僕の客観的視点における君にドキドキ
設定は内緒です。
一応恋愛モノですが、ほのぼのできたらいいなと思って書きました。
あれっ?があるといいな。
美しい。わーお!
そんな陳腐な言葉じゃ、君の何も形容できやしないな。
毛並みツヤツヤの、サラサラは生まれ持ってのもの。
黒い瞳に見つめられたら、僕はヒャッホーウ!
えっと、嬉しくてたまらなくて、踊ってしまいました。
はい。白状します。落ち着いていられません。
こんな近距離で見つめあえるのは幸せです。
世の中には敵が多いけれど、僕はジーッと見つめさせてもらいます!!
美しい毛並み、僕のお嫁さんに……来てください!!
「ホワイトくんはおとなしいねー、他の子のところに連れてくと怖がっちゃうんだけど」
「興味がないのかなぁ?普通、犬ってもっとこう」
ご主人が何を話しているのかわからないけど、もうちょっとここにいられるみたい。
ラブリ、もうちょっといっしょにいよーよ。
「ホワイト君なら、お婿さんに来てもらいたいな」
「え、ほんとですか?」
「ラブリ、ホワイト君のこと好きか?」
撫でられたラブリは気持ちよさそうに自分のご主人にナデナデされてる。
----よろしくね、ホワイト。私他の子に飛びかかられてから怖くて。声が届けばいいけど、まだ怖いわ
ラブリは何か気にしているみたい。
「この子もうすぐ老犬だけど、いいかな」
「そんなの!気にしませんよ!だって仲良くなれそうですし」
ラブリ、どうしたの?
答えたくないのかな。
「お互い落ち着いた子だから、恥ずかしいのかな」
「ホワイトは、意外と喜ぶ時静かになるんですよ。ジーッと系って私勝手に呼んでます」
「ははは!」
「ワン!」
「ああ、ごめんごめん、びっくりしたかホワイトくん」
「めっずらしー、ホワイト、どうしたの?」
いきなり大きな声だしたら、ラブリがおどろくじゃないか、紳士なら気をつけろよ、って僕は訴えたつもりだ!
人間の大きな声は僕たちにとったらえっと、えっと
鉄砲よ。
そう、テッポーだぞ!……え?いまの、ラブリ?
だよね?僕の声、聞こえるの?
え……さ、さぁね。
わぁ………!改めまして、ラブリ、僕はホワイト!
よろしくね。
「あっ、おしりクンクンした!ラブリちゃん逃げないですね」
「ラブリがこんなに早く挨拶するとはね。これはいいお友達になれそうだな」
なんだかよくわかんないけど、ラブリって恥ずかしがり屋さんだったみたい!
でも僕、元気ですわーお!って自分だから、女の子はわーお!じゃなくて、挨拶してくれる子が好き。
ラブリも僕のこと好きになってくれるといいな!
--ホワイトだったら仲良くしてもいいよ。
ラブリの声が聞こえてきますように!
終わりますワン!
終
犬と飼い主のお話でした。
ラブリは怖がりですが、ホワイトは恥ずかしがり屋ととったようです。
私は犬を飼ったのは随分昔でこういうやりとりはなかったのですが……。
人間でも大騒ぎしているのは心だけで見つめる方が好きっていう人がいるのでこんなスタイルにしてみました。
お読みくださりありがとうございます。