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花と友達になれるというのは理解できるが、その花が造花だとなぜか少し気持ちが悪い。その二つに何の差があるのだろうか?

「これも大事なことだけどね、もう一つ君に確認しておきたかったことがある。君が今一番注目している、今年のシャコガイル入学試験受験生は誰だい?」なるほどこっちが本題か、

「それはもちろんダイヤモンドブリザードですよ」私はよどみなく言った。

「そうか、嘘はついていないね。でも、もう一人いるんだろう?」

「ばれましたか、やはりあなたに嘘は通用しませんね、私が期待しているのはダイヤモンドブリザードとエリザベス・アルベールです。では次はこちらから、あなたは誰に注目していますか?」

「僕はリズ・アルベールさんに注目しているよ!」底抜けに明るく彼は言った。

「なるほど、やっぱり私たち何をとっても合いませんね、」私は言った

「そうだね、そういえばさエリザベス・アルベールの固有魔術ってなんだっけ?」

「精神解析、精神操作、記憶移送、超次元的な情報処理そして、植物培養魔法化学に関する第一人者でもあります。そのようなことから魔王軍の情報収集部隊時代の彼女は魔族の間で花屋という通り名で呼ばれていたと記憶しています?」

「そうか、、、これは、僕の仮設、いや想像の域を出ない話なんだけれどリズ・アルベールのリズのスペルってL・i・z なのかな?」彼は口に手をやりながら、考え込むように言った。おそらく彼は今何も考えてはいない、答えを知ったうえで答えを探すような、演技をしている。彼のこういうところがヴァリウスはあまり嫌いにはなれなかった、とても人間っぽいと思ったから、私にはできない。

「普通に考えれば、リズという名前はElizabethの短縮形であり愛称でもあるLizと考えるのが自然でしょう?」

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「僕はねリズのスペルは、26回やり直した先のPhony(造花)なんじゃないかと思っているんだ。」わたしはこれの意味を考えてみた。だが全くわからない。カイバ・真悠という男が口から紡ぐ言の葉は女学生が見ると喜ぶラテアートや子供が好きなバルーンクラフトによく似ている。いつも表面だけを見ればとても興味深い。だが中身は意外と質素でありきたりなものだということを私は知っていた。だが今回は26回やり直した先のPhonyが何をさしているのか全く分からなかった。

「わからない」

「そうか、Phonyっていうのは、僕の国ですごく流行った曲のタイトルのことなんだ。」

「どのような曲ですか?」私がそう聞くと彼は大きく息を吸い込み歌を歌い始めた。

「この世で造花よりきれいな花はないわ、なぜならば総ては嘘でできているふんふふふん~♪」うろ覚えなのかところどころ鼻歌で彼は歌っている。

「鏡にあるあたしを書いて、自らを見失った絵画」彼の鼻歌交じりの演奏会はまだ続く。

「謎々かぞえて、遊びましょう?なぜなぜここで踊ってるでしょう?簡単なこともわからないわあたしってなんだっけ~♪それすら夜の手にほだされてI(アイ)のように消える、消える、さよならも言えぬまま泣いた」彼は鼻歌交じりに少し歌詞を飛ばした。

「嘘に絡まっているあたしはフォニイ、造花だけが知っている秘密のフォニイ♪」歌い終えた彼はどう分かったとでも言わんばかりに、私を見つめる。鏡にあるあたしを書いてか、なるほどそれならば、、

「それはあり得るかもしれない、確かにそれならばすべてのことに説明がつく。」私は思わずうなずいた。

「だろ!僕は彼女たちについてこう思っている。君も何かわかったことがあれば教えてね!」彼はジッパーをゆっくりと上げ、こちらに手を振りながら便所を後にした。やはりカイバ・真悠という男は興味深い。

「手は洗ったほうがいいですよ、」私は冗談を言うように言った。

「教師に向かって教師が教師みたいなこと言うなよ!」私は確かにな、と少し感心してしまった。

彼がそう言うと、第一次筆記試験終了のチャイムが鳴った。

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