春雨さんとカードゲーム
「この間近所のクソガキとカードゲームしたんですよ」
「のっけから口悪すぎない?」
「そのクソガキ金持ちなんですよ」
「あなたの持ってないカードの自慢ばかりされたのね」
「そのうえガチデッキ組まれてボッコボコにされたんですよ」
「相当その子に怨念こもってるわね」
「もう私は悔しくて悔しくて泣きそうでした」
「カードゲームで子どもに泣かされる女子高校生ってどうなの?」
「デュエリストに年齢性別は関係ないんですよ」
「でゅえりすと」
「なのでちょっと特訓に付き合ってくれませんか?」
「なんの特訓よ」
「あのクソガキをメッタメタのギッタギタにするんですよ」
「ちょっと警察呼んでくるわ」
「待ってくださいカードゲームでの話ですよ」
「あやうく絶交するとこだったわ」
「いくら私でもそのぐらいの理性と分別はありますよ」
「でもどうやって特訓するの?」
「まず良きタイミングで良きカードを引く特訓です」
「マジシャンに弟子入りでもしたら?」
「タネがあったらクソガキにすぐバレますよあいつ頭も勘も良いんで」
「なんだかんだ褒めてるあたりあなたの良いところよね」
「ということで私の運命力を鍛える特訓に付き合ってもらいますよ」
「まず前提としてあなたのデッキでその子に勝てるものなの?
「相性悪いんで九割がた負けますね」
「まずはデッキ構築とやらを見直すべきね」
「でも他デッキ組むためのカードが足りないんですよね」
「そしてお金もないのよね」
「一応プロキシって言う手段で用意することはできるんですよ」
「それでいいじゃない」
「やっぱ本物じゃないと運命力を上げることはできないんですよ」
「もうあなたの言ってることがよくわからなくなってきたわ」




