表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/21

第12章 開戦

第12章 開戦




戦鼓の音が雷鳴のように響き、空気を震わせた。女性司会のレナが照明の下に立ち、自信に満ちた笑みを浮かべ、マイクを握り、力強く響く声で宣言した。


「まず、この魔法競技のエース解説者——熱血早口のブレストリン!」


スポットライトが素早く照らし、一人の男が脇のステージから解説席に駆け上がった。ブレストはトレードマークの笑顔で観客に手を振った。


「次に、かつて魔法競技のチャンピオンチームの選手で、鋭い洞察力で全体を見通すアナリスト——マーティン・ミシェル!」


暗闇の中、一筋の光が差し、鋭い目つきのマーティンが堂々と現れ、迷わず解説席に着いた。


「そして最後、最敬意を込めて、この大会の審判および理事陣を紹介します!」


「魔方世界スポーツイベント理事長——レックス・フランク!」


「競技審判長——オーストン・ゲイル!」


「魔法理事長——イヴェン・コール!」


3人の大物がゆっくりと審判席に進むと、会場は一瞬静まり、続いて山を崩すような拍手と歓声が沸き起こった!


ついに、大会に必要なすべての人物が揃った。


時刻は7:59、開幕まであと1分…


セザールがマイクを受け取り、競技場全体を見渡し、力強く磁気的な声で問いかけた。


「さあ、準備は整った!観客の皆さん——準備はできてるか!?」


観客席から一気に爆発的な叫び声が上がった——


「イエス!」


セザールは笑い、2回続けて問いかけ、観客の叫び声はさらに耳をつんざくほどになり、会場の雰囲気を狂気の頂点へと押し上げた!


ついに、声の波が最高潮に達した瞬間、セザールはカッコよく手を掲げ、口元にクールな笑みを浮かべ、低く衝撃的な声で宣言した——


「では——カウントダウンを始める、30秒!」


会場全体が息をのむような期待に包まれた。30秒後、マジックゲームが開戦する!


「30——29——28——27……!」


カウントダウンの声が競技場全体に響き、魔方世界中に伝わった。この瞬間、会場にいる観客、テレビの前の家族、スマホを見つめる市民、全員が息を止め、画面に釘付けだった。


だが、この瞬間最も緊張していたのは、観客ではなく、100棟のアパートにいる700人の選手たちだった!


強烈な光が巨大なアパート群を照らす中、表面上は静寂が保たれていたが、裏では各チームが最後の戦術調整を行っていた。戦術の確認、通信テスト、旗の隠蔽、攻守の割り当て——あらゆる細部が勝敗を分ける!


しかし、ウェイドのような急ごしらえのチームにとって、状況は完全に混乱していた。


「ウェイド!俺、どこに行けばいい!?」


ディランはパニックで叫んだ。チームでの協力経験がなく、魔力は弱く、攻撃も守備も自信がない彼にとって、この試合は悪夢そのものだった。


ウェイドは瞬時に割り当てを決めた。


屋上:攻撃手2人——アンディ、レオナ。5階:クンナ。4階:デビッド。3階:アニー。2階:ディラン。


最後の1階はウェイドが守り、旗をソファの下に隠した。


「10!9!8!」


カウントダウンが最終段階に入り、全員が素早く持ち場に就き、攻守のエリアで心臓の鼓動をカウントに合わせた。


「3!」


「2!」


「1!」


「0——開始!!!」


刹那、会場全体の照明が一瞬点滅し、異様な静寂に包まれた。誰もが最初の攻撃を待っていた。


突然——


「ドカーン!!!」


あるアパートの屋上から灼熱の火柱が爆発し、対面のアパートに猛烈に襲いかかった!瞬時に、スマート競技システムが起動し、中央から機械音が響いた。


「対決成立!」


そして、2棟のアパートがあるマスが無形のエネルギー場で封鎖され、1対1の独立した戦場が形成された。


「おおお——!!!」


観客席が一気に爆発し、突然の炎の対決に全員が震撼し、興奮で狂ったように叫んだ!


だが、これはまだ始まりにすぎなかった——


次の瞬間、数十の魔法の光が様々なアパートから炸裂!


水龍が舞い、雷電が轟き、氷柱が飛び、風刃が切り裂く——魔法攻撃がチェス盤上空で交錯し、まるで魔法の花火のように輝いた。


「対決成立!」「対決成立!」「対決成立!」


AIシステムの判定音が鳴り響き、会場内の各アパートが動き出し、魔法対決が至るところで始まった!


この瞬間、会場にいる観客も視聴者も、興奮が極限に達した!


マジックゲーム——全面開戦!


(完)



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ