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歴戦の騎士  作者: 若葉
三章 王都
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二十五話 帰路

 その後、ガルトは王都の復興を少し手伝った後、ミート村に帰ることにした。


「もう行ってしまうんですね…」


 ガルトを待つ馬車へと向かう途中、ジュラドが寂しそうに言った。ジュラド、アクエス、ルシアが見送りに来てくれたのだ。


「あぁ。あまり長居しても皆を心配させるからな。今回はこれで帰ることにした。」

「俺…絶対にミート村へ行きますから。その時は、俺に闘気の使い方を教えてください!」


(ふむ…ジュラドには才能がある。ひとつ、アドバイスをするか。)


「ジュラド、闘気を使うには修行が一番だ。だが、お前には才能がある。お前に足りないのは気力だ。」

「えっ、それはどういう……」


 ガルトがジュラドにアドバイスをしたところで、馬車へとついてしまった。


「では俺は帰る。何かと世話になった。」

「…今度はゆっくり、貴方と王都を回ってみたいものです。またお会いしましょう。」


 アクエスは少し笑っていた。


「そうですね。また、王都へいらしてください。」


 ルシアも同じく笑っていた。


「ミート村へ行くときはよろしくお願いします!」

「…あぁ。」


 ジュラドは熱意に満ちた眼でガルトを見ていた。そして、帰りの馬車が走る………

















































 …夕方になった頃、ひとつの馬車がミート村へと来た。


「お疲れ様でした。ご到着です。」

「世話になったな。」


 ガルトは一礼をし、ミート村の門を潜る。たった数日居なかっただけなのに、懐かしく感じた。


 門を潜ったところで、ガルトは殺気を感じた。そう、アースドラゴンと戦ったときのような殺気を………


「………貴様がライデンを撃退した強者か……」

「……お前は何者だ?」


 ガルトは後ろを振り向く。そこにいた男は、見慣れない鎧と、見慣れない武器を持っている。


(この男……音もせずに俺の後ろへと来たのか。過去に見たことの無い強者か……)


「…答えられぬのか。貴様がライデンを撃退したのだな。良かろう…ここで我が屠ってくれよう……だが、貴様の背後には村がある。我とて鬼ではない。村から離れたところで殺してくれよう。」

「…何が目的だ?」

「魔王様が直々に貴様の殺害を命令されたのだ。よって、我が貴様を殺す。」

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