潰し
男が立ち上がり、後ろにいる男の胸ぐらを掴むと
「てめぇ俺の大事な妹に何しやがる」
と顔面中に青筋を立てたガルハいた。胸ぐらを掴んだ腕を掴むと男が調子に乗り
「妹の教育ぐらいしとけ、なんなら俺が教育してやーー」
と話しかけると腹に蹴りを入れられる。男がうずくまると
「おい立てよ、まだ終わりじゃないそ」
と髪を掴んで無理やりたたせると顔面を殴る。鼻が潰れて倒れるがまた立たせる。たまらず
「や…やめへ」
と手を差し出し、やめるように頼むが、指の骨を全て折られる。ガルハの口角が少し上がると
「さぁ最終攻撃だ、貴様が俺の妹にどんな攻撃をしたか思い出せ」
と話すと男の顔が青くなり、逃げようとするが回り込み、顔面に蹴りを入れる。倒れると残っている手で指を指し
「貴様、俺が誰かわかってないな、俺はあのカサラキ連盟の1人息子だ、貴様はヤクザの息子を敵に回したんだ、ぐへへへへ」
と叫ぶと何も聞こえないような反応でザルシスの元へ向かう。すると
「ごめんなさい…」
と謝り続けるザルシスの頭を撫でて
「ごめんな、遅くなった、怖かったな」
と話しかけると少しおちつき
「ガルハ、また迷惑かけちゃってごめんね」
と謝り始める。それを聞いたガルハは慌てて
「いやいや、お前は悪くないんだって、悪いのはあの馬鹿野郎だ、頼むから謝らないでくれ」
と頼み始める。話している2人を見て男が
「しつけぐらいしとけ」
と捨て台詞をはいて逃げようとすると、膝関節にコンパスを投げて、立ち上がれないようにする。泣いているザルシスを抱えると
「あなたも来てくれますか?庇ってくれたお礼を」
と話し、3人で保健室に向かう。途中で
「えーと…保健室何処だ?」
等と迷ったりもしたが、多摩が案内して保健室に着く。ザルシスをベッドに寝かせ
「すまない、もう少し早くつけば」
と悔やんでいると
「いいの、私が悪いんだから」
と笑顔で返される。ガルハが少し目を曇らせると
「あ、わりぃ、ちいと酒飲みたくなっちった」
と笑いながら話し、多摩にザルシスの世話を頼むと保健室を出る。
保健室を出たガルハは
「チッ何がカラサキ連盟だ、弱小が」
とキレながら歩いていた。するとチャイムが鳴り
「あ、やべぇ」
と鼻で笑いながらクラスに戻る。戻ると男の教師が
「お、転校生、早く席につきな、じゃあ最初にいった化学式はな」
と話し、ガルハを席につかせ、授業を続ける。授業が終わり、隣にいた美里が
「ガルハ、3時間目の社会のきーー」
と言いかけるとカバンを持ち席を立つ。
「あれ?どうしーー」
そう尋ねようとするとガルハが美里を見て
「わりぃ体調悪いから帰るよ」
と死んだ目を向けて話す。それで怯んだ美里を見ると
「じゃあな」
とクラスを出ていく。
校門を出ると
「お、意外と早かったな、ザルシスは?」
と勇人が尋ねる。それに殺意剥き出しで
「あ?まだだよ、後これあいつの顔面蹴り飛ばしたぼんくらだ、殺すなり拷問するなり好きにしな、動画はくれよ」
と男の学生証を渡すと
「OK~とりま終わったら編集してデータ渡すよ」
と手をふりながら何処かへ歩いていく。ガルハは
「さてと…久しぶりに狩りに行くか」
と笑いながら逆方向に歩いていく。
ガルハが裏路地に入るとにやけながら近くにあったドアを開ける。すると
「今回の粉は上物だ」
「本当にそうならここ何年かは遊んで暮らせる金をやる、もし違えば皮を剥いで靴にしてやる」
と聞こえにやけ始める。カバンの中から刑事手帳を取り出し
「貴様ら、警察だ、あきらめな」
と言うと、全員ガルハに向けて銃撃を浴びせる。銃弾を避けながら近づくと
「オラァァ」
と1人の顔面を殴る。それを見て男ごと撃ち始めると周りにいた奴らの腕を折る、千切る等をして戦闘不能にする。痛みで倒れた1人に座ると
「お前でいいか、今回の肉は」
と話すと、泣きながら
「嫌だぁ!あそこだけは、あそこだけはやめてくれぇ」
と叫ぶが喉を絞められて気絶する。動かない事を確認すると、周りにいる奴らを殺しながら男が入る入れ物を探し始める。しばらくして、キャリーケースを見つけ、男を中に入れると鼻唄を歌いながらドアを開けて外に出る。すると
「動くな!」
と声がし、その方を見ると男が美里を人質に取っていた。
「俺が逃げるまでそこ動くなよ」
そう言い後ろに下がると、ガルハがゆっくりと向かってくる。男は手を震わせて
「お…おい、うごくんじゃねぇ!こいつがどうなーー」
と言いかけると、そっぽを向き
「いいよ、どっちみち殺すし」
とどうでもよさげに話す。それを聞き美里を殺そうとナイフを振り上げると
「そこが雑魚なんだよ」
と小声で言いながら振り上げた腕に銃を撃つ。ナイフを落とすと
「あらら~落としちゃだめだろ~」
とにやけながら近づくと美里を捨てて逃げていく。
美里は腰を抜かしており
「いや…やめて」
と泣きながら頼んでいる。それを見て銃を捨てると
「え…何が…?」
と尋ねると
「お前を殺す気はない、心配すんなって」
と話すと安心して失禁してしまう。そっぽを向き
(俺の趣味じゃねぇ)
と考えていると美里が突然泣き出す。泣く美里を無視して帰ろうとすると
「置いてかないで!」
と叫ばれる。すると振り返り、美里の隣を通るとドアを開けて中に入る。しばらくして、何かうめき声がするキャリーケースを持って戻ってくる。隣を通ると
「え?は?」
と何が起きたかわからないという表情を浮かべる。
その頃勇人は、路地裏で
「さてと、かなり歩いたがあいつらの事務所は何処だ」
と独り言をぼやいていた。スマホに来ている通知を見て
(大学に行くとこれが何通も来るから行きたくないんだよ)
と考えていると、黒服を着た2人組が絡んでくる。
「おい兄ちゃん、金あるか」
「うわ~風で骨折れた」
そう話し終えると、勇人が1人殺してもう1人の四肢を千切り尋問を始める。
「さて、君はどこの組かな?話してくれれば楽になれるよ」
そう尋ねると
「知らん」
と敵意満々で話す。するとカバンから注射器を出して女に入れる。少しして、軽くビンタすると
「いだいぃ」
と叫ぶ。にやけて
「感度200倍の薬はどうだ?痛みが半端ないだろ」
と話すと、カバンから鞭を出す。女の口を叩くと、無い手で口を押さえようと悶え始める。鞭で地面を叩きながら
「情報を言いたければ指1本、言いたくなければ指2本だ」
と話すとを指1本たてる。それを見てかがむと
「じゃあ言ってくれ、嘘を言ったら追いビンタな」
と言うと
「私は…カラサキ連盟の若中です、ノルマ達成のために金を貰おうとしました」
と話し始める。それを聞き、にこやかな顔になると
「実は僕、君の言ったカラサキ連盟に用があったんだ、勿論物騒な事じゃないよ、出来れば何処にあるか教えてくれるかな?君の手当てもできるしさ」
と語りかける。すると
「私の後ろのマンションあるでしょ、それが事務所だよ」
と話し、勇人がにやけ始めると女が
「さぁ早く連れてって、これ以上血が出たら私死んじゃーー」
と頼みかけると頭を蹴り潰す。死体に向かい唾を吐くと
「情報のない捕虜は生かす価値無しだ」
と吐き捨ててマンションの扉を開ける。すると
「あ?」
「てめぇ何しに来た」
と女が2人近づいてくる。胸ぐらをつかまれ
「ここはカラサキ連盟ですか?」
と尋ねると、殴りながら
「そうだよ!」
と怒鳴る。倒れると
「そんじゃお前ら、死んでくれ」
と周りにいる人達を殺し始める。人の頭が飛ぶ所を見た構成員か銃を構えようとするが、構える前に首が空中に飛ぶ。地面に転がる首を見て
(きったね)
と考え、エレベーターで最上階に昇る。
ザルシス達は
「あの…ザルちゃん、4限もう始まってるんだけど」
「クラス怖い」
と保健室にいた。多摩が周りを見て
(お願いだから保健室の先生来て~、私そろそろ限界だ…あ、良い匂い)
と心の中で叫んでいた。しばらくして、チャイムが鳴ると保健室のドアが勢い良く開けられ、大量のクラスメイトが入ってくる。
「大丈夫?」
「顔は?」
「傷ついてない」
クラスメイトが迫ると、顔が青くなり多摩の腕に顔をうずめる。腕や顔が震えている事を確認すると
「みんな、ザルちゃんまだ怖いらしいから1人づつ」
と話すと小声で
「ありがとう」
と聞こえ、安心させようと頭を撫でる。
その頃勇人は
「さぁ君にしつも~ん、こいつのいる場所知ってる?」
と最上階にいた事務局長に訪ねていた。少し沈黙が続くと
「周りにいお友達はみんな死んでるし君の腕や足も無いじゃん、失うものないからさ~ゲロっちゃいなよ~」
と笑顔で話すと
「貴様が殺したんだろ!お前が来なければ部下は死ななかったーー」
と叫び、舌を噛み切ろうとするが顔を鷲掴みにされ
「おい、あまり舐めた態度とるなよ」
と威圧される。すると
「じゃあ質問さいか~い、こいつの居場所わかるかな?」
と質問をすると
「近くの中央病院だ」
とだけ応える。スマホを取り出し、少しいじると
「ありがと、これお礼ね」
と言いながら腹を蹴り、風穴を開けるとエレベーターで1階に降りていく。1階に着き扉が開くと、銃を構えた構成員が15人いた。奥にいた男が
「うtーー」
と叫びかけると前にいる3人の首が飛び、目の前に勇人が現れる。ナイフで応戦しようとするが、後ろに回り込まれ
「全員動くな」
と人質にされる。男は
「お前ら撃つな、頼む」
と懇願するが、集中砲火を浴びせられ絶命する。天井に張り付いていた勇人が
「残念」
と煽るとそちらに銃撃を浴びせる。弾丸を全て掴み、残りの構成員も全員殺すと
「弾丸は熱いからいけねぇ」
と手を振りながら事務所を出ていく。出るとサイレンが近づいて来ており
(うわ~面倒だな~)
と考えてマンションを壁キックで昇っていく。