NTR同人誌の女は馬鹿
この世界は一夫多妻制です。
俺の名前は修。高校2年生だ。
俺には幼馴染と彼女がいる。幼馴染の名前は優里。容姿端麗、成績優秀、才色兼備の凄いやつだ。かなりモテているが、昔から俺のことが好きという理由で断っているらしい。まぁ都合のいい言い訳として使っているのだろう。
彼女の名前は凛。優里と同じくらい容姿端麗だが、成績は良いとは言えない。テストで毎回ギリギリ赤点回避を続けている。1年生の頃に席が隣になってから仲が良くなり、凛からの告白で付き合うようになった。
ある日の放課後。
「今日は俺、掃除当番だから凛は先に帰っててくれ。」
「うん。わかった〜。」
俺は凛を先に帰らせ、掃除を始めた。掃除当番は一人だけだから少し寂しい。
数分続けているとドアが開いた。
「修。」
「おっ、優里か。こんな時間まで学校にいるなんてどうしたんだ?」
「クラスの男子から告白されていましたの。」
「またか。お前も大変だな。」
「少しは妬いてくれてもいいのですよ?」
「ばーか。お前の恋愛にとやかく言うつもりはねーよ。」
「むぅ〜」
くだらない話をしながら俺は掃除を続けた。どうやら優里は待ってくれるみたいだ。
「待っていてくれてありがとな。」
「いえいえ。」
「1人だとやっぱり寂しいからな。」
「凛さんは先に行かれたのですか?」
「あぁ。」
「大丈夫ですか?」
「?なにがだ?」
「彼女、とても可愛いのでナンパされたりするのでは?」
「まぁ確かに?」
「修はNTRが嫌いでしょう?」
「なんで知ってるんだよ…」
「幼馴染ですもの。」
「まぁ、あいつなら大丈夫だよ。」
「?」
「凛は成績こそ良くないが、それ以外のとこでは頭がいいからな。同人誌に出てくる女みたいに馬鹿じゃない。」
「なるほど。確かに私と修を取り合う喧嘩をする時は頭の回転早いですものね。」
「あの喧嘩やめてくれない?」
「ふふ。嫌です♡」
そんな会話をしている内に家に着いた。とりあえず食事と風呂を済ませた俺は凛と通話をしていた。
「凛。今日の帰りは大丈夫だったか?」
「修は過保護すぎだよ〜。」
「心配だからな。」
「少しナンパされたけどね〜。」
「またあの先輩か?」
「うん。なんか俺とこのままホテルに来ないと修に酷いことするぞって言われたけど大声上げて逃げて帰ったよ。」
「あの先輩の家ってヤクザだよな?警察に一応連絡しとくか。あと優里にも協力してもらおう。」
「またあの女?確かにあの女の家は財閥の家だけど。」
「念の為な。お前も気をつけろよ。」
「うん。修たちに迷惑かかるかもだけど、あいつとホテルに行った方が迷惑かけるだろうし、ないより修を傷つけちゃうもんね。」
「お前の頭は良くないけど、相手の気持ちをよく理解してるとこ好きだよ。」
「一言余計だけどありがと♡」
その後は凛が寝落ちするまで通話を続け、俺のNTRなど有り得ない充実した1日が終わった。
これから色々なキャラを出す予定ですが、NTR要素はありません。
投稿主の自己満足の作品なので、お気軽に感想を書いていただけるとありがたいですが、暴言などはお控えください。