キスをして話し合って、友達であって故意の恋ではない。いや願望だ、友達であって!
国立魔法学院 第九魔術学習施設 シャコガイルへ受験を受けに来たダイヤモンドブリザード、ラキオレヴィオン、バウアー・ボウダンロウ、リズ・アルベール四名は無事一次試験を突破した。
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ダイヤモンドブリザードは水上第九院シャコガイルから逃げるとともに、冒険妖精ポレゴンに乗りながら、リズアルベールに言われた、もう一人のリズアルベールを探していた。
その森林の中で、ある緑色の湖にたどり着いたダイヤモンドブリザードは、童なのに帝というスーツを着た少年と出会った。ダイヤモンドブリザードはその少年と帝なのに童という人を探す旅に出ることにした。ダイヤモンドブリザードはその少年に対し、元々の目的であったリズ・アルベールに関する質問をした。
その質問をしたとたん二人の雰囲気が変わる。「ぱん」と童なのに帝が手をたたいたその瞬間二人は空にいた。そのときから空の青の中での戦いは始まった。
童なのに帝は、1億年と二千年生きた大精霊に対しての初手として自爆を選んだ、しかしその「自爆魔術 インビンシブルアビス」は完全には機能しなかった。
童なのに帝はなぜ、魔術が一時的に使えなくなるのかについての思考を始めた。
「では、あなたの何らかの能力によって魔術が行使できなくなっているとみていいんですね?」童なのに帝は知らない国のテーブルマナーでも聞くみたいに慎重にでもそれ以上に自身の誠意を示すかのように言った。
「はい、、、」また馬鹿みたいに大きな声が返ってきた。
「それを僕自身が解除する方法は現時点でありますか?」
「ありますよ、多分浮遊魔術をうまく使えばほかの魔術を使わなくても、一時的にこの魔術が行使できない状態からは抜け出すことが可能です」なるほどと童なのに帝は思った。おそらく、ダイヤモンドブリザードほどの大精霊であっても、魔術封殺呪文のようなとても高位な魔術を発動するには、詠唱が必要なはずだ。もしくは、その魔術を発動するためのトリガーがある。しかしこの場合のトリガーとは何だろう?詠唱ではないことは確かだ。
先ほど唱えようとした「ギャイア」も「自爆魔術 インビンシブルアビス」もこちらが先に詠唱を開始している。どれほど高位な魔術師であっても、魔鏡反響を除く魔術は先に詠唱を開始した魔術から効果が処理されていく。ということは、この状況から見て、ダイヤモンドブリザードの魔術封殺呪文は、魔鏡反響か、詠唱とはまた違うトリガーによって引き起こされる呪文であることは間違いない。例えば詠唱とはまた違うトリガーとは、童なのに帝が転移魔法を使ったときのように手をパチンとたたく。事前に準備できている魔術ならば、この程度のことでもよい。この時点で童なのに帝は詠唱とはまた違うトリガーに関して少しだけ思い当たりがあった。
「仕方ないなあまり気は進まないが、、、」そういうと童なのに帝は浮遊魔術を飛行魔術に切り替える、童なのに帝は、優秀な魔術師だ。飛行魔術程度の魔法ならば、詠唱は必要としない。高速で燕のようにダイヤモンドブリザードの周りを飛び回る、童なのに帝のネクタイがうねり、麦わら帽子が飛んでいきそうになる。ダイヤモンドブリザードのちょうど真上に来た瞬間に神風のように360°体をひねりながら旋回する。ダイヤモンドブリザードはそれを見ても蝶のようにふわりふわりとその場に浮いている。童なのに帝は速度を上げる。そしてダイヤモンドブリザードの目のまえに降り立つ。いきなり接近してきた、童なのに帝に驚いたのか目を見張るダイヤモンドブリザード。
驚いた顔をしたダイヤモンドブリザードに対して、童なのに帝がとる行動はもう決まっていた。ダイヤモンドブリザードのふっくらとした唇にそっと童なのに帝は自身の唇を合わせる。驚いたダイヤモンドブリザードはそれをかわすことができない。ダイヤモンドブリザードは左色の稲穂のような黄金色の目と右の翡翠のような緑色の目両方を閉じた。そっと口を外しながら、童なのに帝は魔術を唱える。
「水属性 第四魔層 さようなら、また会うかもね、さようなら」その言葉を聞いたダイヤモンドブリザードの両の耳と鼻から血が噴き出る。だが、そんな状況にもかかわらずダイヤモンドブリザードは今日一番の笑顔となった。童なのに帝は驚愕した。ここまでやってもまだ届かないのかということに。少し慌てながら浮遊魔術で距離をとる。
「キスをするときというのは、なぜだか目を閉じるそれが人間という生き物だと僕の先生が言っていました。」童なのに帝は動揺を悟られないように慎重に言った。
「そうですか、、貴方とのキス悪くはなかったです。」鼻から出た血を拭いながら、ダイヤモンドブリザードは右手の親指を立てた。
「貴方が使う魔術封殺呪文のトリガーそれは、左の稲穂のような黄色い眼だけを開けたウィンクですよね?」童なのに帝は浮遊魔法で距離をとりながら、淡々と答え合わせを始めた。
「よくわかりましたね、さすが、第五大陸二大魔王 童なのに帝」ダイヤモンドブリザードは右の口角をあげながら、いやらしい笑顔で言った。
「なんだ貴方も知っていたんですか?あった時から気づいてました?」童なのに帝も笑顔で返す、童なのに帝にとってはそれが紳士というものだと教わったからだ。笑顔には笑顔これが戦いにおけるテーブルマナーそれができなくなった時、それは死ぬ時だ。これも先生が言っていたことだ。
「あった時はわからなかったですね、恥ずかしながら、でも転移魔法を使うとき手をたたいたじゃないですか?あれって確か第五大陸由来のショートカットキーだったような気がして、第五大陸の魔術師って仏教というものを信仰しているんでしょ、あのトリガーがそこから生まれたものだったという知識はおぼろげながらあって。転移魔法のような大魔術をトリガーとして使える魔術師って第五で誰かいたかなあとか考えていたんですけれど、元魔王に童なのに帝という人がいたということを空の青で話しているときに思い出したんです。先生というのは、帝なのに童というさっきあなたが探していると言っていた人のことですか?」長い話を息を切らすことなくダイヤモンドブリザードは言った。




