「最高の青ゾラを一緒に彩ろう。ここからはお絵描きです。幼稚園児が友達とやるようなことだって私が味わってきていない青春のひとかけらなのです。」
国立魔法学院 第九魔術学習施設 シャコガイルへ受験を受けに来たダイヤモンドブリザード、ラキオレヴィオン、バウアー・ボウダンロウ、リズ・アルベール四名は無事一次試験を突破した。
r1
jこ!
ノ-‐',
j,. -‐ヘ
厂_,. -‐',
ノ-‐ ' ´_,.i
/r‐_ 二 -‐l、
∠ニ二三ニ三ゝ、
,イ=ニ二三三チ==、!
/ ! l_L⊥ ┴ァ' ト、
├ー!l {」{_{_ L/ ヽ、ヽ、、 ト、ヽ、
レ‐i!T{丁フ′`ミミヽ>'´::ヽ、',
',___Vて「 --=ミミ,>'´三ミ,:::'、ヽ
',. ヘ{{!| -=三/r=ミミ!|li|::: ', l
ヽノヽ_! =ニj//r,))}}jij::: ! !
`ヽ/」三シ!l!t三彡j/:: | l
ヽレ'´ !三彡'ノ :. !
ト,彡'ト-‐ '´ :;:,. l
| V´/! : :. :. ::. /
! `くイ :; ,: ::, .:::/
l _,へ ___,. -‐ '′
し'′
ダイヤモンドブリザードは水上第九院シャコガイルから逃げるとともに、冒険妖精ポレゴンに乗りながら、リズアルベールに言われた、もう一人のリズアルベールを探していた。
その森林の中で、ある緑色の湖にたどり着いたダイヤモンドブリザードは、童なのに帝というスーツを着た少年と出会った。ダイヤモンドブリザードはその少年と帝なのに童という人を探す旅に出ることにした。ダイヤモンドブリザードはその少年に対し、元々の目的であったリズ・アルベールに関する質問をした。
その質問をしたとたん二人の雰囲気が変わる。「ぱん」と童なのに帝が手をたたいたその瞬間二人は空にいた。そのときから空の青の中での戦いは始まった。
童なのに帝は、1億年と二千年生きた大精霊に対しての初手として自爆を選んだ、しかしその「自爆魔術 インビンシブルアビス」は完全には機能しなかった。
童なのに帝はなぜ、魔術が一時的に使えなくなるのかについての思考を始めた。童なのに帝は一つ作戦を立てた、その手始めとしてダイヤモンドブリザードの鼻先まで降り立つ。
驚いた顔をしたダイヤモンドブリザードに対して、童なのに帝がとる行動はもう決まっていた。ダイヤモンドブリザードのふっくらとした唇にそっと童なのに帝は自身の唇を合わせる。驚いたダイヤモンドブリザードはそれをかわすことができない。ダイヤモンドブリザードは左色の稲穂のような黄金色の目と右の翡翠のような緑色の目両方を閉じた。そっと口を外しながら、童なのに帝は魔術を唱える。
「水属性 第四魔層 さようなら、また会うかもね、さようなら」その言葉を聞いたダイヤモンドブリザードの両の耳と鼻から血が噴き出る。だが、そんな状況にもかかわらずダイヤモンドブリザードは今日一番の笑顔となった。童なのに帝は驚愕した。ここまでやってもまだ届かないのかということに。少し慌てながら浮遊魔術で距離をとる。
「キスをするときというのは、なぜだか目を閉じるそれが人間という生き物だと僕の先生が言っていました。」童なのに帝は動揺を悟られないように慎重に言った。
「そうですか、、貴方とのキス悪くはなかったです。」鼻から出た血を拭いながら、ダイヤモンドブリザードは右手の親指を立てた。
「貴方が使う魔術封殺呪文のトリガーそれは、左の稲穂のような黄色い眼だけを開けたウィンクですよね?」童なのに帝は浮遊魔法で距離をとりながら、淡々と答え合わせを始めた。
「よくわかりましたね、さすが、第五大陸二大魔王 童なのに帝」ダイヤモンドブリザードは右の口角をあげながら、いやらしい笑顔で言った。
「なんだ貴方も知っていたんですか?あった時から気づいてました?」童なのに帝も笑顔で返す、童なのに帝にとってはそれが紳士というものだと教わったからだ。笑顔には笑顔これが戦いにおけるテーブルマナーそれができなくなった時、それは死ぬ時だ。これも先生が言っていたことだ。
「あった時はわからなかったですね、恥ずかしながら、でも転移魔法を使うとき手をたたいたじゃないですか?あれって確か第五大陸由来のショートカットキーだったような気がして、第五大陸の魔術師って仏教というものを信仰しているんでしょ、あのトリガーがそこから生まれたものだったという知識はおぼろげながらあって。転移魔法のような大魔術をトリガーとして使える魔術師って第五で誰かいたかなあとか考えていたんですけれど、元魔王に童なのに帝という人がいたということを空の青で話しているときに思い出したんです。先生というのは、帝なのに童というさっきあなたが探していると言っていた人のことですか?」長い話を息を切らすことなくダイヤモンドブリザードは言った。自分でも少し自身も脳みそにこびりつくコケのような退屈や眠気がクリアに洗い流されていくのを感じた。こんなに饒舌になったのは、久しぶりな気がする。フル回転するダイヤモンドブリザードの脳裏には童なのに帝は床上手かもしれないなどという戦いとは、全くもって関係のない思考がよぎりそうになった。
「違いますよ、先生と帝なのに童は関係ありません、いやむしろ僕にとって彼女ら彼らは対極にあると言ってもいいかもしれない。」童なのに帝は額に手をやってさんさんと光る太陽を少し眩しがりながら、言った。ふと、先生の話題になって童なのに帝は今の自分を見て先生がどう思うのかが気になった。
「まだまだ足りないよ全然」そういってほしいなそう思っていると思わず、童なのに帝は口に出していた。
「足りませんか?もっとエキサイトしたいですか?私もです。こんなことができるのは青春だけだと、私も思います!最高の青ゾラを一緒に彩ろう。ここからはお絵描きです。幼稚園でやるようなことだって私が味わってきていない青春のひとかけらなのです。」別にダイヤモンドブリザードに対していったわけではないのだけれどまあいいか、と童なのに帝は茫然自失としながら、ダイヤモンドブリザードにまた目を向ける。
童なのに帝は浮遊魔法をつなぎ目が見えないほど精巧な魔力異動で飛行魔術へと切りかえる。速度を上げダイヤモンドブリザードの魔術封殺呪文が適応される左の視界にできるだけ入らないように、高速でスピードを上げる。すごく気持ちが良かった、強敵と戦っていると思考がそれに集中するから、仲間や兄弟、先生童なのに帝自身にとって失ってしまった大切なものを思い出す余地がなくなる。そういう感傷的な気持ちになったり悲観的なことを思い出すのは決まってまどろんだ何でもないような、ゆったりとした時間なんだということを童なのに童なのに帝は知っていた。
燕のようにきれいに飛んで行ってしまいたいこのまま何もかも投げ捨てて、それができればいつだって童なのに帝は自由なんだ、それは魔王となってもこの学園の教師となっても変わらない。でもそんなことは出来ない。無責任なことをしてはいけないということを知る事は大人への第一歩ということは童なのに童なのに帝は知って知っていた。




