2/15
プロローグ
1日おきで投稿しようと思います。
魔術の本によると、大昔の人類は魔法が使えたらしい。
それがわかるという事はこの本は古代魔族が書いたのだろう。
それに著者名が「神無月 兎」と書かれている。
神無月ウサギというのは
まさに今現代で信仰されている魔神の名前だ。
信仰されている神は魔神の他にもう1人。
善神ナオ。
フルネームは「神無月 直」。
私は信仰心など持っていないがな。
ああでも、一度でいいから…骨だけでも見てみたい…。
え?信仰心はないんじゃなかったのかって?
私は私の知識欲を満たすために見たいのだよ。信仰心など欠片もない。
信仰心と知識欲は別物さ。
そんな事よりも。
この「神無月 兎」という名前…
いつも見る度に、なぜだか、ものすごく懐かしく感じるのだ…。
まあ、気の所為だろうな。
「実は前世は古代人類で、転生の魔法を使って現代に来ました〜」
ってわけじゃあるまいし…
「ミカ〜朝ごはんできたよ〜」
部屋の外からそんな優しい声と魅力的な情報が聞こえたからか、一気に空腹になってきた。
「よし!大空神花、今日も一日頑張るぞ!」