トーザーハント002
妹に推薦状を渡したいのだ。
「どうしてそこまで、妹のために?」
「もちろん、家族だからですよ」
するとブリッツさんはこう切り返したのだ。
ハント家の人間が信用できるわけないだろう?と。
それはもっともなことだ。しかしそれでも俺は引き下がれなかった。
書類を用意してくれなければ困るから、土下座をする覚悟でいた。
そんなときにだ、カルナさんがこういったのだ。
「いい方法を思いつきましたよ」とのことだった。
それから俺はカルナさんに
「推薦状を偽造するためには、お金が必要です」とのことだった。
確かに必要だ。書類を作るにはお金がいるから。しかし俺には金がなかった。ただあるのはこの家だけだ。
だからこう答えた。「俺に差し出せるのはこの家しかない」
カルナさんはこういったのだ。「それは困りましたね」と。
そんなときにだ、ブリッツさんがいったのだ。
俺の家を担保にして金を貸すとのことだった。
カルナさんもいい人だったが、ブリッツさんはもっといい人だった。
しかし俺は家を失う覚悟をしていた。それでもよかったのだ。
しかしブリッツさんはこういったのだ。
それはだめだ、ハント家なんて信用できないからとのことだ。
そしてカルナさんがこういったのだ。
大丈夫ですよ、ハントさん。家の譲渡証明書を偽造しましょうとのことだった。
そんな書類が本当に作れるのかと俺が言うとカルナさんはいうのだった。
それぐらいならば余裕ですとのことだった。
それから数日後にだ、その書類は完成したのだった。その書類をみたブリッツさんはこういったのだ。
「金は後日請求書を送る」とのことだった。
それから数日後にだ、俺が住んでいる家にやってきたのはブリッツさんだった。
そして推薦状を渡してくれたのだ。
「ハント家に金なんて払わせませんので」
そういったのだった。俺はありがとうとしかいえなかった。
もうここまでくると申し訳がないと思ってくるほどだ。だからこう切り返したのだ。
「ありがとうございます。おかげで妹が入学できます」




