1走目
「うー。頭痛がする」
気が付くと実家の部屋で寝ていた。
あれ、俺いつ実家に戻ってきたんだ?さっきまで道を歩いていて、あっ死んだんだ、そんで神様にあって過去に戻してくれるって言ってたか?
「走太!今日から夏休みだからっていつまで寝てるつもり?部活あるんでしょ」
下の階から母さんが俺を呼んでる声が聞こえる。
「今行くー」
とりあえず返事をしてリビングに急いで降りた。
「母さん、俺って何年生だっけ?」
いつに戻ったのかわからないから聞いてみるか。
「何を言っているの?寝すぎて頭おかしくなったんじゃない?壮太は受験生でしょ!そんなこと言っていないで早くご飯食べちゃってよ!」
「冗談だよ冗談覚えてるよ」
「じゃお母さん仕事行ってくるからちゃんと部活参加するのよ!明日は大学の監督が見に来るんでしょ」
俺はごまかして朝ごはんを食べ始めた。
母さんの話から、高校3年生の夏休みまで戻ったようだ、明日が大学の監督が見に来るということは、まだ進路が決まっていない時期か。
神様の言う通り、長距離の方が才能があるとすれば、長距離に転向するべきなのか?
回帰前は明日の監督視察で声がかかり赤林学院大学の陸上競技部(短距離)にスポーツ推薦で入学したが、長距離を目指すなら前回通りではだめだ。明日は長距離の監督も一緒に来るはずだ、今日の部活は確か午前だけのはずだから、午後から長距離を走ってみて考えよう。
それにしても母さんのご飯なんて久しぶりに食べたな。
最近は顔も見せてなかったから、さっひ久しぶりに会ったけど、まだ若いなまあ20年も若返ったんだもんな。父さんに会うのも楽しみかも。
よし、部活頑張りますか!
高校3年生に回帰しましたが、高校時代はサクッと終わる予定です。