第20話 サンダーフォース3
カイコ「今回は、ミコの担当ね~。だったら、これをやってみましょうか~」
ミコ「そ……それは!」
チョコ「サンダーフォース3……。横スクロールタイプのシューティングゲームか。
これって確か、オヤジが好きだったシリーズだよな?」
ミコ「はい、3作目から5作目までは面白かったと、よく話してくれてました!」
チョコ「ん? 3~5だけなのか?」
カイコ「1作目はパソコンで発売されたらしいんだけど、
お父さんは持ってなかったみたいね~」
ミコ「2作目もパソコンでしたが、メガドライブに移植されたんだったかと。
ただ父様としては、3作目以降が好きだったようです」
カイコ「4作目までがメガドライブで、
5作目はセガサターンとプレイステーションだったかしら~」
ミコ「そうですね」
チョコ「それ以降は発売されなかったってことか。
ま、シューティングが流行ってたのって、昔だからな」
カイコ「実はPS2で6作目も発売されたみたいだけどね~」
ミコ「そんなのはありませんでした。幻です」
チョコ「なんだそりゃ!?」
カイコ「つまりね、続編ではあるけど開発会社も違っていて、出来がひどかったの~。
開発がどうのこうのというよりは、プロデューサーがひどかったとか……。
シリーズファンには黒歴史扱いされているみたいね~」
ミコ「サンダーフォースは5作目までで終わったんです!」
チョコ「でも、ミコは遊んでないだろ?」
カイコ「ふふっ。5作目までの話は、お父さんからしつこく聞かされてたもんね~?」
ミコ「はい。父様は6作目の発売前に亡くなってしまいましたが、もし遊んでいたら、
絶対に不満たらたらだったに違いありません!」
カイコ「ミコ、おねだりしてPS2の6作目は買ってもらったのよね~?」
チョコ「そういえば、ゲーム棚に置いてあったっけか。オレはやらなかったけど」
ミコ「とっても期待して、ワクワクだったのですが。
父様の好きだったシリーズってこの程度? などと考えてしまいました。
あとになってネットで調べてみたら、ひどい話ばかりで……」
カイコ「ミコの中でも、やぱり黒歴史なのね~」
ミコ「ミコとしてはむしろ、6作目なんてなかったと考えます!」
チョコ「いやいや、いくら拒んでも、発売された事実は消えないって」
☆☆☆☆☆
ミコ「シリーズの話は置いといて、とりあえず始めましょう」
カイコ「それがいいわね~」
チョコ「おっ、タイトル画面からして、すごくカッコいいBGMだな!」
カイコ「すぐに終わっちゃうけどね~、タイトル画面の曲は」
ミコ「BGMの出来がいいシリーズでもあるみたいですよね、これ。
父様がゲームミュージックのCDを持っていたって話してました」
チョコ「ファミコンとかPCエンジンに比べて、内蔵音源の性能がいいのがわかるな!」
カイコ「作曲自体のよさもあるとは思うけど~」
チョコ「ま、そうだな。ファミコンのショボい音源でも、神曲と呼ばれる曲はあるし!」
ミコ「とにかく、ゲームスタートです。ステージセレクトになりました」
カイコ「5つの惑星から1つを選択して、攻略するステージを決めるのよ~」
チョコ「どれを選んでも、結局5つ全部行くことになるんだけどな!」
ミコ「どうせ全部行くなら、そのままスタートでいいですね」
カイコ「そうすると最初は、森のステージね~」
チョコ「操作の説明もしとくか。Aボタンでスピード調節、Bボタンでショット発射、
Cボタンでショット切り替えだ」
ミコ「自分でスピードを変えられるんですね」
カイコ「武器もその場その場の状況に応じて切り替えていくのよ~」
チョコ「といっても、最初は2種類しかないけどな!」
ミコ「アイテムを取って増やしていくんですね」
カイコ「ただし、死ぬとそのとき使っていた武器はなくなるから注意してね~」
ミコ「そうすると、2回死んだら武器のない状態に!」
チョコ「初期装備はなくならないって!」
ミコ「まぁ、そうでしょうね」
カイコ「ちなみに難易度をハード以上にすると、使用している武器だけじゃなくて、
初期装備以外の全部の武器がなくなるわよ~」
ミコ「やり込むつもりなら、難易度を上げて挑戦するのも面白いかもですね」
チョコ「そういうのはいいから、今日は普通にクリアを目指せ!」
ミコ「わかってますよ。とはいえ、難易度ノーマルなんて楽勝です」
カイコ「どうかしらね~? なにせ典型的な覚えゲーだから、パターンを知ってないと、
反射神経だけじゃどうにもならないってこともあるみたいよ~?」
ミコ「むぅ。ですが、ミコは頑張ります! 初プレイでクリアしちゃいます!」
チョコ「よし、頑張れ!」
カイコ「……シューティングに苦労してるミコの姿も、見てみたいけどね~」
ミコ「苦労するはずありません。だいたいまだ最初のステージですし」
チョコ「いきなり上下から敵が出てきたりしてるけどな。上手く避けるな、ミコ」
ミコ「なんとなくそんな気がしていたので、画面の端っこにはなるべく近寄らないよう、
気をつけてますからね。ミコにとってはこの程度、楽勝です」
カイコ「そう言っていられるかしら~。ふふふっ」
チョコ「カイコ姉が黒い笑いを! 堂に入ってるな!」
ミコ「さすがです、カイコ姉様!」
カイコ「なんでそんな言われようなのかしら~」
ミコ「そりゃあ、カイコ姉様が影のボスだから……いえ、なんでもありません。
それより、このクローって装備がいい感じですよ。爪、ってことなのでしょうか。
2つの物体が、自機の周りを回転してます」
チョコ「回転しつつ攻撃もしてくれる、お得なアイテムだな!」
ミコ「はい。さらには、敵の弾を消してくれます」
カイコ「至れり尽くせりって感じなのね~」
ミコ「回転してる隙間から入ってきた弾には、普通にやられてしまいますけどね。
2つだけじゃなくて4つくらいあったらいいのに……」
カイコ「贅沢は言っちゃダメよ~」
チョコ「たまには贅沢な食事とかも食べたいけどな」
カイコ「贅沢は言っちゃダメだってば~。贅沢は敵なんだから~!」
チョコ「そんな敵だったら、仲良くなりたいぜ」
ミコ「ミコも美味しいご飯が食べたいです」
カイコ「……そんなことより、画面を見なさいな~!」
チョコ「おっ、上下にミサイルっぽいのが並んでるな!」
ミコ「発射してくるのがミエミエですね」
カイコ「ふふふっ」
ミコ「……カイコ姉様の笑いから察するに、死にやすそうな場面ってことですね。
ですが、この程度でミコの進撃を止められると思わないでください!」
チョコ「おっ、一気に通過していった!」
カイコ「ミサイルが爆発してるけど、死なずに通り抜けちゃったわね~」
ミコ「残念がらないでください。当然の結果です」
カイコ「爆風にも当たり判定のあるミサイルだったのに~」
チョコ「いや、まだまだ先は長い! いくらでもミコを殺せるチャンスはある!」
カイコ「そうよね~!」
ミコ「あの、ふたりとも、完全に敵になってませんか?」
チョコ「ま、どうせ見てるしかないんだけどな!」
カイコ「突然画面の前を横切って邪魔するとかならできそうだけどね~」
ミコ「やめてください!」
カイコ「冗談よ~。ほら、ボスが出てくるわ~!」
チョコ「なんだろう。怪獣かなにかか?」
ミコ「結構でっかいです! 炎も吐いてきますし、さらにはジャンプまでしました!」
カイコ「機敏に動いてるわね~」
ミコ「ですが、さくっと」
チョコ「弱点が腹部だと、なぜ気づいた!」
ミコ「ダメージのあるときだけ当たったエフェクトの色も違いますし、
ボスだとダメージがあったら光りますから、わかりやすいですよ」
チョコ「くそっ! カイコ姉、次の刺客を送り込むんだ!」
カイコ「ラジャ~!」
ミコ「……完全に敵の黒幕気取りですね。べつにいいですけど」
☆☆☆☆☆
カイコ「次は炎のステージね~」
チョコ「背景のうねうねがカッコいいな!」
ミコ「ラスタースクロールですね」
チョコ「略してラスク!」
カイコ「食べ物になっちゃった……」
ミコ「無駄話なんてしてないで、さくさく進みますよ」
チョコ「カイコ姉! どんどん刺客を!」
カイコ「そうね~。炎の柱とか火の玉とか~」
ミコ「避けます!」
カイコ「撃つと分裂する敵とか~」
ミコ「ショットを撃たなければよさそうです!」
カイコ「ハイスピードでスクロールするエリアとか~」
ミコ「あっ、シールドを取りました。これでさらに楽に進めそうです!」
カイコ「…………万策尽きたわ~!」
チョコ「もう終わりかよ!」
ミコ「武器も5種類全部揃いました。初期装備の2つも強いバージョンになってますし」
チョコ「敵を追尾するハンターって武器が、なかなかいい感じだな!」
ミコ「障害物をすり抜けますしね。同じ理由でウェーブもいいです」
カイコ「とか言ってるあいだに、もうボスよ~」
チョコ「2体の敵が出てきたな!」
ミコ「てっぺんにある突起部分が弱点っぽいですね。
狙いにくいですが、それなら武器を切り替えてファイアーで!」
チョコ「上下にミサイルを撃つ武器だな! 炎っぽくはないが!」
カイコ「そのミサイル、結構強めみたいね~」
ミコ「ですね~。ボス2体、あっさり倒しました」
チョコ「むむむ。次だ! 次なる刺客を!」
カイコ「ここは海のステージね~。泡が出てる場所は、上に流されるから注意してね~」
ミコ「あれ? 助言してくださるなんて、カイコ姉様、敵の黒幕役は辞めたんですか?」
カイコ「だって、ミコが相手じゃ勝ち目がなさそうだから~」
チョコ「意志弱いな! ま、オレも勝てるとは思わないが!」
ミコ「つまり、ミコが最強ってことですね!」
カイコ「そうね~。末っ子だし、どうしても甘やかしちゃうものね~」
ミコ「ミコって、甘やかされてたでしょうか?」
チョコ「うむ! カイコ姉は、甘やかして甘甘になったミコを食べる気だ!」
カイコ「食べないわよ~! 可愛い末の妹だから、甘やかしてるだけ~!」
ミコ「グラディウス6周クリアを強要されたりもしましたが……」
チョコ「時と場合によるんだな! カイコ姉は気紛れ大魔王だから!」
カイコ「大魔王ってなによ~?」
ミコ「気紛れって部分は否定しないんですね」
カイコ「うっ……」
チョコ「はっはっは、どうやら否定できないみたいだな!」
カイコ「ううう、チョコだってミコだって、似たようなものでしょうに~」
☆☆☆☆☆
(海のステージはさくっとクリアし、次の面へ)
ミコ「このステージは、洞窟の中って感じですね」
チョコ「うおっ、地形がダイナミックに動いてくるな!」
カイコ「単なる地形だと思って油断してると、挟まれたりするわね~」
ミコ「覚えゲーと言われる所以、といったところでしょうか」
チョコ「とか言いながら、しっかり死なずに進んでるところがミコらしいな」
カイコ「アイテムとスコアで自機の数も増えてるし、少しくらい死んでもいいのに~」
チョコ「死んでもその場で復活するゲームだしな! ほれ、ミコ、早速死ね!」
ミコ「嫌ですよ。ノーミスクリアは無理かもしれませんが……」
カイコ「ふふふっ」
ミコ「あっ、またカイコ姉様が悪い顔で笑ってます。なにか仕掛けがありそうな……」
カイコ「悪い顔って……」
チョコ「おや? 行き止まりか?」
ミコ「スクロールも止まりましたね」
チョコ「……と思ったら、反対方向にスクロールし始めたぞ!」
ミコ「後ろに向かって進む場所もあるんですね。
背後に撃てる武器もあるので、とくに問題はありませんが」
カイコ「こうやってスクロール方向が変わったりするのも、このゲームの特徴ね~」
チョコ「と言ってるあいだに、ボスだ!」
ミコ「って、ボス、後ろから出てきましたよ!?」
カイコ「あら~、これも避けちゃったのね~。ちっ、しぶといわね……」
ミコ「カイコ姉様、敵の黒幕役、降りてなかったんですか!?」
チョコ「それはいいとして、このボス、ザリガニだな!」
カイコ「ザリガニね~」
ミコ「ザリガニですね」
チョコ「エビだったらよかったのに!」
ミコ「残念な気持ちは、夕飯で晴らせばいいんですよ!
というわけでカイコ姉様、今日の夕飯は伊勢エビにしましょう!」
カイコ「そんなの無理に決まってるでしょ~!?」
チョコ「いや待て。このボスの名前、ジャイアントロブスターっていうらしいぞ?
とすると……ほんとにエビなのか!?」
ミコ「ですが、グロテスクな見た目に紫と青という色合い……エビとは思えません」
カイコ「やっぱりザリガニってことで、いいんじゃないかしら~」
チョコ「決定だな!」
(まぁ、所詮ザリガニなんてミコの敵ではない。さくっと討伐)
カイコ「次のステージは氷の面ね~」
チョコ「ここ、グラフィックが綺麗だな!」
ミコ「そうですね」
カイコ「氷が上下から飛んでくるのね~」
チョコ「敵もそれなりに出てきてるみたいだけどな」
ミコ「ハンターの追尾能力が高いですから、ザコなら出現と同時に倒せますね」
カイコ「この面は、スクロール方向がいろいろ変わって面白いわね~」
チョコ「ただ、敵の構成とか出現パターンとかは微妙じゃないか?
武器を切り替えずに、ハンターのみでどんどん進んでるし」
ミコ「いえいえ、伸びてくる氷の柱があると、それを追尾してしまうので、
切り替えたほうがいいかと。ま、切り替えなくても、どうにかなりますが」
カイコ「そんなこんなで、あっさりとボスの登場よ~」
ミコ「ボスはボスで、基本的にセイバーを使えばよさげな感じですね」
チョコ「初期装備の前方ショットをパワーアップしたやつだな!
上下にズレがあるのは難点だが、最強の攻撃力らしいぞ!」
ミコ「というわけで、サクッと撃破しましたよ」
カイコ「もうちょっと苦労してほしいわ~」
ミコ「まだ敵の黒幕役を続行してるんですね」
チョコ「しかし、ほんとにノーミスクリアしてしまいそうな勢いだな!」
ミコ「さすがにそれは無理だと思いますが……」
☆☆☆☆☆
チョコ「今度は宇宙空間に出たな!」
カイコ「正確には、巨大戦艦ステージね~」
ミコ「巨大戦艦! 甘美な響きです!」
カイコ「甘美なんだ……」
チョコ「巨大戦艦の外周を回っていくから、いろいろな武器を駆使して進む感じだな!」
ミコ「ハンターだけでも行けそうですが、せっかくですしね」
カイコ「あっ、戦艦の内部に入っていくわよ~」
チョコ「戦闘機に乗ったまま戦艦の内部に突入って、考えてみたらすごいよな!」
ミコ「ゲームではありがちですけどね」
カイコ「で、中に入ったらすぐにボスなのね~」
チョコ「狭い通路部分での戦いになるんだな!」
ミコ「奥の砲台から攻撃が来ますね」
カイコ「でも隠れる場所がしっかり用意されてるから、なんだか楽勝っぽいわね~」
ミコ「はい。さくっと撃退しました」
カイコ「このまま巨大戦艦が爆発して、巻き込まれて死んだりは……」
ミコ「しません!」
チョコ「ともかく、次は要塞ステージだな!」
ミコ「要塞ってことは最終面でしょうか」
カイコ「いえ、まだ先があるわ~」
チョコ「これまでのステージもいい曲が多かったが、ここのBGMもいい感じだな!」
ミコ「ノリがよくて、遊んでいて心地いいですね」
カイコ「それにしても、この面は随分と入り組んでるわね~」
ミコ「前から飛んできて、8方向にレーザーを撃ってくるやつが厄介ですね」
チョコ「正確に言えば、右側にはレーザーが出ないから7方向だな!」
カイコ「細かいわね、チョコのくせに」
チョコ「オレのくせにって、どういう意味だ!?」
ミコ「まぁまぁ。というわけで、ボスまで来ましたよ」
カイコ「大きな4つのブロックが、縦横無尽に動き回ってるわね~」
チョコ「倒せないのか。それを避けながら、右のボスを狙うんだな!」
ミコ「ボス自体は動きませんが、レーザーを撃ってきますね」
カイコ「ブロックが次にどっちに動くのか、全然読めないわね~」
チョコ「覚えゲーだし、毎回完全に同じ動きだから覚えろ、ってことか」
ミコ「ふぅ……。シールドも残っていたので、どうにか倒せました」
チョコ「セイバーはやっぱ強力だな!」
☆☆☆☆☆
カイコ「さて、それでは最終面で~す!」
ミコ「あっ、ここで終わりなんですね」
チョコ「そしていきなりボスだ!」
カイコ「ふふっ、中ボスだけどね~」
ミコ「でかいですね。2本の触手みたいなのをウネウネさせてますし」
チョコ「まぁ、ミコなら楽勝だろ?」
ミコ「もちろんです!」
カイコ「あらら、ほんとに簡単に倒しちゃった」
チョコ「むっ。これは……」
カイコ「は~い、お待ちかね! ラスボスさんの登場よ~!」
ミコ「中ボスとラスボスだけのステージなんですね」
チョコ「見た目的に、動かなそうな感じだな!」
カイコ「残念ながら、攻撃していって2段階目になると、しっかり動き出すわよ~」
ミコ「変形はラスボスの常套手段ですね!」
チョコ「2種類の攻撃を連発してくるんだな、こいつ!」
カイコ「さあ、これが最後の悪あがきよ!」
チョコ「悪あがきなのかよ!」
ミコ「ですが、片方の細長い弾は、攻撃すれば倒せますね」
チョコ「スピードは速いけどな」
カイコ「でも、ミコの敵じゃなさそう~」
ミコ「そのようです。……よしっ、倒しました!」
カイコ「おめでとう~! 無事、エンディングね~!」
チョコ「ほんとに初見プレイでノーミスクリアしやがったよ、こいつ」
ミコ「ふっふっふ。ミコにかかれば、これくらい朝飯前です!」
カイコ「それじゃあ、夕飯の準備してくるわね~」
チョコ「夕飯前だったな!」
ミコ「……チョコ姉様、オヤジギャグですか?」
(そんなこんなで、夕飯タイム)
カイコ「今日のおかずは~、じゃじゃ~ん! エビよ~!」
チョコ・ミコ「おお~っ!?」
チョコ「エビはなかったんじゃないのか!?」
ミコ「伊勢エビ! ……ってことはないですよね、さすがに」
カイコ「当たり前でしょ~? でもね、エビチリよ~!」
チョコ・ミコ「おお~っ!」
ミコ「ミコ、エビチリ大好きです!」
チョコ「ん? だけどさ、これって……」
カイコ「あっ、バレた? スーパーに売ってるお惣菜なのよね~」
ミコ「それでもいいです!」
カイコ「ふふっ。しかも、タイムセールで5割引き~!」
チョコ「5割引き……。しかもエビチリが残ってたって、なにか怪しげな……?」
カイコ「大丈夫よ~! たぶん……」
ミコ「ミコは食べられればなんでもいいです!」
チョコ「ほんとに好きなんだな、エビチリ」
カイコ「もしおなかを壊すなら、3人一緒よ~!」
チョコ「そんなの、一緒したくない! っていうか、やっぱコレ、怪しいのか!?」
ミコ「うぐぐ……! それでも、食べたいです!」
カイコ「冗談だってば~! 大丈夫よ~!」
ミコ「ほっ」
カイコ「5割引きはホントだけど」
チョコ「おいっ!」
カイコ「頑張ってタイムセールになる瞬間を狙ってゲットしてきたのよ~!
だから大丈夫なはずだってば~!」
ミコ「ふむ。ならいいですね!」
チョコ「でも実は、ザリガニの肉だったりしてな!」
カイコ「そんなわけない~!」
ミコ「もしそうだったら、偽装で詐欺になりますって」
チョコ「それもそうだな」
ミコ「まぁ、美味しければザリガニでも食べますけど」
チョコ「食うんかい!」
☆☆☆☆☆
今回はサンダーフォース3か! うん、あれはいいゲームだった!
当たり判定が大きめだからか死にやすい上、パターンを覚えていないと避けられなさそうな箇所のあるゲームだが、何度もやっているうちに進めるようになるし。
全体的な完成度の高さはかなりのものだったと思う。あとは3人も言っていたように、BGMがいいのもこのシリーズのよさだろう。
シリーズといえば、4作目は発売日に購入したんだったな。
一番難易度の高いマニアックモードでどっちが先にクリアできるか、友人と競い合っていた記憶がある。
結局俺はクリアできず、負けてしまったわけだが。
そうそう、ミコのエビチリ好きは、愛しの我が妻の影響だったな。
オレはエビが苦手だから食べたりはしなかったが、あいつは子供たちにはよく食べさせていたようだ。
ザリガニでも食べるっていうのは、ちょっとどうかと思うが……。
いや、食用ザリガニってのもあるみたいだし、結構美味しいものなのか……?
どちらにしても、エビすら苦手な俺には関係ない話だな。
……そもそも俺はすでに死んでるんだから、それ以前の問題だったか……。
☆☆☆☆☆
【ゲーム解説】
「サンダーフォース3」
対応ハード:メガドライブ 発売元:テクノソフト 発売日:1990年6月8日
横スクロールシューティングゲームのシリーズ3作目。
といっても、完全な横スクロールSTGとなったのはこの3作目が最初。
1作目はパソコンのみで発売。複数機種に移植された。(私は未プレイですが……)
2作目もパソコン(X68000)で発売されたが、メガドライブに移植され、そこからゲーム機のシリーズとして展開されていく。
で、この3作目が一番、ゲームバランス的にも優れた完成度になっていると思われる。
5種類の武器があり、ボタンで自由に切り替えることが可能なのが特徴。(初期状態では2種類だけ)
自機の移動速度もプレイヤーがボタンで調節可能になっている。
難易度的にはさほど高くないが、敵の出現位置や地形など、知っていないと対処が難しい場面も多い。
パワーアップは切り替える武器が増えるだけで、他には自機の周りを回転するクローとダメージを3回防ぐシールドしかないので、復活もあまり難しくはない。
1UPアイテムもあり、さらにスコアでもかなり増えるため、クリアするのは難しくないはず。(難易度NORMALであれば)
なお、ゲーム機からアーケードに移植されたという珍しいゲームでもある。タイトルは「サンダーフォースAC」。
ただし、アーケード版の評価はあまりよくなかったらしい。
スーパーファミコンにも「サンダースピリッツ」というタイトルで移植されたが、そちらも微妙な感じだった。
(というか、オート連射前提のゲームなのに、初期状態で連射がオフになってます、スーファミ版^^;
しかも、オプション画面に行く操作がセレクト+スタート同時押し。
マニュアルを見ない人は、オート連射なしで遊ぶでしょうから、確実にクソゲーと思うのでは……^^;;;;
それを差し引いても、出来はあまりよくなかったのですが……)
ちなみに、3作目同様メガドライブで発売された4作目は、一般には難易度が高めという評価。
5作目はセガサターンとプレイステーションで発売され、ゲームとしては横スクロールシューティングだが、フルポリゴンになった。
……シリーズは以上。
実際には、本編にも書いてあるとおり、PS2で6作目が発売されている。が、完全な黒歴史なので、シリーズとしては除外でよいかと。