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須賀幸平は凡人である〜case2.もしも凡人が異世界召喚されたら〜  作者: 井上むくすけ
case1.もしも凡人がラブコメ主人公になったら〜
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3-3


「幸平君、このアクセサリーとかどうかな?」

 暫く休憩し、司さんに案内されたのはショッピングモール内のアクセサリーショップ。

 司さんが指差しているのは、ペンダントトップが小さな盾? を模したネックレスだ。

 どうやら件のお礼ということでアクセサリーを選んでくれるらしい。

「あんまりこういうの付けたこと無いから善し悪しが分からないけどセンスが良いことだけはわかる」

 俺が選んだらドラゴンと剣が一緒になってるキーホルダーみたいの選ぶ自信がある。でもドラゴンと剣のキーホルダーってカッコいいじゃんね。

「うーんでもちょっと地味かなぁ……」

「そうかな……。あんまり派手じゃないほうが良いと思うんだけど……」

「もっと腕にシルバー巻いてみるのはどうかな?」

 …………もう一人の僕……?

 すると途端に司さんは申し訳なさそうな顔をして俺を見上げる。

「あっ、ごめんね。あたしの意見ばっかり言っちゃって……お礼なんだから幸平君に選んで貰わないと……あたし、夢中になると周りが見えなくなっちゃって……」

「俺の為に悩んでくれてるんだし、逆にありがたいって言うか……流石に腕輪とかは派手過ぎると思うけど……さっきのネックレスは凄く良いと思うし、うん、あれが良いな!」

「そう言って貰えると嬉しいけど……」

「でもこの店って結構高いんじゃないの? 本当に良いのかな……」

 そもそもお礼をされるようなことをしていないのだ。あまり高価なものだと受け取りにくい。なにせこのお店何故か値段が書いてないのである。それだけで庶民の俺は尻込みしてしまう。

「それなら大丈夫! このお店、お父さんの知り合いのお店ですっごく割引してくれるんだ! でっ、でもでもっ、別にお礼を安く済ませようととかそういうことじゃないからね!」

「そ、そんなこと思わないって……」

 もしかして司さんって結構お嬢様だったりするのかな? そう言えば通っている学校も学費が高い私立だったっけ。

「それにしても意外だな」

「意外って?」

「生芽ちゃんのこと、お店の外で待ってるだなんて」

 確かに今までの司さんに対する生芽の態度を考えれば拍子抜けかもしれない。あれやこれやとお礼の品に難癖をつけられるのかと思ったのかもしれない。

「気を使ってくれたんじゃないかな」

「生芽ちゃんが私にぃ?」

 司さんは胡乱な視線を投げかけてくる。

 鋭いな……女の勘ってやつか……? 司さんの言う通りこれは生芽の気遣いではない。余裕である。メインヒロインは自分だという強い自負から溢れる余裕故のお目溢しなのだ。

 店に入る前に生芽が呟いていたのを俺は聞き逃さなかった。


『主人公に、メインヒロインは一人……』


世紀末覇王のメンタリティでヒロインをやってる女だけある。

「本当かなぁ? でもそう思っておこうかな。幸平君に免じてね!」

「二人には仲良くして欲しんだけどなぁ」

「うーん、それは難しいかもねぇ」

「ど、どうして……?」

「え~、それはねぇ内緒かなぁ。女の子には色々あるのですよ」

 わ、分からない……。女の子ってやつは本当に分からない。


※※※


「待っていたわ、幸平」

 ボーナスに当選したときの世紀末覇王みたいな台詞だなと思った。

「悪いな、待たせちゃって」

「それで買い物は済んだの?」

「ん、おう、なんか良い感じのネックレスを頂いてしまった」

「そう、良かったわね。では次は私が幸平に服を選んであげるわ」

「べ、別に、生芽は俺に何かしなくても良いんじゃ……」

「いえメインヒロインとしてはサブヒロインに負けていられないもの。きっと満足してくれる服をプレゼントして見せるわ!」

「何々? 幸平君の服選ぶの? じゃあ私も選んであげる!」

 そこに会計を澄まして戻ってきた司さんが合流する。

「ちょっと司のお礼はもう終わったんでしょ? 次は私のターンよ」

「えー、でもお礼が一つとは言ってないしぃ。あ、じゃあコーディネート対決ってことで!」

「ふぅん、良いじゃない返り討ちにしてあげるわ!」

「あの、お、俺の意見は……」

「「幸平(君)は黙ってて!」」

「……はい」

 こと買い物というフィールドの上では男に発言権は無いのかもしれない。

 てな訳で、着せ替え人形よろしく服をとっかえひっかえ誰得のファッションショーが開催することとなった。

 普通こういうのってヒロイン側がやるんじゃないの? 絵的にもさ。


コーディネート例

①タイトなジャージに、無地の白シャツ、キャップ


コメント

「やっぱり男らしい要素が大事よね」

「えー何だか朝からパチンコ屋さんの前に並んでる人みたいじゃないかな?」


②黒色のパンツに、白シャツ、ジャケット、クランチバック、髪は纏めて上げる


コメント

「男の人のジャケット姿って良いよね! 普段とのギャップに萌え!」

「繁華街の喫茶店とかでマルチの勧誘してそうな、しょうもなさと胡散臭さを感じるわね」



③オーバーサイズのボトムス、白タンクトップ、ドルマンシャツ、髪はセンター分け


コメント

「これは違う。幸平にこういう今時な感じは違う。解釈違い」

「うーん、なんだろう全てがミスマッチって感じだねぇ」


④赤チェック、ジーンズ、バンダナ、リュック、指ぬき手袋(レザー)


コメント

「意外とあり。違和感なし」

「……ふふっ、何でだろ、似合ってる……ふふっ……(笑)」

「え、オタクっぽいって言ってる? その反応、俺がオタクっぽいって言ってるよねぇ?」


「いやー眼福眼福。色々着て貰っちゃった」

「結局、変にお洒落なものよりも定番コーデの方がしっくりしたわね」

「最後の方は二人とも完全に遊んでたよね!?」

 結局、二人が選んだ中から好評だったものを1セットずつプレゼントされてしまった。(流石に古のオタクコーデは流石に拒否した)


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