「ただの腐れ縁といいたいところですが、この関係というのが腐りすぎてそれを縁と呼んでいいのかも僕にはわかりません。例えるなら腐仲という感じですかね?まあ格好をつけるなら悪友というやつですよ」
「さてと、とりあえずは最初はごみ掃除いやお花摘みと行きますか!」僕とエリザベス・アルベールに向かって、近づき腕を回しながらシャコガイルが言った。
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「ゴミってひどくないですか、僕たちは人間なのに?ちゃんと転移魔法使ってくださいよ!」僕は煽るようにシャコガイルに向かって聞いた。
「そこの花屋はどうでもいいとして、あなたはどっちなんですか?私の魔力探知的には、半分は確かに人間のようだがもう半分は、、」口に手をやりながらシャコガイルは無表情で言った。
「ばれてました?さすが現代最恐の魔術師といわれているだけある、反則級の魔力探知能力だ。そうです僕は最近ひょんなことから、半分ほど魔族になったんです。その場のノリですよノリ、いわゆる闇落ちってやつですよ、かっこいいでしょ。ちょっと遅めの厨二病ってやつです」にやけながら僕は言った。
「私はただの教育者です。あなたがどこに落ちようがあくまで、あなたの人生ですからとやかく言うつもりはありません。まあ別に、本校には魔族の教員もいることですし、ただの魔族ならば試験に参加してもらっても構わないのですが、花屋だけは少し話が別です。あなたと花屋どういう関係ですか?」右手に持ったステッキをエリザベス・アルベールに向けながらシャコガイルは言った。
「ただの腐れ縁といいたいところですが、この関係というのが腐りすぎてそれを縁と呼んでいいのかも僕にはわかりません。例えるなら腐仲という感じですかね?まあ格好をつけるなら悪友というやつですよ」できるだけ動揺を表に出さぬよう、たまったつばも飲み込まず一息で僕は言った。
「そうですか、一応謝ってもいいですか?」シャコガイルは無味無臭の顔つきで言った。
「いいえ、いりません僕のほうこそ、誤ってもいいですか?」僕がそういった瞬間シャコガイルの歩みが速くなる。こちらを敵と認識したようだ。
「ちゃんと時間稼いでね!君の存在価値はそれだけなんだから」エリザベス・アルベールが初めて口を開いた。
「光属性 第四魔層 記憶の紡ぎ 重音 発動」そのままエリザベス・アルベールは魔術を唱える。白色の魔法陣がエリザベスアルベールの下に展開された。この魔術はエリザベスアルベールの固有魔術で相手の記憶を解析することによって、相手の魔術を模倣できるという代物だ。それだけ聞くと無法な強さに思えてしまうかもしれないが、相手がその魔法にかけた年月が長ければ長いほどコピーするための時間が長くなる、しかも使えるのは一回きりだ。今回コピーしたい魔術は先ほど、試験参加者を転移させるのに使った、水属性第七魔層クラムノウレッジだ。どれほどの時間がかかるかはわからない。だがやるしかない。
続いてシャコガイルも魔術を唱え始める。
「水属性 第一魔層 貝獣」そう唱えた瞬間小さい魔法陣から体長1mほどのホタテの塊のようなものが出現した。それがものすごいスピードでこちらに向かってくる。だが僕はこの時この瞬間を何度も何度も脳内でシュミレーションしてきた。妹が人質に取られたあの時から、いや違う現代に生きる最恐の魔法使いシャコガイルという存在を教科書で知りあこがれてしまったあの時から、水属性魔法は僕の人生だ。水属性の魔法にそれだけ時間を費やしたというのもあるが、僕の人生というのは今考えてみると水のようだとも思う、常に流され続けてきた、常に何か自分より大きな力に。それをいまさら変えようとは思わない。実はこんな自分も意外と嫌いではない。だが僕は今から初めて自分より格上の相手と戦おうとしている。それも、最恐といわれる魔術師と。
「水属性
第3.141592653589793238462643383279502884197169399375105820974944592307816 球形水晶型魔層
水晶の祈り発動」それを高速で詠唱した瞬間半径5mほどの球形の水晶が魔法陣から生まれ僕とエリザベス・アルベールを包んだ。この魔術はあえて魔層を極限まで限定することで外からのその他の魔層の魔法攻撃を限りなく通りずらくした簡易的結界魔術の一種だ。
「パキン」ホタテ型の塊が衝突した瞬間、金属と金属が高速でぶつかり合ったかのような音をたてた。高速で飛んできたホタッテを水晶の祈りが弾き飛ばしたのだ。ホタテ型の塊が僕たちに突き刺さりバッドエンドを迎えることはなかった。いや、ここで二人とも死んだほうがベターエンドかもしれない、だが僕の魔法があの最恐にも通じた、相手が使ったのが第一魔層だったとはいえ嬉しかった。しかしこの魔術は外からの攻撃には強いが中からの攻撃には弱い。そのことに気付かない最恐ではないだろう。現にもっとスピードを上げて彼女はこちらに向かってくる。
「すばらしいですねあなた、二人丸ごとエカルトルテにするつもりだったのですが、十数年ぶりですよ私の魔法で一発で死ななかったのは、今からでもそんな造花店を裏切りなさい!そうしたらハイパーつよつよ一年生としてうちで可愛がってあげましょう!」
「いいですねそれ!」僕はそういった瞬間水晶の祈りを勢いよく出たそして、シャコガイルの目の前に立ち
「ずっとあなたのファンだったんです、これ告白です」片膝を立てながら本当に告白をするみたいに、右手に持った青い色のルリの花をシャコガイルに向けて差し出した。
「あら綺麗ね、その素敵な右手ごともらおうかしら、」そういった瞬間シャコガイルが腕を軽く振り下ろす、次の時には、僕が魔族だと証明でもするように紫色の血しぶきが僕の右腕の付け根から噴き出した。




