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心のシリーズ

心ある者として

作者: リィズ・ブランディシュカ



 最低だと思った。


 その男たちを許すことはできそうにない。


 私は長い間生きてきた。


 そこらの人間よりも余程。


 長命の種族だからな。


 この人生の中で様々な人間を見てきたのさ。


 人間はいつも善であれ、と考えているわけではない。


 しがらみや、大切なものの存在で、容易に悪に染まってしまうのが人だと、私は理解している。


 しかし、その男はそういった例からは逸脱していた。


 ただ、ただ悪なのだ。


「逃げた子供を殺せ。とにかく見逃すんじゃないぞ」


 とある種族を根絶やしにしようとしている男たちが、私たちの森へ入ってきた。


 その男から逃げる子供達も。


 私たちエルフの里に大勢逃げ込んでくる。


「たすけて」


「お父さんとお母さんが、私たちを逃がしてくれたの」


「でも、そのかわり目の前で殺されちゃった」


 泣きわめく子ど子たちを見て、必要最低限の他の種族と関わる事のなかった私たちは、立ち上がらざるを得なかった。


 エルフは閉鎖的な環境に身を置くのが常。


 しかし、この状況では……心あるものとして、見捨てることなどできない。


「神の子孫である我々に逆らった種族など、一人残らず根絶やしにするのだ」


 私たちは弓をとった。



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