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【プロットタイプ】苦手な人間

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

鏡花の母の話。強烈です。

『真っ赤』ではなく『ド赤』という言葉が似合うぐらいには。

鏡花の母と会ったのは、なんやかんやで結婚の挨拶に行った時だった。娘に良く似た鮮やかな黒髪をぐるぐるとうねらせ、薄化粧をした人だった。

それだけで言えば、平均を全く出ない様な一般人だった。服装も特段奇抜ではない。だが、気配が、雰囲気が、『赤』かった。真っ赤なんて甘く、優しい、品の良い言葉ではなく、ド赤だった。

「改めて、私が鏡花の母だよ。どうぞ宜しく」

そうして俺の顔を品定めする様に、じっと見詰めた後、甲高い、良く通る声で手を叩いた。

「麗衣ちゃまに似て、めっちゃ綺麗なつっ……顔してんじゃ〜ん!! パピーのが好みだけど!!」

この時、予感した。彼奴の強烈な狂人の人格はこの親から写し取ったものだと。

人を観察対象として見ることが、俺の長所で短所であるが、この時ばかりはその壁、または境をゆうに超えて、上がり込まれた。それ故に、俺の中で唯一苦手意識を持つ人間だった。


私の母が真っ当では無いことは、娘の私が良く知っている。

見掛けは普通の人。髪も染めてないし、服装も奇抜じゃない。けれども中身は其れを塗り替える程に強烈。ギャルママとタメ張るという私の形容はあながち外れではないと思っている

好き嫌いは激しいし、第一印象で良い悪いを判断する。好きな物はとことん好きだし、嫌いなものは生涯きっと嫌い。兎に角色の濃い人だった。

それ故に、ファンキー、イカれている、普通じゃない。其れはどれも貶し言葉ではなく、褒め言葉である。『こうなったら悪目立ちする』と、最初は反面教師にするぐらいには。

そんな母は何より音を愛した。ロックやメタルは勿論、ポップからクラシックに至るまで。兎に角様々な曲を私に聞かせてくれた。

「良いモンは良いじゃん。其れに曲種とか関係なくない? 有名なロック歌手、オペラを混ぜたらしいし」

そんな事をキャラキャラと笑いながら、寝る前にしっかりと〇〇モンの恋の〇〇〇〇を子守唄代わりに聞かせてくれた。

「お前の母ってどんな人だ?」

「えーっと……テンションの高低が激しくて、高いとファンキー、低いと女帝。

第一印象で『此奴イカすじゃん!!』って思ったら生涯ずっと好きだけど、『シケてんなぁ此奴……』って思ったら生涯嫌い。でも多分気分に寄る……みたいな人……」

……よもや私の気まぐれな性格は母譲りなのか……? 人格も……? 狂人を縛る為に作ったと思っていたけれど、これも……?


麗衣ちゃま視点

「鏡花ちゃんのお母さん? 良い人だよ。『可愛い〜!! お人形さんみた〜い』って言いながら、お菓子くれたし。『鏡花の事、宜しくね』とも言ってたし」

私がイメージカラーを授けるって結構重要な意味があります。

なんと言いますか、『勲章を与える』というものに近いんですよ。

其れだけ思い入れが強いし、忘れられないという事。


鏡花、かなり強烈だと思うんですよ。

瑠衣に『たん』付けするし、麗衣に『ちゃま』付けするし、諭羅には『ゆらりぃ』って名付けだし。

高めの声でダル絡みするし。ウザイし。


でも母よりマイルドだよ!?

人様の顔見て『ツラ』とか言わないし、『死ぬ気でやれ』を略して『死ねぇ!!』とか言わないよ!?

母と正反対にコミュ障だし。

でも結局、元にしてしまったから、非常に似てる。

気まぐれなところは多分遺伝。


好き嫌い激しいタイプなので、第一印象大事。

こう見えて、礼儀を重んじるタイプ。

だから最初はちゃんと挨拶する。

菓子折りとしてお菓子渡す。

テンション抑えきれずに中身出ちゃったけど。


好きなタイプは無口で無骨な人(自分が相手の三倍喋るから)。あと顔がお眼鏡に叶えばもっと良い。

だから内心

『キョーカぁ、オメーの好みは私譲りだなぁ。このこのっ!!』って感じ。

鏡花も内心『ウザイ……』とげんなりしてそう。あと強烈過ぎて常識人になりかけそう。

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