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神の裁きに天罰を  作者: 玄野マリ
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第一話-神の裁き-

目を閉じたと同時に空気が変わったのがわかった。

病院ではしっかりと温度調節されてる空間から一新し

少し寒気がするような冷え込みで誰かに見られているような気配も感じる!

思わず身体中が鳥肌が立っているのがわかる。


「神を侮辱する反逆者よ!!!目を開けい!!」


本の中から聞こえた図太い声が今度は近くから聞こえた。

そう思い言われるがまま目を開けると俺は驚いた。

病室から一新して

まるで瞬間移動したかのように

見た事も無い場所に俺は立っていたからだ

辺りを見渡すと全体的に霧がかっていて何も見えない。


「ゆ、夢か??」


「夢ではない!!貴様に裁きを与える為ここへ導き通した!!!」


近くから声がするようだが

辺り一面強い霧なので声の主がどこにいるのかがわからないが

近くから聞こえるのはわかる


「あなたは、誰なんだ??」


「私か?私は神のサラナだ!!」


「神?!」


か、神だと...??

ふざけんな!!へんな冗談はやめてくれよ...?

いるわけないだろ?!

ただ、一瞬にしてこの謎の空間に立っている事は非現実的だ...

まさか本当に...?!

正直、半信半疑だがここは探りを入れる為に合わせて状況を見よう...


「か、神??ほ、本当にいたとは...」


「ふっ....無駄だよ??そんな嘘は私には通用しない」


「えっ??」


「私は神だ!!心を読むことができる!!探り入れる?ふざけるな!!」


たしかどこかで聞いた事がある

神は嘘を見抜くため人の心が読めるのだと!!ってことは....

こ、こいつ本当に神なのか?!


「少しは信用したようだな...?」


「......あ、あぁ...だが神だというのなら事件や厄災が起こるのは何故だ?神は平和を守るはずだろ?!」


「くっくっく...やはり人間はバカだ!!貴様の言う神は人間が勝手に作った空想上の神だろ??」


「な、なんだと??じゃ、じゃあ神の存在する意味はなんなんだよ?....」


「神の存在する意味??...私は貴様がいる人間界の世界を作り上げたのだ!!」


神が作ったか...??

それも確かに聞いた事がある...

でも俺が知っている神と相当相違がある様だが...?


「作り上げた物なのならなおさら守るべきじゃないのか??」


「守る???ふっはっはっはっはっはっはっはっは!!」


高らかに皮肉に笑う声が響いた。


「な、何がおかしい??」


「私の暇潰しで作った物を守るわけないだろ?!人間界は私にとってリアルなゲームなんだよ??」


「暇潰し??」


「そうだ!!君にいいものを見せてあげよう...前を見るんだ」


そう言うと

目の前に突然大きな映像が映し出された

どうやらそこはどこかの大きな都市でたくさんの人が歩いている。


「理解が早いなぁ...そう、そこは人間界のとある都市!!ここからが本番だよ?」


そう言った瞬間

映し出されている人々は続々と倒れ込みもがき苦しんでいた。

まるで地獄を見せられているかのようだった...


「どうだい?傑作だろ??私が念じればこのように一瞬にして殺す事ができる...そして人を操ることだってできるのさ??」


「........」


こんな神の悪ふざけの世界で生きてきたと思うと何も言葉が出なかった。


「そうだ!!君の病気の時は笑ったよ!!自分のせいで愛する人が病気にかかりそして死!!!あの時の君の表情ここ最近で一番の傑作でよかったよ!?」


「ど、どういうことだ!!?」


「ん?どいうことって??君も鈍感だねー?」


「ま、まさかお前が??」


「はははっ!!だからいったじゃないか?私は神だ!!私にできない事はないのだよ!!!」


頭が真っ白になった

そして走馬灯のように辛い日々の記憶が頭に浮かんだ。

初めて恋が実り幸せいっぱいの日々が俺のせいで壊れていった。

死ととなり合わせの辛い療養生活の中で毎日罪悪感を感じずっと自分を責め続けてまるで生きた心地がしなかった。

そんな日々を壊したという者が現れたのだ。


「あの時はすごく暇でねー??人間界を見てたらちょうど幸せそうな君たちを見つけてね?ちょっと悪戯のつもりでやったら傑作で、いい今潰しになったよ?」


半笑いで皮肉な言葉を続ける神

辛み、苦しみ、憎しみ、悲しみ、さまざまな感情が込み上がった


コイツは神なんかじゃない悪魔だ!!


次第に蓄積されていた怒りが込み上げ俺は罵声を上げた


「許せねー!!!どこにいやがる??出てきやがれ!!!」


「ふふふ...君は本当に面白い人だね?無駄だよ?!君には神の私を見つける事はできない!!」


「だまれぇぇ....!!お前は神なんかじゃねー!!」


そう言った時背に気配を感じ

目の前には首元に大きな鎌のような刃物が突きつけられていた


「うっ...な、なにっ??」


「神に対して生意気だよ??THE ENDだ!!」


刃物を突きつけられるなんてそうない事だ

罪悪感や療養生活で早く死にたい!そう思った事もあった。

だがいざ目の当たりにすると怒りが消えて

恐怖が勝ち身体はまるでバイブレーションのように震えていた


「ふふっ...震えているようだね??恐いのかい??そうだ最後に何か言いたい事はないのかい??」


「お、お前には情はないのか??」


「情?あるわけないだろ?私にとってはただの物だと言ったろ?!!積み上げた積み木を遊んで崩す事と一緒なんだよ...!?」


「ふっ...物か....」


こんな神の手の中で動いていたと思うと

生きてきた事が一気にバカらしくなり恐怖は消え自暴自棄になっていた。


「裁きだかなんだか知らねえが...もういい、さっさとやれよ?」


「はははっ!!なんだ?その目??さっきここに来た君の彼女と同じ顔をしている!!!」


「な、なに?りなもここに来たのか??」


「あぁ〜来たさ!!ここは死んだ者が来る場所でもあるからね??」


俺と同じ顔??そうだよな...

まだ17歳で先はまだまだあるのに

俺に殺されたようなもんだ...

そりゃあそんな顔するよな...


「違うよ??」


「な、何が違うんだ?」


「君を生かしてくれと私に言ってきたのだよ??即拒否したけどね??」


嘘だろ...

りなが?なんで俺を...

恨んでるんじゃないのか??


「嘘じゃないさ?!それほど君を愛してたんだろ??あはははっ!!愛かっ!?ふふふっこれだからやめられない....!!!」


神は再び笑い皮肉な言葉を発した



「ふざけんなぁぁぁぁぁ!!」


怒りの勢いで突きつけられた刃物を振り解いた。

そして俺は神の居る方向へ振り向いた


「あっ!!見られちゃったか...??」


姿を見た瞬間驚いた

そこにいたのは

身長130cmくらいで

髪色はピンクで見た目はつぶらな瞳で

無邪気に公園で遊んでそうな見た目でかわいげな少女がそこにいた。

声も図太い声から変わり若々しく張りのある声に変わっていた。


「お、お前が神??」


「そうさ!!これが私の姿だ!!!」


嘘だろ?!

神ってのは白髪で白髭の老人じゃないのか??

こんな女の子が残酷な事を??


「姿を見られたのは君がはじめてだよ??見た以上は消滅させるしかないな...?お前の彼女の様に!!!」


「消滅??」


「そうさ??死んだ者は普通、霊となり人間界を彷徨いそして時が経てば生まれ変わり再び生きてくんだけどね??私が気に入らない者は無へと消滅させるのさ!!君の彼女も君の事でしつこかったからね??うざいから消滅させたんだ!!」


「り、りなを??もう許せねーーーーっ!!!」


そして俺は怒りと共に拳をかざした。


「はははっ...私とやるの??ふふふっ...いいだろう...!!神の力を見せてあげるよ??ゴッドハンドッッッ!!!」


神は両手を差し向け呪文のような言葉を発すると

辺りは暗くなり

天から"ゴロゴゴゴ"と爆音が鳴り始め

"ドーーン"と音と共にイナズマが一直線に落ちおさむに直撃した。


「ぐがあああああ....」


悲痛な叫びを上げその場に倒れ込んだ。


「あははははははっ!!」


「はぁ...はぁ...」


うぅ...無理だ...

いっ、痛すぎる...


「もう終わりかい??」


くそおおおおおっ!!

舐めやがってぇぇ!!

こいつは俺の全てを壊した

りなの事も殺した...

絶対に勝ち目はない...

けどこのままじゃ俺は死ねない...!!!


うおおおおおおおっ!!


身体中激痛で立つ事もできないが

全身全霊の力でおさむは立ち上がった。


「ほう...すごいねーあの一発で死なないなんて...」


「はぁ...はぁ...お、お前だけは許せねーーおらぁぁぁっっ」


再び神に向かい拳を振りかざした。


(待ちなさい...)


えっ?な、なんだ?

どこからか声が聞こえた。


(今あなたの心を通じ会話をしております...)


えっ??


(今のあなたでは神に勝ち目はありません.....)


そんなのはわかってる...


(私の祈りに捧げる事ができますか?)


祈り?


(捧げるのなら神に勝てる可能性があります。)


本当なのか?

あなたは誰なんだ?


(申し訳ありません...守秘義務によりお伝えできません)


なんだそれ??

正体もわからない奴の話なんて聞けるかよ...!!


(信じてください。私はあなたの味方です。このままだとあなたは無になります)


たしかに...

このまま負けて無になるくらいなら...


わかった...

わかったよ...

祈りに捧げるよ...


(ありがとうございます...それでは.....)



バァァーーーーム!!!



呪文の様な言葉と共にあたり一面光に包まれる

それは居心地が良く庭で日向ぼっこするような

優しく暖かい光だった。


(神を超えるのは非常に困難です...あなたが神を超えられることいつまでも祈っております。)


その言葉と同時に身体の感覚が無くなり意識がなくなった。

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