放課後〜2日目
「今日の行き先は、ショッピングモールでーす!!」
涼香ちゃんがそう言った。
「えっ!?ショッピングモールってもしかして最近できたあのショッピングモール!?」
「そーだよ!3人で行きたかったんだよね!」
「最近できたショッピングモール?そんなのあるの?」
「澪ちゃんは知らないの!?」
「えぇ〜、知らないなー」
「でも澪はあんまりそんなこと気にするタイプじゃないもんねー」
「そんなことないよ!」
「えぇー、じゃーあ、最近流行ってるものとか言える?」
「……」
「ほらね!」
「っ、もう!そんな事いいから早く行こ!!」
澪ちゃんは少し怒りながら先を急がせた。
「はいはい、よし!行こ!」
「おぉー!!」
「ん」
私たちは電車に乗って日彩駅に向かった。
「わぁーー!すごい!」
「もう、優希はしゃぎすぎ」
「えぇー!だってずっと行ってみたかったんだもん!」
「しかもしかも!初めて来た時に2人と一緒っていうのがさらに嬉しい!」
「……ぷぷっ」
「……?」
「澪が笑いたくなるの、よく分かるよ」
「???」
「まぁ、優希ちゃんはすごいってことだよ」
「え!?何が!?」
「えへへ」
「話がわかんないよ!」
「ほらほら!そんなことより早く行こー!」
「……よくわかんないけど、とりあえず行こー!」
「…ぷぷっ」
「澪ちゃん!?いつまで笑ってるの!?」
「ごめんごめん」
こうして私たちはショッピングモールに入っていった。
「おぉー!」
私と涼香ちゃんは感動の声を上げた。
「へぇー、ここってこんな風になってるんだね」
「それだけなの!?澪」
「うん」
「澪ちゃん、なんかもっと、オシャレな店がいっぱいあるなーとか思わないの?」
「んー、あんまりー」
「えー!あんなにセンスいいのに」
「澪は先天的なセンスをお持ちだから」
「そっか、そういう事か……いいなぁ〜」
「……?」
無意識なのにセンスがめっちゃいい子っているよねぇー、私もそうだったらいいのに……
「よぉーし!みんなで色々まわろ!」
「涼香、切り替え早くない?」
「これが私の長所だから!」
「確かに!涼香ちゃんのいい所だよ!」
「照れるからそんな事言わないでよ……早く行くよ!」
「うん!」
「はーい」
私たちはまず、服屋さんに行った。
「わぁー!この服、めちゃくちゃ可愛い!」
「本当だね。優希によく似合いそう」
「そう?」
「あっ!あそこにある服とか澪ちゃん似合いそう!」
私はその服を指さす。その服は、水色のワンピースで、そこに纏うようについた白色レースが上品な雰囲気を漂わせていた。
「そんなことないと思うけど……」
「えー、だって澪ちゃんはスタイルいいからああいう服が似合うよ!」
「でも、私にはちょっと可愛すぎるかも」
「んー、たまにはああいう可愛いのもいいんじゃない?」
「いや、こういうのはね……」
そう言って澪ちゃんは後ろを見た。
「こういうのはね、涼香が似合うよ」
「ん?なになにー?」
「言われてみれば……確かに涼香ちゃんも似合いそう…」
「ん?ん?なんの話ししてるかわかんないんだけど……」
「えっとねー、」
澪ちゃんはさっきの話を話した。
「つまり、あの服は私が似合うって言いたいの?」
「うん!」
「そうだね」
私と澪ちゃんは同時に答えた。
「私は清楚系よりはストリート系の方が得意なんだよね〜」
「えぇ!?そうなの!?初耳……」
「確かに涼香はスタイルが良さが際立つ系の方が似合うとは思うけど、結構ああいうのも似合うんじゃない?」
「そうかな?」
「うん!そうだよ!1回試着してみたら?」
「そこまで言われたら…してみるしかないね!」
そう言って、涼香ちゃんはその服を持って試着室に入っていった。
私たちも試着室の近くまで行った。
「そういえば、澪ちゃん。今何時か分かる?」
「えっとねー……今はだいたい5時だよ」
「5時!?あと1時間ぐらいしか居られないじゃん!」
「そうだね」
「なんでそんなにサラッとしてるの!?この楽しい時間が終わっちゃう……」
「また来たらいいでしょ?」
「……もっと澪ちゃんと涼香ちゃんと遊びたい…」
「……」
澪ちゃんが私の方をじっとみてきた。
「……?どうしたの?」
「…!いや、なんにもないよ!……優希は本当に私の事が好きだなぁーと思って」
そう言いながら澪ちゃんはいたずらっぽい笑顔をした。
「当たり前じゃん!」
「即答か…私は運がいいね」
「……?」
「優希ちゃん〜、澪〜、着てみたんだけど見てくれる〜?」
「もちろん!」
「うん」
シャー
カーテンが開く音がするとそこには服を着こなしている涼香ちゃんがいた。
「すごっ!こんなにこの服が似合う人なんていないんじゃないかってくらい似合ってる!」
「涼香、結構こういうのも似合うんだね」
「えへへ、そうかな〜」
「うん!そうだよ!」
「そこまで言うんだったら……結構気に入ってもいるし、買おっかな〜」
「買った方がいいよ!」
「じゃあ買おっかな〜、んー……」
涼香ちゃんはしばらく考え込んだ。
「……よし!決めた!買う!!」
「じゃあ、レジに行ってらっしゃい〜」
「うん!」
涼香ちゃんはレジに向かっていった。
涼香ちゃんが離れると澪ちゃんが手早くスマホを取り出した。
「……?どうしたの?」
「いや、ちょっと気になったことが……優希、今、天気予報を見てたんだけど、この後、大雨になるらしい」
「えっ!!?」
「雨が降り出すのは5時半すぎからなんだけど……」
「濡れるのはちょっとやだよ!」
「優希って本当に雨が苦手なんだね……でもそうなんだったら早く帰った方がいいよ」
「うん……帰るよ…」
「涼香には私が言っておくから安心して」
「うん!ありがとう!」
「じゃあ優希、またあした」
「うん!まったね〜!」
私は出口に早歩きで向かった。
「……」
ここ、どこ!?
こんなところ通ったっけ?
絶対に通ってない!
出口どこー!!!
「ん?」
周りを見渡すと私と同じ学校の制服を着た男の子がいた。
何してるんだろ?
私はこっそり近づいてみた。
……えっ!
ちょっと近づいて見てみるとその男の子は新井くんだった。
新井くん!?
なんでこんなところに…
しかも……
可愛いお人形を熱心に見つめて……
これは……話しかけていいのかダメなのか、わかんない…
どうしよう……
「でも、早く帰らないとだし……勇気をだして…」
すぅーはぁー
深呼吸をした後、私は新井くんに話しかけた。
「新井くん」
「きゃ!」
ビッックゥゥゥゥ!!
び、びっくりした……
「えっと、新井くん。そのちょっと聞きたいんだけど……」
サササッ
「えっ!ちょっと待って!!」
えっ!なんで!急に逃げ出したんだけど!
ど、どういうこと!!私、何かしちゃったかな?
と、とりあえず……全力で追いかけよう!!
そう思って私は新井くんが逃げていった方向にかけていった。
皆さん!こんにちは!
怜です!!
しばらく更新できず、大変申し訳ございませんでした!
読者の皆様には大変お待たせしてしまいました……
体調管理はきちんとしないといけませんね。
話は変わりますが、今作品を読んで下さり、本当にありがとうございます!こんなに待たせておいて少ししか更新しないのも……許してくださーい︎;;
これからも頑張って時間がある時に更新しようと思うのでこれからもどうぞよろしくお願いします!!
いいねやブックマーク、感想、誤字情報など、お待ちしております!!!