終わらない黄昏~Endless Twilight
レヴィオン、バウアー・ボウダンロウ、リズ・アルベール、ザナク郎五名は無事第一次試験、第二次試験を突破した。晴れてこの五人はこの学園への入学が許可された。
そんな五名に教師であるカイバ真悠から言い渡された最初の授業は勇者となり異世界を救うという事。それを成すべく、依頼主である蒼響から受け取った転生石で異世界へと飛ぶ一向。
カイバ真悠を含む七名は転生石の赤黒い魔力に包まれる。それは柔らかい光だった。次に待っていたのはまるで空の中を泳ぐみたいなつかみどころのない感覚。ラキオやリズは死にかけた時に見た走馬灯がゆったりと頭の中に流れる感覚に近いと感じた。おそるおそるリズアルベールたちが目を開けるとそこには大きな魔法陣と紫色の空が流星群みたいに流れている空間。自分たちと魔法陣以外触れるものは何もない。
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「シャコガイル女史が使った転移魔術に近いものなのだろうけれど、僕たちの感覚が遮断されていない。これはシャコガイル女史のそれより、、、なんというか大雑把だな」ラキオは目の前にある魔法陣の魔術回路を見ながら独り言ちる。
「悪く言えば雑だな、いや古いのか?」バウアーは首をかしげながら言った。
「感覚遮断が無い事の何が問題なの?」リズアルベールは特に気にもせず聞いた。
「通常時空間干渉型の転移魔術というのはどうやったらそのような超常的な現象が起きるかを逆算して組み立てていくものです。」ラキオはゆったりとまるで教師みたいに諭す。
「それの何が問題なの?」リズはすっとぼけた表情で返す。
「さっき蒼響さんが言っていたでしょ、、通常転生というのは死ぬことによって起きると、」
「あ!だから今走馬灯を見ているみたいな不思議な感覚がしているのか、じゃあ私達もしかして危ない?」
「それについては問題ない。この魔法陣は私達を異世界地球へと送り届けるための箱舟であると同時に結界の役割も担っている。この魔法陣から出なければこの空間に完全に干渉されることはない」蒼響はゆったりと子供をあやすみたいに言った。
「良かったなのです、私前に死んだ時と似たような感覚があったから不安だったのです」ダイヤモンドは簡単に言った。
「死んだことがあるってなんだよ」バウアーは聞いた。それに対しダイヤモンドブリザードはにっこりと無言の笑みを返すだけだ。
「怖い」バウアーは背中がゾワリとした。
「おいそろそろつくぞ!魔天降臨世界地球終点都市八王子に」蒼響がそういうと流れていく景色がゆったりになっていくそしてトンネルを抜けるみたいな青黒い光がだんだんと大きくなる。その光に一同は包まれる。
トンネルを抜けると、そこにはまるで大人になれない子供みたいな、言ってみれば夕暮れと星空の真ん中、藍色なのに明るい不思議な空が広がっている。
「やっぱり黄昏か」カイバは少し真剣な表情で言った。




