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ティエリアの日常

 私の名前はティエリア・ハント。

 お兄様は何をしているのかわからない、でも帰りが遅かったり、無言で私が寝ているときに、外に行ったりしている。どんなことをしているのか私にはわからない。

 お兄様には、かなり敬愛をしている私がいた。

 かつてお兄様はおっしゃった「戦争が起こらないようにする」と。


 その言葉でお兄様の精神が病んでしまっているのではないかと私はそう思うのである。


「お兄様…… どうかむりをなさらずに」


 小声でそういったのであった。

 トーザー・ハントは何も聞いていない。

 多分だけれど、なんとなくわかっていた。

 何か“アブナイこと”をしているって、それも私のために、二人だけでいられる楽園だけに、全力を注ぐと私は分かっていたのであった。

 でも脳裏でそう浮かんでも悲しいことには変わりはない。


 だってお兄様がかわいそうじゃない。

 私なんて……


 無気力になってしまった。

 こんなんじゃだめだって何度も言い聞かせているのに。

 ずっとお兄様のお帰りを待っていた。


 すると「ガチャリ」という音が帰ってきた。

 そうして今日も生きのこったということに、安どして眠ってしまった。




 今日は、二人で花の匂いを嗅ぎに行こうという楽しいことが浮かんだ。

 そうしてお兄様にそういってみた。


「お兄様…… お花を摘みに行きましょう」


「ああそうだね、もう少ししたら行こうか」


「はい、お兄様!」


 私はうれしかった。普段はお兄様から誘われるのに。

 今度は私から誘ってみたからである。


 車椅子を押していくお兄様、悲しいくらいに力持ちになっていたことにうれしかった。

 こんな考え女の子みたいじゃないかな。


「お兄様、勉強を教えてください」


「そうだな、最近習ったのは、遺跡の問題についてだな」


「はい、聞かせてください」


 歩いて、もう一人は車椅子。

 町の人々はかなり仲が良くて夫婦のようだと言っていた。


「遺跡の鉱石が盗まれないようにするんだってよ」


「そうなんですか」


 お兄様は決して賢い大学生ではない。しかし、授業に真剣に参加しているのが分かった気がする。


「なあティエリア、お兄さんがいてくれてよかったか?」


「それはどうしてでしょう?」


「お前を施設に預けなければならないような状態にある」


「また傭兵に!!」


「ああそうだ」


「言ったじゃないですか、二人の楽園に住むって」


「わかった」


 多分、両方の道をこなすだろうと脳裏で悟ってしまった。


「決して、無理をなさらずに」


「ああティエリアに誓うよ」


 掌にキスをされる。

 簡単に承諾してしまっていたのであった。

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