言っても無駄のようですね」
☆☆☆☆☆
チョコ「ステージ2は氷の面か。滑りそうだ!」
ミコ「服装がセーラー服からさっきの恥ずかしい鎧に変わってますね」
カイコ「でも、ジャンプしたら下着が見えるのは変わってないのね~」
チョコ「当然だろ! ……おっ、Hのアイテムを取ったら、3連の誘導弾になった!」
ミコ「同じアイテムを取り続けることで、パワーアップするんですね」
(そのままボスまで進行)
チョコ「ボスはハーピーか!」
カイコ「やっぱり戦う前に喋るのね~」
ミコ「それは当然でしょう」
チョコ「ただ、ちょっと納得がいかない!」
カイコ「どうして~?」
チョコ「ハーピーだったら、上半身は裸であるべきだ!」
ミコ「なるほど、全身緑色ですね、このハーピー」
チョコ「どうせすぐにやられる運命にあるんだから、せめて胸くらい見せろよ!」
カイコ「どういう理屈なのよ~?」
ミコ「チョコ姉様の頭の中は、絶対におかしいですよね。きっと腐ってます」
(ハーピーを倒すと、ビジュアルシーンに)
チョコ「また、でっかいの来た~~~~!」
ミコ「青いマントの敵ですね」
カイコ「夢幻界の住人っていうのは、大きいのね~」
チョコ「しかし、男じゃつまらんな!」
ミコ「これがログレスなんですね」
チョコ「ラスボスか! ここで倒せば!」
カイコ「たぶん、実際に目の前にいるわけじゃないと思うけど~?」
ミコ「あっ! 足もとの地面を崩されて落下しましたよ!」
チョコ「逆に優子が倒されたか。さらば優子、安らかに眠れ……」
カイコ「勝手に殺しちゃダメ~!」
☆☆☆☆☆
ミコ「ステージ3は崖の面ですね」
チョコ「そうだな。ま、問題ないけど……向こうの足場まで、しっかり届くかな?」
ミコ「そこでスライディングです」
チョコ「なぬっ!?」
カイコ「下+ジャンプボタンで、スライディングできるみたいよ~?」
ミコ「一応、敵にダメージを与えることもできるはずです」
チョコ「便利じゃないか! もっと早く教えろよ!」
(滝の前まで進むとボス。ホーミングなら楽勝)
チョコ「この武器、強すぎかもしれないな」
カイコ「ま、さくさく進められていいじゃない~」
ミコ「で、ビジュアルシーンです。ステージクリアごとに必ずあるんですね」
チョコ「今戦った敵だな! うおっ、血が噴き出した!」
カイコ「それなのに、普通に喋ってるわね」
ミコ「ですが、そろそろ苦しそうになってきました」
チョコ「最後は口から血を吐いて倒れたな!」
ミコ「まだステージ3ですし、先は長いです。気にせず進みましょう」
チョコ「名前も知らない敵だしな!」
カイコ「扱いがひどいわ~」
(ステージ4もさくっと進み、ボスへ。
なお、道中でHのアイテムを取り、5連の誘導弾にパワーアップしている)
チョコ「むっ、このボス……」
ミコ「喋り方がオネェ系ですね」
カイコ「気色悪いわ~」
チョコ「『美しいわたくし』とか言ってやがる! 不気味なだけだっての!」
ミコ「こんな奴、けちょんけちょんにしちゃってください!」
チョコ「もちろんだ!」
(所詮ホーミング弾の敵ではない。あっさり倒す)
ミコ「ビジュアルシーンです」
カイコ「真っ赤な敵の軍団ね~」
チョコ「おや? 麗子!?」
ミコ「敵だったんですか」
チョコ「やっぱり、って感じではあるけどな!」
カイコ「麗子は暗黒界の戦士なのね~」
チョコ「親友同士の戦いってことか! これは萌えるな!」
ミコ「萌えないでください!」
チョコ「でもさ、勝ったら脱がすことができるんだろ?」
カイコ「できないわよ~。どこのエロゲーよ、それ……」
ミコ「実際、ヴァリスの18禁ゲームも出ていたみたいですけどね」
カイコ「ええっ!?」
チョコ「おおっ!」
カイコ「チョコ、喜ばないの~!」
ミコ「同人とかじゃなく、版権を持っていた日本テレネットが運営するサイトでの、
ダウンロード販売だったらしいですね。
シリーズのファンや原作スタッフの怒りを買ったようですが」
カイコ「そりゃそうよね~」
☆☆☆☆☆
チョコ「ステージ5は城壁か!」
ミコ「ホーミングだと楽でいいですね」
カイコ「またHのアイテムを取ったけど、これ以上はパワーアップしないのね~」
チョコ「これ以上Hにはならないのか、残念だ!」
カイコ「なにバカなこと言ってるのよ~」
ミコ「あっ、優子が飛び降りましたね。背景はなぜか真っ暗です」
チョコ「ボスの登場か? セリフが……」
カイコ「『邪悪な気配がする』だって~」
ミコ「画面が明るくなりました!」
チョコ「案の定、ボスだな! 2つの頭を持った竜か!」
カイコ「またもやホーミングで楽勝ね~」
チョコ「Hパワー全開だからな!」
カイコ「はいはい」
チョコ「優子が!」
ミコ「優子、Hだったんですか。だから18禁ゲームに……」
カイコ「違うから~」
チョコ「んで、ビジュアルシーンだな!」
ミコ「優子の決意、って感じですね」
カイコ「麗子を救いに行くのね~」
チョコ「凛々しいな、優子!」
カイコ「そうね~」
チョコ「太ももとかヘソとかが!」
ミコ「そこですか!?」
☆☆☆☆☆
ミコ「ステージ6です。いきなり、崖ですね」
チョコ「飛び降りるしかなさそうだな!」
カイコ「回復とか武器アイテムとかがたくさんあるわね~」
チョコ「いろいろ取ってしまったが、上手く最後にHを取れた!」
カイコ「チョコは結局、Hなままなのね~」
チョコ「なんか違う気もするが……まぁ、いいか」
ミコ「それにしても、こんな高い崖から飛び降りたら、絶対に死にますよね」
カイコ「あの鎧が守ってくれたのよ~!」
チョコ「なるほど、露出度が高いだけのことはある!」
ミコ「意味がわかりません」
カイコ「この先は森のステージなのね~」
チョコ「地面から出てくる敵が、ちょっと嫌な感じだな!」
ミコ「優子のすぐ近くからも出てきますからね」
チョコ「おっ、この重戦士みたいな敵、ボスか?」
ミコ「セリフがなかったので、中ボスのようです」
チョコ「剣を振ると、地面に沿って衝撃波が来るんだな!」
カイコ「あっ、倒した……?」
チョコ「と思ったら、首だけで飛びやがった!」
ミコ「胴体は消えただけだったんですね。また出現しました」
カイコ「パターンとしては、この繰り返しなのね~」
チョコ「楽勝だな、そんなの! ほら、今度こそ倒したぞ! ……おや?」
ミコ「中ボス後のはずなのに、ビジュアルシーンになりましたね」
カイコ「麗子だわ~! 『決着をつける時が来たようね』だって~」
チョコ「ボス前の会話がビジュアルシーンになってるんだな、ここは!」
ミコ「そして麗子との戦闘です!」
カイコ「ボスだけど、麗子だから普通の大きさなのね~。当たり前か~」
チョコ「優子と同じだな。ジャンプしたらパンツが見えるのも!」
ミコ「目ざといですね……」
チョコ「麗子は黒いコスチュームだが、パンツは白なんだな! さすが!」
カイコ「なにがさすがなのよ……」
チョコ「よし、倒した!」
ミコ「ビジュアルシーンですね」
カイコ「麗子……わざと負けた……?」
チョコ「お涙頂戴シーン、ってわけだな」
三人「…………」(ぐすっ)
ミコ「麗子、死んでしまいました……」
チョコ「むっ、ログレス!」
カイコ「『余の城まで来るがよい』だって~」
チョコ「言われなくたって行ってやる!」
ミコ「『許さない!』と決意してますね、優子」
チョコ「当たり前だ!」
カイコ「ふふっ、麗子にトドメを刺したのは優子自身なのにね~」
チョコ「茶化すなよ、カイコ姉!」
カイコ「あら、ごめんなさい……」
ミコ「チョコ姉様が珍しく熱く燃えてます!」
チョコ「珍しくは余計だ!」
☆☆☆☆☆
チョコ「ステージ7だな!」
ミコ「ここが最終面、ログレスの城です。頑張ってください!」
カイコ「回転する針の床とか、上下から出てくる巨大な針とかがあるのね~」
チョコ「ログレスは針好きと。メモメモ」
ミコ「メモしてどうするんですか」
(さくっと進めていくと、すぐボス戦に)
チョコ「出たな、ログレス! 麗子の仇!」
カイコ「大して強くなさそうな感じね~」
ミコ「動きも遅いですし」
チョコ「左右どっちに攻撃が来るか、見極め逃すとダメージを食らうけどな!」
カイコ「あら、倒したみたい……?」
ミコ「いえいえ、ラスボスですから」
チョコ「背景の色が変わって、なんか変な奴が出てきた!」
ミコ「変な奴とはひどいです。マントを脱いだログレスですよ」
カイコ「マント姿のままのほうが、ラスボスっぽかったと思うのは、気のせいかしら~」
チョコ「うぐっ! 鉄球を投げつけてくるのかよ!」
ミコ「あ……今さらですけど、魔法が使えますよ」
チョコ「ほんとに今さらだな!」
カイコ「セレクトボタンで選択して、上+Ⅱボタンで使うのね~」
ミコ「バリアの魔法がありますから、それを使うといいですよ」
チョコ「これか。あとは、スライディングを駆使して戦えば……」
カイコ「鉄球が来たときは、近づいてしゃがみ攻撃してればよさそうね~」
チョコ「パターンさえつかめば、べつに手ごわい敵でもないな!」
ミコ「着弾で広がる攻撃も、スライディングで反対側に退避できますしね」
チョコ「うむ。というわけで、やっつけた!」
カイコ・ミコ「おお~~~っ!」(パチパチパチ)
チョコ「麗子、お前の仇は討ったぞ!」
ミコ「最後のごたく、長いですね、ログレス」
チョコ「優子、カッコいいな! 単なる女子高生だったはずなのに!」
カイコ「あっ、セーラー服姿に戻ったわね~」
チョコ「夢オチ!?」
ミコ「そんなわけありませんって」
チョコ「麗子は戻ってこないのか……」
カイコ「BGMも悲しい感じね~……」
ミコ「最後は犬が飛びついてきて終わりなんですね」
チョコ「って、歌が始まったぞ!?」
カイコ「さすがCD-ROMのゲームだわ~」
ミコ「歌ってるのは優子ですね」
チョコ「こうやって歌で終わるってのは、なかなかいいな!」
ミコ「でしたら毎回、最後にカイコ姉様の歌声を披露してもらうってことで……」
チョコ「それはいい!」
カイコ「よくないわよ~!」
ミコ「もちろん曲名は……」
チョコ・ミコ「雨の新開地!」
カイコ「そのネタはもういいってば~!」
☆☆☆☆☆
今回は、夢幻戦士ヴァリスか。
パソコンで遊んだことはなかったが、PCエンジンの4作品はすべて買ったんだったな。
全部クリアできたかどうかは、あまりよく覚えていないが……。
CD-ROMが出てきてから、こういったビジュアルシーンでアニメーションするゲームが増えていったな。
歌まで収録されているようなゲームだって、さほど珍しくなくなっていった気がするし。
どうでもいいが、ヴァリスの18禁ゲームなんてのが出ていたのか。
どうやらアドベンチャーゲームらしいが、ファンから反感を買うのも当たり前な気がする。
はっ! チョコ、その18禁ゲームに手を出したりするんじゃないだろうな!?
そんなの、お父さんが許さないぞ!?
……と、声を荒げたところで、俺の言葉はもうあの子たちには届かないのだが……。
☆☆☆☆☆
【ゲーム解説】
「夢幻戦士ヴァリス」
対応ハード:PCエンジン(スーパーCDロムロム) 発売元:日本テレネット 発売日:1992年3月19日
サイドビュータイプのアクションゲーム。パソコンからの移植で、4作目まで作成された。
ただ、発売順が少々特殊で、最初に発売されたのが2作目、以降4作目まで発売されたあと、最後にこの1作目が発売された。
ちなみに、3作目と4作目のパソコン版は存在せず、PCエンジンのオリジナル作品となっている。
(3作目のみ、のちにメガドライブに移植。4は単体での移植されていない)
PCエンジン版は、CD-ROMであることを利用し、ビジュアルシーンでアニメーションし、キャラが喋るのも特徴。
なお、アクションゲームとしての難易度は結構高めだった。
本編では最後に少し使った程度だが、通常攻撃と剣から飛んでいくショットの他に、優子は魔法も使える。
途中から使えるようになる魔法にバリアがあるので、それを使うと攻略が随分と楽になる。
シリーズとしては他に、メガドライブの「SDヴァリス」と、スーパーファミコンの「スーパーヴァリス」がある。
PCエンジンの1~4と上記2作品をセットにしたWindows移植版、「夢幻戦士ヴァリス COMPLETE PLUS」も発売されている。