第三話-脱走大作戦-
その後作戦を一度練る為、一階の部屋へ戻り
学習机の椅子に腰をかけた。
とは、言ったものの...!?
どこから抜け出せばいいんだ?
聞いた話によるとこのラナーク王国は世界で3番目に大きい国らしいからな??
何度も見ているが城の大きさ分兵士の数も相当いる。
見張りもしっかりとしているし
そんな中で抜け出すのは相当難易度が高いか...?
う〜ん...
そうだ!!確かどっかに城内の地図があったはず...
机の引き出しを"ガラガラ"開け"ガサゴソ"と音を立てて
上から2番目の引き出しに古く黄ばみボロボロでキレイに折りたたんでいる紙を手に取った。
そしてボロボロの紙を机の上に広げると城内の図が描かれていた。
この城は3階建てで多くの部屋があり広さは民間数百件ほどの面積だ。
やっぱりこう見るとほんとに広いなぁ!!
これだけ広いならどっか抜け出せそうな所が...
あれっ??ここは??
視線の先には一階廊下の中間あたりに壁から外までの矢印が記されていた。
これって?外に出られるって事かな?でも普通壁だったような??
とりあえず行ってみるかな??
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部屋を出て矢印のある中間の廊下へたどり着き辺りを見渡すと偶然にも誰もいなかった。
ラッキー!!今が調べるチャンスだ!
と、壁を見渡すも何も変わらない真っ白な壁だった。
やっぱり普通壁だよな??
何か違和感あるなら通る時に気づくはずだし....
この地図図書室のたまたま本の中に挟んであったのを見つけてなんか役に立つかもしれないと思って机に入れたんだよな??
見た感じ相当古いし...って事はもしかして昔は入り口で埋め立てられたとか?
見渡す限りは何もないよな...?
この辺りの壁を叩いてみるか?
壁軽く叩くと"コンコン"としっかりコンクリートが固められた音がする
何も変わらないな...
とりあえずこの辺り一通り叩いて調べてみよう
一歩進んで"コンコン"順に壁を叩いていき
50回近く繰り返し何も変わりはなかった。
これ意味があるかな??
そう思いながら渋々再び壁を叩いた。
ん??
再度壁を叩くと"カンカン"と薄く軽い音が鳴った。
ここだけ音が違う??
まさか!?ここが??
音の違う壁を上下見渡すも変わりはなかった。
怪しい壁は見つけられたけどどうしたらいいんだ??
何も変わった所はないし...
壁を壊すわけにもいかないからなぁ...
俯きはぁ〜と深いため息を吐いた。
俯いたはずみで視線が壁下に行くと何か違和感を感じた。
なんだ??ここだけなんか違うような?
そう思い壁に顔を近づけると黒いインクで何かが書いてあるのがわかった。
だが、極小の乱雑な文字で非常に読みにくい文字だ。
なんだこれ??
「ラ..マ....ダ....ル...?え〜っと??セ...?サ..?ム??ラマダルセサム!?」
どこの言葉なんだ??
そう思った時壁から"ゴ"ゴ"ゴ"ゴとコンクリートが擦り合うような音を鳴らし壁が動き始めた。
な、なんだ??か、壁が動いた???
壁は低い音を鳴らしながらゆっくりと開いていき
人2人は通れるほどのところで止まった。
開いた壁の向こうは真っ暗闇で先は何も見えず恐怖も感じる。
ひ、開いた??
ど、どいうことだこれ??
「何事だぁぁぁぁぁ!!!」
遠くから張り強い声走る音と共に近づいてくるのが聞こえきた。
やばい兵士が来た...
バレたらきっとマーリンに叱られるだろう...
とりあえずここは暗いけど...中に入って隠れよう...
足早に壁の向こうへ入り城から入る灯りを頼りに少し先に進むと再び"ゴ"ゴ"ゴ"ゴと音が鳴る。
振り向くと開いた壁がゆっくりと壁が閉まってゆく
えっ!?嘘だろ??この暗さで閉じ込められたら.....!!
全速力で閉まる壁へ向かい走ったが閉まるスピードの方が早く段々と光もなくなっていき暗闇に包まれる
ま、間に合わない...
あと1mほどのところで壁が完全に閉まってしまった。
「はぁ...はぁ...はぁ」
走って乱れた呼吸を整える
こ、この状況...お、終わった...
い、いや待てよ?さっき確か書いてあった文字を読んだら確か開いたよな?
って事はまた開くはず....
え〜っと..そうだ!!ラマダルセサムだ!!
「ラマダルセサム!!!」
壁は動かずシーンとしていた。
お、終わった...来世でまた会おう...ははははははっ....
苦笑いが暗闇の中で響き渡った。