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夢の中
「良かった来てくれた!待ってたんだよ、私!」
「あんた誰なんだ待ってたってどういうことだよ。」
嬉しそうなこの笑顔に
数十回繰り返した質問を投げかける
「え....まだ思い出せないの..?
でもまた会いに行くからねっ!」
その明るい笑顔の裏にとても悲しそうな
笑みが混じったのに俺は気づいた。
「でも次で最後またね×××××」
「ちょっと待て思い出すって何をだ。大体
次で最後ってどういうことだよ!!!」
教えろよ。
「教えろよ××××」
言った瞬間はっとした。俺、今なんていった?
それより今は女に話を聞くことが優先だ
「おい!!」
手をふってどこかに歩いて行った
女の後ろ姿を俺はどこかで見たよう気がした
誰なんだよあいつ
目が覚めた。やっぱり夢。
夢での出来事ははっきり覚えていたでも
あいつの名前だけが思い出せない
自分のこの口で言ったはずなのに
まあでも次でこの夢も終わるのか。
なら思い出さなくてもいい。
朝食を頬張った
知らない女の事ばかり考えてる時間はない
一人暮しの寂しい部屋を後にして
急いで会社に向かった。