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ド中二平家物語
祇園精舎の鐘の音は、深淵からの呼び声。
悲しみがその音色と共に響き渡る。
沙羅双樹の花は、漆黒の闇に舞い落ちる紅の炎を纏っている。
その妖しい輝きは。あの光は。
富んだものが、暗黒の深淵へと堕ちる悲劇を象徴しているのだ。
高みに在りし者は、いずれ堕ちていく運命にある。
まるで春の夜の夢のような世界に迷い込んだようだ。
果たして、この先には何が待ち受けているのだろうか。
雄々しきものは果ててしまった。
これは、超越する存在の様な風に靡く塵よりも、
その存在は虚無に紛れて刹那に消えゆくのだ。
冒頭です。
意外にこれだけ短いぞ…