妖精おばあちゃんの青春開始、入学試験会場への道のり 友達百人出来るかな!
貝の刺繍が施された青い色の絨毯に白い木製の三人ほどが腰を掛けられる横幅ののラウンジチェアというシンプルなインテリアで構成される部屋に私はいた。そう私の校長室である、そこにノックもせずに入ってくる一人の人物が現れる。
「学長ご無沙汰です!」明るい声で右手にグッドボタンを作りながら私に話しかけてきているのは、我が学園の国立魔法学院 第九魔術学習施設 シャコガイルの特級特別魔術顧問である静謐の啓きカイバ・真悠だ。一見すると気の優しそうな一般男性である彼だが、私は彼が一番この学園の存在の中で異端であると認識している。
彼は髪型は黒髪でフェザーマッシュ。顔は年上からの人気がありそうないわゆる可愛い系、服装は白いセーターにジーパン、首に砕けた星型の飾りというラフで普通な格好をしている。ただ一点を除いて。
∧
___/ .〉 血ゥr―ァ
\ 神? i ノ /
\ 殺す? .{  ̄
/ / < ̄|
l/ \l
最初は赤い模様かと思うのだろうが、違う。白いセーターにべっとりと血がついている。しかもすごくきれいな赤だ。服が今人を殺してきましたとでもアピールしているみたいだ。
「いつも通りあなたは元気ですね。あなたはいつだって不変だ。あなたはいつだっていつも通りだ。不老であり不死でもある、あなたはそれらすべてを超えた普遍的な不変。そんなあなたが私にわざわざ話しかけるなんて今日は嵐竜巻ハリケーンになりそうですね」
「それ全部おんなじ意味です。学長、それ小泉息子みたいになってます学長」
「ごめんなさいね!あなたのことが大好きだから、つい調子に乗っちゃって!で何のようなの?」てへぺろな顔をしながら私はいった。
「今年の受験生で期待している生徒について学園職員にインタビューをしてたんですよ、学長は誰かいます?競馬だったら誰買います?」
「そうですねえ?忘却の勇者またの名を「〇〇〇〇」と魔王軍四天王ザナークの息子であるザナク郎さんとそれと並んで今年の受験生の中で一番の最有力候補と名高いリムリル村の神童ボウダンロウ・バウアーさんに、名家であるアルベール家の長女リズ・アルベールさん。
そして600年前、妖精王国ヴェルディに対する50万を超える魔族の侵攻をたった一人で迎え撃ちわずか三日で、それら上級魔人1000体を含む30万体もの魔族を打ち滅ぼした伝説の氷の女王ダイヤモンドブリザードとかですかね?あなたは誰なのです?」
「そうですねえ?エリザベス・アルベールとかですかね」淡々と彼は言った。
「リズ・アルベールと同じことじゃないのそれって?」わくわくした笑みを向けながら私は言った。
「知っているくせに学長は人が悪いです」少し曇天になりそうな西の雲を見て彼は言った。
今日はとてもすがすがしい朝だ。私新入生ダイヤモンドブリザードの門出にふさわしい。上を見上げれば、目に元気を与えてくれるいつも読む絵本で出てくるような、雲少ししかない青い青い綺麗な空。私は太陽も空もそれを吸い込むように広がる木々や草木も太陽を反射しキラキラと光る川も海も愛している。私が生まれた一億年と二千年前から、
「一億年と二千年前から生きている~♪八千年過ぎたころから~なんだか青春がした~くな~ってきた~♪」
私は気持ちよくなってきて、歌い始めてしまった。私はとても興奮しているなんでかといえば、今日はあの国立魔法学院の入学試験の日なのだ。
私はその入学試験を受けるために、試験会場である国立魔法学院 第九魔術学習施設 シャコガイルに向かっていた。
,......,,、
li:.`i ´ /´`i
i ヽ. / `ヽ.
) . `i: i :::. 青 !、
| .l .,ノ花ヽ:::-‐‐''´i
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「おおこんなところにお花さんが咲いている綺麗だな~、よしよし!」
私は試験会場に向かう道中の森で、青色のお花に話しかけていた、そうしていると後ろから野太く低い声が聞こえた。
「おいクソガキ、なに花なんぞに話しかけてんだ、ぶっとばすぞ。ここはお前みたいなガキの来るところじゃねえ、魔層流出量未定領域だ。てめえみたいなクソガキを一瞬で丸のみにしちまうような魔獣がうようよ出る危険区域だ。てめえみたいなクソガキはとっとと帰って母ちゃんの乳でもすってな。」
身長二メートルほどで大きな大剣をもち無骨な鎧を着た、大男がどうやら後ろからあたしに話しかけてきているようだ。
「うおーあなたもしかしてもしかすると、私に絡んできてくださっているのですか?これが、俗にいう新入生へのカツアゲというやつなのですか?キャー」あたしは甲高い声をあげながら、目の前の超青春的展開に興奮してヘッドバンキングしていた。
「あんま、でけえ声だすんじゃねえクソガキ。魔獣が寄ってきたらどうすんだ馬鹿!気持ちわりい奴だなおまえ、なんで叱られてんのに興奮してんだ。」
「こんな超青春的状況でけえ声も出ます。さあ私を煮るなり焼くなり好きになさい、あなたが何をしようとも私があなたの暴力に屈することはありません。私を散々殴ったあなたは私にこう言うのです、ここまで骨のあるやつは正直初めてだぜ、でもおまえなんで俺を殴り返さねえ。そして私はこういうのです。平和への道はない、平和こそが道なのだ。そしてあなたは次に、なるほどな、お前面白い奴だな。よし分かった俺とおまえ二人で最強だ。二人でこの学園の天下取ろうぜ!とね、」私は初対面の人物にこれまで読んできた学園物の物語の王道展開を熱く語っていた。私は語りながら涙していた。
「何言ってんだマジでお前?」怪訝そうな声で彼は言う。
「あなたは今から私とブラダァーになるのです!私と過ごしたあの春を忘れたのですか?」私は一所懸命にいや一生懸命に言った。
「存在しない記憶植え付けてくんじゃねえよ、なんで会ったばかりのお前とブラザーにならないけんのだ?」
「チッチッチーブラザーではありません、ブラダァです!そこが重要なのです」人差し指を横に振りながら小さなthを強調して言った。
「知るか、あほ」
そんな話をしていると、この大きい男性とあたしの間にもう一人の人物が入ってきた。
「弱い者いじめはやめなさい、それでも国立魔法学院シャコガイルの受験生ですか?」入ってきた人物は、高い声で髪の毛は金髪のロングヘアー、服装は黒のドレスに中にきれいな白いワイシャツ、それに赤いネクタイをつけフード付きの黒いローブを身にまとい頭にピクシーハットをつけた、THE魔法使いな恰好の女性だ。
「おい勘違いすんじゃねえ、俺はここは危ないから遠くへ行けと言っただけだぞ。」鎧の男性が反論した。
「そんなわけないでしょう、ほらこの子の顔の頬には一筋の涙があります。こわかったね!あたしが来たからには、もう大丈夫です。おうちはどこですか、年は何歳くらいなのかな?」私の頭をなでながら魔法使い風の女性は答えた。
「おうちは600年ほど前に、魔族の侵攻を受けて滅びました。年は今年で一億と二千歳です。」私は正直に目の前の女性に答えた。
「なんてことなの、、、この子恐怖で混乱しているのだわ、かわいそうに変な鎧のおじさんに絡まれて怖かったですね。」そういいながら目の前の女性は私の頭をずっとなでなでしてくる。
「おい、俺はおっさんじゃねえ、まだ年は15だ!」鎧の人が大きな声で言った。
すると、
「グルルルル」鎧の男の後ろに、その鎧の男以上に大きな牙が口からはみ出た体長10mほどの赤い獅子のような魔獣が顔をのぞかせた。
「おいおい嘘だろ、これが話をすればなんとやらというやつか?俺振り返りたくねえんだけど」
鎧の人がさっきよりテンション低く言った。
「少女よ、あなたは逃げなさい。ここは、未来の特級魔術師リズと鎧のおじさんが引き受けます」
魔法使いのような恰好をした女の人はどうやらリズというらしい。
「おいだから俺はおじさんじゃねえって言ってんだろ!それに、特級魔術師になるのはてめえじゃねえこのバウアー様だ。」鎧の男の人が反論した、名はバウアーというのか。
この人たちと一緒にいるのはとてもおもしろそうだと私は感じた。起きる出来事すべてが新鮮で好奇心をくすぐられるものばかりだこれが青春なのか、私は感動してまた頬に一筋の涙を浮かべてしまっていた。
あの魔獣は私達の青い青い春には、邪魔な存在のように感じた。青春以上に大事なものなど、この世には存在しないだろう。よし殺すか。
「大自然古代属性 第八魔層 妖精王の罠」
私が魔術を詠唱しカッコつけるために指をパチンと鳴らした。その瞬間、長さ30mを超える木々やそれから伸びる枝が赤い獅子のような魔獣の腹や頭をつらぬいた。私たちのいた森の中に血しぶきが広がっていく
二人の魔法学園受験生は目の前の魔獣の死体からではなくあたしから逃げるように距離をとった。




