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友達の雨上がりのアジサイのような凛とした笑顔も守れない。

国立魔法学院 第九魔術学習施設 シャコガイルへ受験を受けに来たダイヤモンドブリザード、ラキオレヴィオン、バウアー・ボウダンロウ、リズ・アルベール四名は無事一次試験を突破した。

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           jこ!

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           l   _,へ ___,. -‐ '′

          し'′

 ダイヤモンドブリザードは水上第九院シャコガイルから逃げるとともに、冒険妖精ポレゴンに乗りながら、リズアルベールに言われた、もう一人のリズアルベールを探していた。

その森林の中で、ある緑色の湖にたどり着いたダイヤモンドブリザードは、童なのに帝というスーツを着た少年と出会った。ダイヤモンドブリザードはその少年と帝なのに童という人を探す旅に出ることにした。ダイヤモンドブリザードはその少年に対し、元々の目的であったリズ・アルベールに関する質問をした。

その質問をしたとたん二人の雰囲気が変わる。「ぱん」と童なのに帝が手をたたいたその瞬間二人は空にいた。そのときから空の青の中での戦いは始まった。

童なのに帝は、1億年と二千年生きた大精霊に対しての初手として自爆を選んだ、しかしその「自爆魔術  インビンシブルアビス」は完全には機能しなかった。

童なのに帝はなぜ、魔術が一時的に使えなくなるのかについての思考を始めた。童なのに帝は一つ作戦を立てた、その手始めとしてダイヤモンドブリザードの鼻先まで降り立つ。そして、キスをした。そのキスに動揺したダイヤモンドブリザードは動揺して、両の目を閉じる。その時唱えた童なのに帝の呪文が初めてダイヤモンドブリザードに炸裂した。結果から述べるとダイヤモンドブリザードが左の眼を開けたウィンクをすると、魔術が使えなくなる。


 それをかわすため彼女の左側の視界から外れるという選択をとった、童なのに帝であったが自身の左目を無理やり抉り取るという方法で童なのに帝を強制的に視界の中に入れ、ダイヤモンドブリザードは魔術封殺呪文最終の刻を発動し童なのに帝から飛行魔術という翼をも無理やり抉り取った。童なのに帝は地球の重力という大魔術によって雲の下まで引きずり降ろされた。しかしそこに広がっていたのは絶望ではなく、チープな星星だった。そのチープなマバユキ星々をかける一つの光が獅子をかたどった巨大な弾丸となる、その弾丸に拾われる形で童なのに帝は命拾いをした。そこにいたのは、この学園の同じく特別特級魔術顧問である静謐の啓きカイバ真悠であった。カイバ真悠は今敗北したばかりの童なのに帝に対して、これからダイヤモンドブリザードと戦いに行くと豪語した。「魔術封殺呪文を破る作戦は何かあるのか?」と聞く童に対して

「マリオカートという言葉を知っているか?」と問うカイバ、意味も分からず余計な時間を使うなと注意する童なのに帝。

「いか墨は生命なのかを問う」カイバ真悠、また注意する童なのに帝。

カイバは次に結論を述べた

「彼女の魔術封殺呪文 最終の刻は魔術として物体と昇華したものなどを消すことが可能だが、生物として昇華してしまったもの、また生物を操作する魔術や魔道生命体などを消すことは出来ない」という結論を、、、、そこから魔族の帝である童なのに帝が導き出した答えは、自身の血を操作することでマリオカートのイカ墨の要領でダイヤモンドブリザードの視界をふさぐことだった。ダイヤモンドブリザードは童なのに帝の黒色の血を津波のような勢いで受ける。


その血でできた海から出てきたのは黒い血でできた翼を纏った童なのに帝であった。

そのカラスの羽のように黒く染まった血でできた翼からダイヤモンドブリザードに向かって弾丸のように羽を飛ばす童なのに帝。それをかわしているとダイヤモンドブリザードの見上げた青空に安っぽいプラネタリウムのような星空が広がる。ダイヤモンドブリザードの目の前にも一つ魔法陣があったそこには一人の見覚えのある男性が乗っている。その男性は淡々とまるでつぶれかけのプラネタリウムの案内人みたいに棒を読んだような読み方でダイヤモンドブリザードに星座を解説していく。


 その男性のことはダイヤモンドブリザードも知っていた静謐の啓きカイバ・真悠この学校の特別特級魔術顧問。彼はそれがまるで日常みたいに秋の夜空の星々のようなマバユク光る数多の魔法陣を青空に向かって展開する。そして銃弾をその星空に向かって放つ。その銃弾は跳ね返りながら流れ星みたいに縦横無尽に駆け回る。次に彼はその星々のような魔法陣の解説を始める。


「今宵紹介いたします、アンドロメダは、主に秋の夜空に見える星座であり、アンドロメダ銀河における渦巻銀河(M31)を指し、約250万光年離れた肉眼で見える最も遠い天体です。ギリシア神話の王女に由来し、ペルセウスに救われたエピソードでも知られます。実はこう見えてもこの銀河は直径22万光年と天の川銀河より巨大です。 僕は最初それを見た時ちっぽけって思いました。ちっぽけに見えるものほど案外近くで見れば巨大で美しいものなのやもしれませんね」それらの星々のようなマバユキ魔法陣を用いて、つぶれかけのプラネタリウムの案内人みたいに解説をする。


 そんな説明をしていたのも、つかの間カイバ真悠が先ほどはなった星座の間を跳ね返りながら飛び交う銃弾がカイバの後頭部に直撃する。そんなことを気にもせずカイバは笑顔で魔術の詠唱をする。

「星間魔術 第三魔層 星龍の記憶 救われるのではなく救うアンドロメダ」後頭部に自身の放った銃弾が突き刺さったカイバはそう唱えた。


 カイバ真悠の魔術星間魔術は銃弾を星空を模した魔法陣に反射させ、何らかの星座などの天文学的形を銃弾でかたどることで初めて魔術的効果が顕現する。つまりカイバ真悠の展開した魔法陣には何の魔術的効果も付与されておらずまた放つ銃弾も通常のもの、拳銃だっていたってシンプル実在する拳銃。この魔術はまずカイバ真悠が拳銃を使った自殺をするようなポーズをとった時にグロック19Gen4顕現させる。銃がこれなのは完全なカイバ真悠の趣味趣向である。その拳銃で自身の眉間を打ち抜くことで、カイバの脳内に蓄積された魔鏡反響を自身の魔術によって顕現させた拳銃で自殺するという制約を持って発動させる。その魔術の名が「星間魔術 第三魔層 星龍の記憶」。


 この魔術はカイバの周りにカイバ真悠がこの世界に転生してくる前に住んでいた地球という星の北緯35度、東経135度の地点別名「日本のへそ」と呼ばれる、兵庫県西脇市周辺を観測地とした星々をカイバの指定した季節に見える星々と同じになるように魔法陣を上空に配置する。まずこの時点でこれらにはいくつかの条件がある。


 基本的には屋内もしくは、夜でなければ発動できない今回は屋外のように見えるが水上第九院シャコガイルの大結界内のため魔術的視点から見ると屋内という判定になり一つ目の条件はクリア。


 二つ目カイバが星々についての解説また案内人をしなければ、魔術的効果が弱まる。これはカイバが魔術の出力を上げるためにカイバの元居た星のプラネタリウムをもとに構築した魔術要件である。

 

 三つ目これら魔法陣に何らかの魔術的効果を施すことは出来ない。これはカイバ真悠の単なる技量不足というわけではない。カイバだってこれらの魔法陣に何らかの魔術効果をつけることくらいならば可能だ、だがそれをあえてできなくすることで魔法陣自体の強度を上げることにカイバ真悠は舵を切った。これはいたって単純カイバ真悠の魔術の種が分かった時点で魔術師ならば魔法陣を狙う。遠距離魔術を使って魔法陣を適当にでも破壊してしまえば、カイバ並みの腕を持つつまり同格以上の魔術師ならば拳銃などおそるるに足らないどうとでもなる。


 四つ目展開するマバユキ星々のような魔法陣はカイバ真悠が実際に目撃した。または転生前の世界の書籍などで閲覧した事があるものでなければならない。理由はカイバ真悠の「星間魔術 第三魔層星龍の記憶」はカイバ真悠の記憶から再現されるものだからである。別にサヴァン症候群のように完璧に記憶したものでなくてもよい。うっすらとでもカイバの海馬の中に眠っていればこの条件は果たせる。なのでこの条件についてはあってないようなものでもある。


 おおよそこれらが、カイバ真悠の固有魔術星龍の記憶の概要である、そして今回静謐の啓きカイバ真悠が展開した魔法陣は観測地はこれまで通り地球の北緯35度、東経135度の地点別名「日本のへそ」と呼ばれる、兵庫県西脇市周辺時期を2008年10月21日火曜日晴天の星空としたこれらの時期の情報で重要なのは、10月21日の部分だけである。ほかの年号や天候に関しては、カイバ真悠が見た記憶の条件を果たすためのものにすぎない。10月21日は秋の夜空だ、つまり地球という星の日本という国の中心においてアンドロメダ座を観測することが可能な日時ともいえる。


 今回カイバが選んだ魔術である「星間魔術 第三魔層 星龍の記憶 救われるのではなく救うアンドロメダ」の魔術効果は、端的に言ってしまえば最凶にして最強にして最恐の東京を超えた西京のバフである。魔術的効果として言い表すならば、全能にかなり近い魔術効果を持っている。


 カイバが解説した通りアンドロメダは神話においてペルセウスに救われた王女として有名だ。だがカイバは性善説というものの信者だ。その人否その神が救われたのならば誰かを救って当然だというキャラメルフラペチーノはちみつソースがけのような考え方でこの神話を解釈している。つまり神話級のバフを自身や自身の守りたい人に与えてくれるものと信じてこの魔術を生み出した。


 結論から言うとこの「救われるのではなく救うアンドロメダ」のバフの効果は「因果律のお座り一発」

カイバの周りに魔法陣が展開される。

━━━━━━(゜∀゜)ノ━━━━━━!!!!!

   ____/ |⊃ |\____

   \  星/ ̄ |   | ̄\ 星 /

     \/    因果~  \/

     /\ ((海馬)) /\

   / 星 \____/ 星 \

     ̄ ̄ ̄ ̄\. 北 ./ ̄ ̄ ̄ ̄

           \/

ダイヤモンドブリザードは見たことのない魔術に心が躍り、ここに来て初めて相手への殺意を込めた一撃を発動する。その魔術はもとは上空一万メートルの寒さから出たダイヤモンドブリザードの白い息だったそれが刃となる。ダイヤモンドブリザードは自らの吐息を氷でできた透明な刃へと変換した。それをカイバめがけて放つ。

 

 白い息が斬撃となり、カイバ真悠を切り裂く。

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しかしカイバに当たったかのように見えた斬撃はホログラムのようにすり抜けて行ってしまった。カイバは新婦を導く新郎のようにゆったりとダイヤモンドブリザードに近づいていく。

ダイヤモンドブリザードの目の前に降り立った、カイバ真悠はダイヤモンドブリザードに対して右腕を突き出す。しかし貫かれたダイヤモンドブリザード本人にも痛覚はない。


 しかし次の瞬間「星間魔術 第三魔層 星龍の記憶 救われるのではなく救うアンドロメダ 部分解除 右腕」そうカイバがつぶやいた。詰まっていた排水管から水が噴き出るみたいに、ダイヤモンドブリザードの体から血が吹き出る。その瞬間に痛覚、血の流れる感覚、そのすべてが動き出す。

とどめを刺すためにダイヤモンドブリザードから手を引き抜こうとするカイバ真悠、しかし手は引き抜けない。ダイヤモンドブリザード氷の妖精魔術の効果でダイヤモンドブリザードの血液を凍結させたのだということにカイバは少し遅れて気づく。

「時間稼ぎにしかならないだろう」というカイバに対し、「なぜ童なのに帝は上空10000mの洗浄を選んだのか?」を問うダイヤモンドブリザード。少し慌ててカイバは童なのに帝に対して目をやった、すると遠くにいる童がすぐに手を放せというジェスチャーをしているのが分かった。どうやらカイバが星龍の記憶を解除したのは悪手だったようだ。


 カイバ真悠の右腕が枯れ木のようにしぼんでいく、カイバはダイヤモンドブリザードに対しどんな魔術を使ったのか問う。それに対しダイヤモンドブリザードは、、

「私の使うスノーフェアリーマジックは生命を操作する。その生命魔術によってカイバの右腕を魔術回路ごと吸収した」と答えた。


 そんなダイヤモンドブリザードに対し、左手に持った拳銃で今度は星龍の記憶を用いることもなく、そのままダイヤモンドブリザードの額に弾丸を打ち込む。だがその弾丸はすり抜けていく。まるで先ほどまでのカイバのようにダイヤモンドブリザードには何も当たらない。


 ダイヤモンドブリザードに対して、どうやってカイバ真悠の魔術「救われるのではなく救うアンドロメダ」を制限なしで発動したのかを問うカイバ。それに対し魔術回路をコピーアンドペースとして使っているだけだと答えるダイヤモンドブリザード。


 かくして星龍の記憶という魔術の模倣に成功したダイヤモンドブリザードであったが、この魔術を使っていくうちに次第にダイヤモンドブリザードの意識が混濁そしていきろれつが回らなくなる。


 カイバ真悠はこれを望んでいたわけではないだが至極当たり前にまるで毒でも盛られてみたいにダイヤモンドブリザードの目や鼻から血のような緑色の液体が噴き出る。カイバはこれを銀河のような莫大な情報量を脳に流し込まれたことによる反作用だと言った。


 しかし満身創痍の中ダイヤモンドブリザードは「こんなものでは満足しない」と言った。左手の小指をまるで何か大事な約束事でもするみたいにひっそりと立てる。「魔鏡反響 スノーフェアリーマジック 最終魔層 氷世界輪廻降誕」ダイヤモンドブリザードは何かを誓うみたいに詠唱した。カイバ真悠は下に広がる雲海を見ながら一瞬瞬きをしたその瞬間広がっていたのは雲海ではなく氷海であった。カイバはそんな非現実の中でもおどけていた。そんなカイバたちに追い打ちをかけるようにダイヤモンドブリザードは言った。「魔鏡反響 スノーフェアリーマジック 最終魔層 氷世界輪廻 過冷却臨界点突破」

ダイヤモンドブリザードがそういった瞬間雲海が氷海となったものは続いて液体状に代わっていく。

水水水水水水水水水水水水水水水水水水水水水水水水水水水水水

水水水水水水水水水水水水水水水水水水水水水水水水水水水水水水

水水水水水水水水水水水水水水水水水水水水水水水水水水水水水水水水水水水

水水水水水水水水水水水水水水水水水水水水水水水水水水水水水水水水水水水水水水水水

水水水水水水水水水水水水水水水水水水水水水水水水水水水水水水水水水水水水水水水水水水水水水

その液状となった雲海だったものの一粒一粒が小さなとげのような形になったのを童なのに帝と静謐の啓きカイバ真悠は見逃さなかった。その棘のようなものはだんだんと少しずつ速度を上げながらカイバ真悠たちのいる場所に近づいていった。カイバはそれを見て、「星間魔術第三魔層星龍の記憶救われるのではなく救うアンドロメダ」を強制解除するためについにこちらを一瞬で殺そうとしているのかと思ったが、どうやら違うようだそれらの液体の一部はカイバや童なのに帝に当たったものの、少しひんやりとして肌に当たると氷となりやがて人肌の熱で溶けてしまうような淡いものだった。さすがのダイヤモンドブリザードも星のような情報量を処理しながらの魔術では本来の効果が顕現しなかったのではないかとカイバ少しだけ冷たい雨粒を受けながら感じていた。


 しかしダイヤモンドブリザードのほうに目をやってみるといつも以上に不気味に微笑んでいる。それが苦し紛れのものなのか本当に余裕のあらわれたほほえみなのかはカイバ真悠にはわからなかった。そんなダイヤモンドブリザードが上を見上げたのでカイバ真悠と童なのに帝もつられて上を見る。そこには、先ほどの海馬たちに当たった雨粒とは次元の違う速度で上へ上へと進む無数の弾丸のようなダイヤモンドダストがあった。


 まず「魔鏡反響 スノーフェアリーマジック 最終魔層 氷世界輪廻降誕」とはダイヤモンドブリザードの生命が危機に瀕したときを魔術要件とした魔鏡反響である。魔鏡反響は自身の魔法陣もしくは自分自身が攻撃を受けた時に自動発動し強力な反撃魔術として作用する汎用高等魔術だ。


 この魔鏡反響には魔術の出力を上げるため以外の理由がある。魔術の高速化。つまり命の危機に瀕しているような状況ならばできる限りその状況を早く打破するための高速反撃魔術。


 この氷世界輪廻降誕は使うと自身の魔力が届きうる範囲内の物質総てを液体固体気体の状態変化方程式を自由自在にコントロールできる。今回は水上第九院シャコガイルの結界内にある約半径10kmの曇天を作り上げる分厚い雲すべてを対象とした、まずそれらをすべてダイヤモンドブリザードの一番扱いやすい氷に変えその氷を過冷却状態の液体へと変えた。氷に変えるという工程を踏んだのはダイヤモンドブリザードが一番水氷水蒸気雲の中で最も物質として扱いやすかったからである。彼女は氷の女王だ。


 この魔術の使い道として、例を挙げるならば生物の中に流れる血潮すらもダイヤモンドブリザードの魔力結界内ならば魔術効果対象に選択することが可能。つまりダイヤモンドブリザードの結界内に入った血潮の流れうる生物総て必殺の魔術効果の対象範囲内。しかし今回ダイヤモンドブリザードは童なのに帝静謐の啓きカイバ真悠の両名の血液及び体液を操作することを選択しなかった。


 

 理由は単純だった、ダイヤモンドブリザードは童なのに帝にもカイバ真悠にもまだ生きていてほしかった。だから殺さない。己の快不快のみが生きる基準である、ダイヤモンドブリザードにとって友達二人が死ぬのは不快でしかない。そんなことはマバユキ星々のような情報量に頭が飲み込まれた今の混濁状態にある意識の中でも明確であった。だからダイヤモンドブリザードは総てを壊すことにした、ダイヤモンドブリザードがカイバ真悠の星間魔術第三魔層星龍の記憶の魔術回路の解析をするうちに一つ分かったことがあった。今の現時点の状況でカイバ真悠を殺すことなく星龍の記憶を解除する方法が一つあることに、、、


 それは星龍の記憶の前提条件の一つだ、その条件を今ダイヤモンドブリザードは力業で解除しようとしている。

 

 上を見ているダイヤモンドブリザードに対してカイバ真悠はある推測を立てた。もしや、カイバ真悠が展開したマバユキ星々のような魔法陣を弾丸のようなダイヤモンドダストで破壊しようとしているのではないか?とだがそれに関しては不可能だいくら規格外の魔術師であってもまやかしを幻を呪いを消すことは出来ない。あれはカイバ真悠以外の人間にとってはただのホログラムと同意カイバ真悠とカイバ真悠のはなった弾丸以外の物質は総てあのマバユキ星々をすり抜けていく。それは魔術前提条件にカイバが組み込んだ命滅契約のためいくら一億年と二千年生きた大精霊であっても覆せない。マバユキ星々のような魔法陣を見ながらカイバ真悠は思索していた。

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 ダイヤモンドブリザードは上を見上げながら笑っているカイバ真悠はダイヤモンドブリザードに意識があるのかどうかが気になり、「まだまだ余裕なのかな、それとも、、、やせ我慢かなその流れ出る血潮のようなものは君がどれだけ優れた女優であっても消えはしないと思うよ」少しばかりのニヒルな笑みを込めながらカイバ真悠はゆったりといった。そのあざけるようなほくそ笑みに対してダイヤモンドブリザードが返したのは中指ではない。


 ダイヤモンドブリザードは人差し指をピンと立てながら上を指さした、最初はカイバ真悠の星龍の記憶によって展開したマバユキ星々のような魔法陣を指さしているのかと思ったがどうやらそれは違うらしい。その雨粒のような過冷却された液体はカイバ真悠が展開したマバユキ星々を偽物の星空には興味がないとでも言いたげにプラネタリウムの誘いを断る気難しい女の子みたいにするりするりとそれらの星々をすり抜ける。


 「君は何を目指しているんだい?」カイバ真悠の予想が外れたことは彼女の笑みを見ればわかるだがダイヤモンドブリザードが何を狙っているのかは正直言って特級魔術顧問静謐の啓きカイバ真悠であってもいまだ分からないままだ。

「何を目指しているって簡単です星空よりも遠い場所を私は目指しているんです。」ダイヤモンドブリザードは口から血反吐のような液体を吐き出しながらスースーと肺へ空気を送り込む、その間の息継ぎとしてカイバ真悠との会話を楽しむ。カイバさっきよりも余裕そうなその様子を見て、星のように膨大な情報量ですら彼女は適応し始めているのかもしれないと思った。

「それは重要なことなのかな」恋人が別れ際に最後呪いの言葉を吐くみたいにしっとりとした言いかたでカイバは言った。

「それは青春につながっています。いつか世界平和にだってつながることです。私はいつだって平和主義なんだ」一億年と二千年生きながらえながら、600年前一夜にして1万体以上の魔族を屠った怪物。だがその無邪気な顔を見ているとカイバは強ち嘘はついていないのではないかと思ってしまう自分に驚いていた。

「君は怪物なんだろ、怪物は怪物らしく人間は人間らしくそれぞれの役割を全うしよう。君が殺したいと思ったのなら殺せラスボスらしくさいきょうらしく理不尽におのれの快不快という指針のみをもってこの世のすべてを己の法という天秤にかけ断罪しろそれが君の役割、君がそれに足りないのなら僕が勇者になってやってもいい。たおしてやるよ、、、きみはラスボスでいいじゃん」カイバはここにきて初めてダイヤモンドブリザードに対して攻撃的な口調を使った。

「その快不快に沿って私が戦ってあげます。全員殺さずに生き延びる私も生き延びる。それで大団円あなたも言っていたではないですか?君の思った道を行けと。」ダイヤモンドブリザードは少し悲しそうな顔しながら何かを惜しむように言った。

「あれは教師という立場においてああいっておくのが正当だと思ったから言ったまでだよ、それに事情は変わってしまったんだ。だって花屋は、、まあいいか。君はここで僕たちを殺すか、僕たちに優しさという呪いのような鎖をつなぎ僕たちに殺されるかどっちか選んでほしいな、、、」カイバは少し感情的になりながら言った。


 「答えは天のみぞ知る事だと言わしていただきます。」ダイヤモンドブリザードがそういうと雲の上の青の中で轟音が響くその音が聞こえてくるのは地面からではない。カイバは上を見上げたすると、カイバのいる高度10000mよりも上の空それは青ともいえない藍のような空、そこに弾丸のようなダイヤモンドダストが何か見えない魔術結界と衝突している。カイバは響く轟音とその異常な光景見て思い出した。


 そこには水上第九院シャコガイルがおよそ200年前に創設した水上大結界クラムノウレッジがあると。


 「まさか学長の、いや化け物の檻をあんたぶっ壊す気か?」それに対してダイヤモンドブリザードは柔らかなほほえみを返すだけだ。カイバ真悠は頭の中で思考する。


確かに水上第九院シャコガイルが展開した魔術結界がなければここは屋外という判定になり、カイバ真悠の「星間魔術星龍の記憶」の屋内もしくは夜出なければ使えないという前提条件が崩壊しその時点で魔術効果は破棄される。


 しかし水上第九院シャコガイルの結界クラムノウレッジ天才であり神童であり教育者でもある彼女が10年の歳月を使って作り上げた彼女の傑作。化け物の檻といわれるそれを破壊するなんてことが可能なのか?確かに前提条件として物理要件を破綻させて作ってあるカイバ真悠の魔術を破壊することは概念停止系魔術もしくは選択除外の魔術を持つものでなければおおよそ不可能な所業であろう、だがあの檻を壊すなんてことはそれと同じくらい難儀だ。不可能を絶対的に可能ではないと言い換えるに等しい戯言だ。だが彼女はそれをやるつもりらしい。


 「いかれてんね」カイバ真悠は思わず笑った絶望と絶望が万華鏡の中でころころとループしているみたいだと思った。それに対し右腕の親指を立てながらにかっと笑う少女はこの世で一番無垢でこの世で一番かわいいのかもしれないとカイバは思った。

「かわいいは正義かよ」戯言だ。

 大地も空も次元も空間も時間もこの世のすべてがさいきょうと最恐のぶつかり合いに震えている、かくいう特級魔術顧問であるカイバ真悠だって心の奥底では震えている。結界に対しカイバも童なのに帝も魔力探知をかける結界とダイヤモンドブリザードが放った「魔鏡反響 スノーフェアリーマジック 最終魔層 氷世界輪廻降誕」のぶつかり合いの全体像が何となくではあるが二人には感じ取れてきた。水上第九院シャコガイルが二百年前に展開した大結界クラムノウレッジが少しずつひび割れていく花瓶にひびが入りそこから水がちょろちょろと漏れ出すみたいに結界内に満ちる空気、魔力、生命そのすべてが宇宙へと漏れ出す。これは、、、


 次の瞬間カイバ真悠に降り注いだのは銃弾でもカラスのような翼でもないただの光だ。なんてことのない太陽の光。しかしそれがカイバ真悠の星間魔術を夏の日のガリガリ君みたいにとかしていく。カイバ真悠の星龍の記憶の前提条件が崩れた。カイバとダイヤモンドブリザードの魔術が解除される。「僕たちの負けみたいだ、、、」諦念に満ちた低燃費な溜息を吐きながらカイバ真悠は言った。カイバの中には実力差が離れすぎていると殺されることすらできないという現実が脳裏によぎっていた。だがネバーランドの掃除人であるカイバ真悠にとってはそんなことは言うまでもなく既知の事実だ。だけれども少し悔しい。そんな不規則な感情が入り混じる表情をカイバは教え子となるであろう子の前でしてしまった。


 「カイバ先生童なのに帝君あなた方は多分負けてないのだろうと思います。だって死んでませんし、これからも私はあなたたちのこと殺す気ありません。むしろ守りたい存在です。私が守ろうと思ったならその人たちは勝ち組です。だってこれでも昔は神託の勇者なんて言うくだらないし管がないこの世界のメシアだったんです。私は祖国もそこに生きる民たちも守ることができなかった愚か者ですが。今度こそ友情は守りますよ。先生は守りますよ、私のやったこの行為が足の引っ張り合いだったのかもしれない、無駄なことだったのかもしれないそれでも何でもいい思い出と青春は守り切って見せます今度こそね、、、」すこしばかり悲しみを含んだダイヤモンドブリザードの顔は突き破ったシャコガイルの大結界から漏れだす太陽の光に照らされてきらきらと煌めく。太陽の光に照らされる彼女はまるで雨あがりに凛と咲くアジサイように見えた。

「太陽の光をここで浴びるのは久しぶりだな、、君移り気なタイプだろ。」カイバは優しく教師のように微笑んでいった。

「なんでですか?」ダイヤモンドブリザードはゆったりと星龍の記憶に脳を犯されたからか少しまどろみながら言った。

「だってアジサイみたいだから君があまりにも」自分でもよくわからないでもそんな気がした。


 そんなわけのわからないことを言っていると、「ぱん」と手拍子のような音が童なのに帝静謐の啓きカイバ真悠ダイヤモンドブリザードの三名しかいないはずの青と光だけの空間に響く。これは童なのに帝がダイヤモンドブリザードと自身を青空に飛ばすのに使った第五大陸由来の転移魔法のショートカットキーだ。そのショートカットキーの音ともに太陽を浴びる二人の目の前に現れたのは、、、


 「ごきげんよう弱い者いじめはやめなさいよ、、あなたは教師になったというのに自覚というものが足りないんじゃない」このおせっかいな声は本当に聞いていて嫌になるとカイバ真悠は感じた。このおせっかいな声だけが彼女が母親らしいと言える唯一の要素なのやもしれないとカイバは思った。目の前にいるのはダイヤモンドブリザードにできた初めての友であり、カイバ真悠が今回の試験において確実に始末したいと考えていた。人物、エリザベスアルベール。通称記憶の花屋。


 ダイヤモンドブリザードはいきなりの彼女の登場に困惑している。ダイヤモンドブリザードは星龍の記憶の情報量を食らった直後のぼんやりとした脳内を頑張って回しながら彼女に聞かなければならないいくつかのことを思案していた。


 「君にはこれが弱い者いじめに見えるのかい?衰えというのは目からくると前に何かの書籍で読んだことがあるのだけれど、どうやらそれは本当らしい。」カイバ真悠は臆することなく花屋に対して強気の態度を崩さない。

「弱い者いじめじゃない?私のような一般人から見ればね、、かわいい女の子をこんなになるまでいたぶってあなたたちプライドというものはないの?」花屋は演技じみた声を隠そうともしないまるで三流の舞台俳優が恋人の別れ際に声を張り上げるみたいにわざとらしい声色を彼女は絶対に崩さない。


 「まあいじめかどうかはこの際本人の解釈次第だから置いておこう。という教師らしいことを僕は言わしてもらうよ、でも断じて弱いものではないだろう現に君が欲しがっている。もしこの状況を端的に言い表すのならばこれは強い者いじめ、少し魔術をかじったことのある奴ならわかる。魔術師から見ればしがない弱者男性二人が氷の女王に追いすがっているようにしか見えないよ。」カイバ真悠は淡々と不機嫌そうにそう言い放った。

「まあ別に君にとって道徳的な問題だとかは、さしてどうでもいいことだというのは僕にだってわかる本題は話さなくてもいいよ、、、ただ、、」カイバ真悠は笑顔でエリザベスアルベールを見やりながら、間を置いた。

「ただ何かしら?」わかっているのに分かっていないふりをしながらエリザベスアルベールは答える。

「もう枯れかけてしまった造花は死んでくれると嬉しいな」カイバ真悠は持っていたグロック19Gen4を素早くエリザベスアルベールに向け跳弾などの技術を用いることなくそのまま銃弾をエリザベスアルベールの頭部をめがけて発射する。


 その銃弾が発射されるより一歩はやくエリザベスアルベール通称記憶の花屋は魔術の詠唱を完了させる。「光属性 第四魔層 記憶の紡ぎ 重音 発動」白色の花のような形をしたダイヤモンドブリザードもカイバ真悠もすっぽり入るほどの大きな魔法陣がエリザベスアルベールの下に展開された。この魔術はエリザベスアルベールの固有魔術で相手の記憶を解析することによって、相手の魔術を模倣できるという代物だ。それだけ聞くと無法アウトレイジな強さに思えてしまうかもしれないが、相手がその魔法にかけた年月が長ければ長いほどコピーするための時間が長くなる、しかも使えるのは一回きりだ。

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 この場において同じく魔族である童なのに帝はその魔術を知っていた。それを見た童なのに帝が最初に感じた感想はそれは自殺行為だろうということだった。おそらくその重音によってコピーする魔術は先ほどカイバが使った星間魔術だがあの一億年と二千年生きた大精霊ですらあの魔術の模倣には失敗している。到底そこら辺の上級魔族風情が簡単にコピーできる代物とは思えない。このままいけば銃弾が当たるもしくはカイバの魔術が処理しきれず脳が焼き切れる。そのどちらかだその二つの地獄どちらを選ぶかそれだけのはずだ童はそう考えていた。

 

 しかし次の瞬間口や鼻から血を流し、脳が焼き切れていたのはダイヤモンドブリザードとカイバ真悠の二人つまり魔法陣の上で記憶の花屋エリザベスアルベール以外の二人だった。銃弾ももちろんあらぬ方向に外れていく。


 結論から言うとエリザベスアルベールが模倣した魔術は童なのに帝が思った通り、「救われるのではなく救うアンドロメダ」で間違いない。しかし魔術対象をあえて三人全員にした。「救われるのではなく救うアンドロメダ」を使用することは花屋には不可能。つまりこの場において二人だけが星龍の記憶を暴発する。そうすることで二人に魔術の反作用だけを押し付けた。この状況でなければ成しえない荒業。ごり押しとってもいいかもしれない、だがそれは花屋にとっての間違いのない最前手の一つ。

 「なんでかな、本当にくだらない」鼻から血を流し、目を充血させたカイバ真悠は記憶の花屋をにらみながら言った。

「何がでしょうか?」何がというのは実際にはわかっているけれど分かっていないふりをして記憶の花屋は答える。でもその表情は毎朝のむコーヒーを入れるみたいに自然だ。

「君の魔術も僕たちの今までの戦いも一人の少女の雨上がりのアジサイみたいな笑顔もどれもこれも、、全部かな、もう何もかもが本当にかみ合わないなと思っただけさ、、」カイバ真悠は星間魔術星龍の記憶の前提要件を満たさず、無理やり暴発させられ銀河のような膨大な情報量で脳を破壊されかけながらも何とか口にする。

 

 「星間魔術 第六魔層 不動 発動」カイバ真悠がそういった瞬間カイバの周りに魔法陣が展開される。

 ━━━━━━(゜∀゜)ノ━━━━━━!!!!!

   ____/ |⊃ |\____

   \ 青 / ̄ |   | ̄\ 藍 /

     \/    リズ~  \/

     /\ ((⊂∪⊃)) /\

   / 碧 \____/ 蒼 \

     ̄ ̄ ̄ ̄\. 北 ./ ̄ ̄ ̄ ̄

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 カイバ周辺の魔力残滓が不自然に止まったことが少し離れた位置から見ていた童なのに帝にも見えた。そう思ったのつかの間、ゆらりゆらりと落ちていく、ダイヤモンドブリザードとカイバの体がぴたりと止まった。しかし何が起こったのかは元魔王である童なのに帝にも理解ができなかった。

「何をしたのですか?」本心から驚いたようなハンドジェスチャーとともにカイバに語り掛ける。

「ちょっと君の魔術が面倒くさいからさ、魔力的干渉の一切を断ち切ったそれだけだ、、、」カイバは説明を簡潔に打ち切った。カイバの言っていることはほとんどが嘘だ。しかし説明するのがかったるくなって適当にそれらしいことを言った。

「そうですか、、」顎先に手を当てながら何かを思案するように記憶の花屋は言った。


 カイバの「星間魔術第六魔層 不動」は魔力的干渉を断ち切るのではない。むしろその逆自身の周りにあるすべての魔力的干渉を止める。動かないように固定するだけだ、なので実際には今もカイバの脳内には銀河のようなマバユキ膨大な情報量が残り続けているし、脳のダメージも回復したわけではない。対処療法もしくは風の時に出される痛み止めそのような言葉がこの魔術には当てはまるのかもしれない。二人が落下していくのが止まったのは浮遊魔術の状態も発動中のまま不動の魔術効果によって保存されるからである。



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