本当に辛いことがあった時、友達に手を握られるだけで涙が出てくる。もっと胸が苦しくなる。でも手を振りほどけない。それが友人というものなのかもしれない。
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第一筆記試験が終了したチャイムは試験終了と同時に私ダイヤモンド・ブリザードの青い春に終わるを告げる鎮魂歌となった。
終わった、自分が馬鹿なのだということを一億年と二千年前から生きているのにもかかわらず今知った。
無知の知とはよく言ったものだ、馬鹿な生物は自分が馬鹿なのだということを知らない、フレンチクルーラー効果というやつだ。フレンチクルーラーの味はとても甘くておいしいのに、スカスカだから意外と人気がない。つまりそういうことなのだ。
私はテストの出来に意気消沈しながら教卓と反対側の教室の扉から廊下へと出た。先ほどまでとてもきれいに見えたピカピカの木質フローリングとビニル床材の廊下が今は愚かな自分を映す鏡のように感じる。したばかり見つめていると気が滅入るので前を見た。すると、教卓側の扉からリズさん出てくるのが見えた。やはり、さっき見たリズさんのような人物はリズさん本人だったようだ。受験者証をもらった時は、違う部屋だったはずなのに、とりあえず愚かな私の短い短い青い春の終わりを肴に一花咲かせよう。そう思った私はリズさんに声をかけた。
「リズさん、私の青春はどうやら終わったようなのです(´Д⊂グスン」私は廊下に響くような声で言った。
「は、はあ?」リズさんは困惑しているようだ、それもそうだろうさっきまであんなに元気だったのに、いきなりこんな萎れたような態度になっていれば困惑するのも当然だ。
「すいませんなのです。リズさん私はリズさんと一緒に青い春を過ごせそうにはないのです。私の脳みそがフレンチクルーラーのようにスカスカだったせいで、筆記試験落ちちゃったかもなのです(´Д⊂グスン」
「そうなんだ?本当にこちらこそ、申し訳ないのだけれど、あなたと私ってどっかであったことあったっけ?」リズさんが発した言葉が私の脳内に駆け巡った。いろいろな可能性が脳裏をよぎる。そういえば、今のリズさんとさっきまでのリズさんで違う点が一つある頭にさっきまでピクシーハットをつけていたが今は青い花の髪飾りをつけている。もしかして人違いだったのだろうか?いやそれはないはずだ。私は魔力探知が得意なほうではないけれど、さっきまでのリズさんと今のリズさんの魔力にはほとんど差はない。それは、寝て起きた次の日の朝だったり双子の兄弟だったりのようなほんの少しの差だ。誤差の範囲だ。
では記憶喪失か?私がそんなことを考えていると花飾りをつけたリズさんは私を見つめ。
「ごめんなさいね、あなたは私の名前を知っているのに私があなたの名前を知らないってすごく失礼だよね。」申し訳なさそうに言った。
「そんなことないのです!こちらこそいきなり変なこと言ってごめんなさいなのです。最後に一つだけ簡単な頼みを聞いてもらってもよいですか?」
「なにかな?」
「右手を見せてもらえませんか」私は友達となった全員と握手をした。その時にわずかだが魔力をマーキングしてある。これは妖精族特有の親愛の印なのだが。これで、この方が本当にリズさんなのかどうかが確認できる。
「いいよ!」そういうとリズさんは右手の掌を見せてくれた。そこに私の魔力残滓はなかった。
驚きを隠せない私に絶望の校内放送が流れた。
「構内にいる受験生の皆様方に連絡いたします。本館前の校庭にて、筆記試験通過者の発表を致します。直ちに受験生の皆様方は本館前の校庭にお集まりください。」威厳のあるハスキーな女性の声だ。
「あなたのことは正直よくわからないのだけれど、折角こんなところであったのだから一緒に行こうか!」彼女は落ちることなど全く考えていないようなとても青いとても春のような笑顔で言った。
「はい、、」私はいろいろなことが起こりすぎて困惑していた。
私が何か悩んでいることがあると察してくれたのか、花飾りをつけたリズさんのような人物は、私に何も聞くことなく、ぎゅっとあたしの右の掌を握ってくれた。
私の魔力残滓もない私の記憶もない、でもこの優しさが私の心がこの人のことをリズさんだと言っている。目がぼやけるこれが涙か。涙はもっと美しいものだと思っていた。でも思ったよりも流すと心が苦しいな。彼女はいったい何者なのだろう。わからないでも、彼女とまだ手を握っていたい。




