雷とオーロラ -電気と磁気-
水面から発する水蒸気
やがて仲間と雲になる
雲の中で水滴になる
水蒸気は氷晶にもなる
滴と晶はこしれて電荷をもつ
滴はプラスに 晶はマイナスに
水滴は雲の上側に集まる
氷晶が雲の下側に集まる
もはや雲は中性ではなく
100万ボルトの電気をもつ
氷晶から飛び出した電子は
空気の中で加速され
空気の分子に衝突する
衝突した分子から二つ
電子が飛び出す
衝突のたびに倍々ゲームで電子が増える
これが地面まで続けば雷になる
太陽からやってくる
光ではない荷電粒子
太陽の水素がイオン化する
電子と陽子になる
電子はマイナス 陽子はプラス電荷をもつ
両方が付かず離れずプラズマに
プラズマは地磁気で方向が曲がる
プラズマは地磁気の北極南極に集まる
プラズマは大気の電離層で加速され
電離層のイオンに衝突する
電離層のイオンから飛び出した電子が
再びイオンに戻るとき
光を放つ
衝突したイオンによって
異なる光が飛び出す
太陽を電極、宇宙を真空管とした蛍光灯
上空のネオンアートがオーロラ
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