春雨さんと手裏剣
「なにこの手裏剣の量」
「急に折り紙で手裏剣作りたくなるときってありません?」
「にしても作りすぎじゃない?」
「なんか楽しくなっちゃって……」
「この金銀の手裏剣は投げるのためらっちゃうわね」
「それは一撃必殺なのでとっておきのときにしか使えません」
「じゃ試し投げでも」
「すんなせめて他の色にしてくださいよ」
「でも折り紙といえど当たると結構痛いのよね」
「下手したら刺さりますからね」
「こんなにあると手裏剣で遊びたくなっちゃうわね」
「なんかしましょうよ私も投げたいですし」
「それじゃあこれで相手の息の根を止めた方が」
「どっちも負けだよもっと平和な遊びにしましょう」
「いくつかターゲット決めてどっちが多く当てたら勝ちにする?」
「いいですねそれじゃ庭でやりましょう!」
「気合い入ってるわ」
「春雨さんいつの間に手裏剣ホルダーなんて作ったんですか」
「かっこいいでしょ」
「私にも折ってくださいよ」
「一個だけね」
「やったこれで私も気分は忍者です!」
「それでターゲットはどれ?」
「あの五本並んだペットボトルを多く倒したほうの勝ちです」
「何本か水入ってるけど」
「ちゃんとパワーもないと倒れませんよ!」
「じゃあわたしから投げるわね」
「お手並み拝見といきますでござるか」
「むりやりござらなくていいわよ」
「もう二本倒してる……」
「次からが水入りね」
「果たして倒せるでござりますかな」
「その半端なござるやめなさい」
「倒した……」
「最後のはさすがに無理ね」
「容量いっぱいまで入ってますからね」
「わたしの記録は四本で次あなたの番でおじゃるよ」
「おじゃらないでくださいよ忍者感ゼロです」
「当たらないわね」
「おかしいな」
「全部外してるでごじゃーる」
「よく全部当てましたね水入り云々の問題ですよ」
「あなたは忍者になれない」
「手裏剣下手でも忍法でなんとかリカバーしますよ」
「忍者が横文字なんて使うんじゃないでござるよ」




