丘の上で月を見上げて呟く(200文字小説)
例のバトンのお題がいつの間にか変わっていました。僕のところにまわってきたわけではありませんが、飛び入り参加です。なので、次にはまわしませんが、勝手に引き継ぐ方はどうぞ。
以前からよく見かけていた女の子。
可愛くて僕の好みだ。
最近、挨拶を交わすようになった。
爽やかな笑顔に癒される。
デートの約束をした。
「じゃあ、いつもの丘の上で」と彼女。
「えっ? いつもの?」
ちょっと引っかかったが、丘と言えばあそこしかない。
僕は海浜公園の丘へ行った。
いい感じに月が出ている。
彼女が待っていた。
そばに行こうとした瞬間、男が現れた。
僕は丘の上で月を見上げて呟く。
「双子の兄貴と間違っていたのか」