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六個目



天音(あまおと)


イメージは『雨』



地面を叩く天の涙

その涙を見た瞬間

僕の心は揺らいでしまう

流れ行く音

冷たい飛沫に

僕は少し、悲しくなった



泣り止まぬ天音

心の隙間に入り込む

その不可思議なリズム

狂おしいほどに泣く

天の涙のその声は

いつだって

僕を悲しくさせるんだから



音が消える

それは、泣き止んだこと

そして、笑うこと



天音がやみ、天晴になる

その瞬間の、数瞬の空白の時間

それが大切だと思うんだ

綺麗な光の虹がかかる

その瞬間が



天音と天晴と天虹


一番綺麗なのは、なんだろう




サヨナラ


「別れ」と「気持ち」がイメージ



世界中の誰よりも

あなたの事を愛してる

あなたの隣に、誰より近くにいたいのに

でも、あなたの心が分からないの

だから、また会う日まで

サヨナラ…



「ねぇ、私たち別れましょう?」

「私はあなたの事が好き」

「でも、あなたの心は私の隣にいない」

「…あなたの気持ちが、分からないの」

「だから、別れましょう?」

「私の心はあなたを求めているけれど」

「あなたを好きな心のまま、あなたと別れたいの」

「…だから、サヨナラ」


「私の、世界で一番愛しい人」



告げた台詞は私の心に刺さる

心から流れる、血という涙に

私はさらに悲しくなった。

でも、私はあなたを愛したまま

好きなままでいたいの

ただ、友達に戻るだけ

片想いだったあの頃に戻るだけ

なのに

…なんで涙が溢れるんだろう?



「あなたの事を、好きでいさせて?」

「友達に戻っても、それ以下の関係になっても」

「私はあなたを、好きでいたいから」



私の願いは、変わらないこと

もう二度と、一つになれないとしても

それでも、あなたを好きなまま


…サヨナラ





だから最後にこう言って


「出会いの厳しさ」がイメージ



もう、聞けないのかな?

あなたの言葉を



抱き締めて?

あなたのその大きな腕で

後少しだけでも

もう聞けないと分かってるから

もう触れられないって分かってるから

だから、最後に一つ私の願いを聞いてよ



約束は、私の気休め

私が現実から目をそらすための

ただそれだけの約束



抱き締めて?

力一杯、私の体を

壊れてしまっても良いから

もう喧嘩もできないのなら

もう嫉妬もできないのなら

最後に私にこう言ってよ

「愛してるよ」

って



最後の口づけ

優しくされた口づけは

とても痛かった



抱き寄せて?

私をあなたの大きな胸に

そこが私の居場所だから

もう名前も呼んでくれないのなら

もう顔も見ることさえできなくても

もう横で笑えなくても

もう横で眠れなくても

それでも良いから



抱き締めて?

あなたのその大きな腕で

後少しだけでも

もう聞けないと分かってるから

もう触れられないって分かってるから


だから、私に最後にこう言って?


「愛してるよ」


「そして、これからもずっと」





もう一度だけ


「数ある愛の形」がイメージ




やり直せるって思ってた

もう一度、あなたの隣にいられると

でも、そう簡単にはいかないよね

だって、あなたと別れて随分と経つんだもの

想いは、変わってるよね



もう一度

そう願い続けてた

お前が隣にいる日々を

だけど、そんな簡単にはいかないよな

お前と別れて随分経ったから

想いは、変わってるよな



別れたあの時

私は言った

「いつまでもあなたが好き」


別れたあの時

俺は言った

「いつまでもお前が好き」



願いは同じ

でも、なにかが違った



取り戻したいのに

もう一度、愛しい人の隣にいたいのに

そんな簡単にはいかない

この世の真理

一度別れた者達は

会うことさえ、許されないのだから



あなたと別れ、私は一人になった

自ら望んでそうなったのに

二人のために別れたのに

それなのに


私はあなたの事が好きなまま



お前と別れ、俺は一人になった

自ら望んでそうなったのに

二人のために別れたのに

それなのに


俺はお前の事が好きなまま



『別れてしまった』



未練も後悔もある

でも、二人のための選択だから

それが、正しいことだから

振り返らない、そう誓った

だけど、この気持ちは止められない

愛すると言う気持ちは



だから願う

もう一度

もう一度だけ

俺に、私に

あなたを、お前を


愛する時間を下さいと





素直になろう


「素直」がイメージ



話をするだけでいい

それだけで満たされるのに

でも、私の心はそれ以上を求めてる

話なんかじゃダメ

もっと声を聞いていたい

もっと触れていたいのに

だけど、私の頭は素直になれないの



勇気を振り絞っても

鈍感な君は気づきはしない

他の女の子と話す君に

私は嫉妬してるのよ?

だから、気づいてよ

私の想いに

私の願いに



触れているだけでいい

それだけで満たされるのにでも、私の心はそれ以上を求めてる

触れるなんかじゃダメ

もっと抱き締めてほしい

もっと激しく抱いてほしいのに

だけど、私は恥ずかしくて言えないの



勇気があれば

その先の関係に行けるのかな?

もっともっと、親密な関係に

心と心で繋がるような

そんな美しい関係に



気づいてくれないなら

私から話そう

ほんとは違うと思うけど

それでも私は、君が欲しいの

君と、一つになりたいの



一緒になれたら、二人で色んな事をしよう

お互いの声を聞いて

お互いの体に触れて

お互いの体を抱き締めて

一つになるように

激しく抱き合おう?


心と心で


深い所で


繋がろう





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